(四)-4(了)
路地から出てきた二人は一度立ち止まって左右を見回した。
「待て!」
長田はとっさに大声を出して、もう片方の足を上げてガードレールを乗り越えようとした。その瞬間、つま先が引っかかり、転んで地面にうつぶせで倒れてしまった。
それを見た若い男女は、向こうの方へ走り出した。
「長田さん!」
ガードレールを飛び越えた白石が長田の方を振り向いて声をかけてきた。
「俺はいいから追いかけろ!」
長田は地面に倒れたまま怒鳴った。
二人を追って走りだした白石の背中を確認すると、長田は立ち上がった。そして白石たちを追うために自分も走り出した。
(了)
捜査線上の交差点(クロスロード) 筑紫榛名@次回1/19文学フリマ京都9 @HarunaTsukushi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます