○○○
女性「ったく、、
電気つかねんかよ、、
さみいし。
まじ最悪。」
「ふふふ。
そんな格好して。
、、可愛いな。」
女性「まじキショイ。
何でこんな奴等と一緒に生活しなきゃいけねんだよ。
風呂も入りてえし、、」
「ふふふ。
一人で大丈夫かな??
あぁ。
上手に出来てるね。。」
ぎぃい、、。
女性「鍵も壊れてんかよ、、
えっ。。誰、、、」
「不用心じゃないかい??」
女性「ちょっ、、、。
何で、、。
きっっ、、キモいんだけど。。
えっ、、、
誰か、、、。」
「どうしたの?
声が出ないの??」
女性「嫌だ、、、
嫌だ。
入って、、来ないで、」
「大丈夫。
優しくしてあげるよ?」
女性「やめてっ、、、
誰か、、、
助けて、、、」
ぎぃい、、、。
ガチャ。
男性「私。あっちが良いんだけど」
受け付け「未接種者ですが、、
良いんですか??」
男性「大丈夫よ、打ったんだし。
それに、、。
打った所でどうせまた新しいのが出て。
効き目が出る頃には、感染してるわよ。
それよりも。よ、、
ここ。
そろそろ"終わり"よ?」
受け付け「はい?」
男性「その内分かるわよ。」
男性「あら。どうも?
よろしくね??」
「どっ、、どうも。」
どうみても男性。
だが、話し方は女性だった。
男性はおばあさんの所に行くと、
静かに耳打ちをした。
そうして、おばあさんは、娘を抱き寄せた。
友人は察し、男性へと近付いた。
友人「何かした??」
海外の方と、2人で男性に向かう。
男性「あらやだ。
私。どっちもいけるわよ。」
海外の方「おお。
二丁目ですか?」
男性「イェス!
カモンカモン!」
一瞬凍り付く空気に一番奥に居た、
殆ど話さなかった男性が話し始めた。
男性「襲われたか。」
男性「ピンポン、、
汚らわしいわよね。
本当。
だから嫌なのよ男は、、
まあ。私もぶら下がってるんだけどね笑笑」
渾身のギャグもスルーして、沈黙は口を開けた。
男性「お前ら。
お嬢ちゃんを見張ってやりな。
仮にも、一晩を共にした仲だ。
俺は人相がわりいからな、、
嫌がられちまうからよ。」
そう言い、静かに口を閉じた。
男性「良いわね。
昔ながらのって感じで。
もう少し若かったら、、ねっ。」
男性「何言ってやがる。
子供の前で話す内容じゃあねえだろが。」
背中越しに会話をする。
男性「そうね。
ごめんなさいね。
あんた達。
頼んだわよ?」
いつの間にか仕切られてしまった。
友人「良いか?
出歩く時は、必ず2人で行け?
例え、トイレでも。
おじさんもだよ?」
男性「おじさんって。。
あぁ。分かったよ。」
海外の方「分かった」
「うん。」
男性「前はね、、。
このおばあさんの若い頃までなら。
こんな場所でも、互いに助け合って。
とても素晴らしい場所だったんだろうけど、」
おばあさん「そうだったのかもしれませんね、、
でも昔から。隠されてきた事はあって。
戦争の時にはもっと酷いモノだったと、、
両親には、よく聞かされました。
だから女性は強くならなくちゃいけないんだと。
こんな、時だからこそ。
自分の身は自分で守らなくちゃいけない、、
けれど、やっぱり。男の人には力じゃ敵わない。
戦争や、災害の時だけではなく。
沢山泣いた女性達はいつでも居た。
恥ずかしくて、惨めで、、
怖くて、、、。
誰にも相談なんて出来ない。
、、この子は、私が死んだら一人です。
どうか、私が亡くなってしまったら。
面倒を見てやって下さい。。
こんな状況じゃあ、私の娘。
この子の親も生きているのかさえ、、」
女の子「おばあちゃん、、、」
それはまるで、何かのシーンの様だった。
人は、人として。徐々に変わって行く。
年齢的にも、本質的にも。。
災害で。
皆。感覚がバグっていく。
もしかしたら、それは。
災害で。
では、無いのかも知れない。
人間の人としての。
中身の話。
正しい事の判断や、やってはいけない事すらも。
当たり前の様に制御しなくなる、、
壊れるんだ。
男性「おばあさん。。」
泣くおばあさんの肩を優しく撫でる。
おばあさん「どうか。
よろしくお願い致します。。」
男性「まあ。
俺もそんなに長くねえだろうからよ。
、、俺の目の届く内は、守ってやるよ。
だからよ。
泣いてくれんなよ。
そういうのには、よえんだわ。。」
ここに居るのは、本当に良い人達だった。
運が良かった。
それだけが、唯一の救いだったのかも知れない。
友人が居なければ、こうはなってなかっただろう、
だから気付かされる。
我々は男として。
女として。
人として。
生きなければならないのに。
道徳とは、、
常識とは、、
避難所の闇を知り。こうして、
報道されない裏側を知った。
"真実"
を。
大人の顔をした。
人間の皮を被った悪魔も居るって事を、、
ターゲットにされ。
中には、望まぬ妊娠を経験してしまったり。
日本人も、日本人以外の方でも。
それが。少なくは無いのだと言う。
「こう言う状況なのに、、
どうして。」
男性「何と戦えば良いのか。。
分からなくなっちゃうわよね、、」
男性「災害は、人間を観る。
そいつらがどう行動するのかを。」
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