⑶ 小三病
私の物語は番外編なので、3、4話分で終わる予定になっています。
登場人物が、コレが番外編って気づいているのはオカシイですよね。
この物語は、きっと小林光太郎が主人公のギャグ現代ファンダジーなんだと思います。
他に主人公らしき人物が見当たらないからです。
田中が主人公だったら絶対に読まないもん。
こんな事を考えるのは、きっと小三病だからでしょう。
小三病というのは私が考えました。
プリ◯ュアを卒業して、魔法少女になれない事がわかってきた頃合いに発症する病気です。ちょっと現実の自分が分かってきているけど、架空の設定を持ちたくて、私は誰かが書く物語の登場人物の1人とい設定で生きています。
男の子ならスパイという設定で生きている人もいるかもしれません。
そういう時期って誰にでもありますよね。架空の設定を自分の人生に追加しちゃう時期。それを小三病と呼んでいます。
パーティーメンバーの人達は優しいから私の小三病にノってくれます。
ちなみに私の設定は主人公じゃないけど、メインキャストの1人で、好きな人は好きっていうぐらいの立ち位置にいる登場人物です。
この設定にするところが私のセンスがキラリと輝くところだと思います。
将来的にはアニメになってエンディングで踊りたい、というのが夢です。……そういう設定です。
だから私の物語は番外編なのです。
作者から大切にされているキャラクターだから物語として書かれます。
もう少しで私の番外編もお終いなので、最後まで読んでください。
私と新庄さんの2人で食料を探すために外に出ました。
食料を入れるための空のリュックを私達は背負っています。
私は鬼ヶ島で貰った金棒を持っています。ちなみに青色の魔法少女の服にジャンバーを着ています。
新庄さんは特殊なベルトを付けて、日本刀を腰に差しています。赤色の着物のような服を着ています。寒いのでジャンバーも着ています。
土地カンがある訳ではないのですが、スーパーの場所をシェルターの人達から聞いています。
地図も書いてもらいました。
だけど外に出て気づいたことは建物のほとんどが崩壊して、目印になるものが無いということです。
目印にはシェルターを出て左手のところにスーパーがあるらしい事が書かれています。
とりあえず歩き始めました。
少し歩くと大精霊のシヴァさんが立っているのが見えました。
シヴァさんは雪女です。
身長は2メートル以上あります。
ありのままの、っでお馴染みのディズニー映画に登場する雪の女王のようなドレスを着ています。
「襲われないかな?」と新庄さんが尋ねて来ました。
私も怖かったです。
新庄さんの手を握りました。彼女の手はとても暖かいです。
「大丈夫だと思います。小林さんが呑み込んで召喚した大精霊なので」
と私は言います。
事実を言っただけです。
だけど本当に襲って来ないのか? という確信はありません。
シヴァさんが襲って来たら私達なんて瞬殺されます。
しばらくシヴァさんの様子を見ていました。
こちらの気配に気づいているはずなのにシヴァさんは私達を襲ってきません。
ちゃんと小林さんの命令を忠実に守っているようです。
シヴァさんは私達を守っているみたいです。
他の魔物の姿は見えません。
シヴァさんが退治してくれているのでしょう。
シヴァさんが怖いので、できる限り距離を取って先に進みます。
しばらく歩いていると禍々しいオーラを放った魔物が見えました。
私は足を止めました。
「ヤバいですね」と私が言う。
「見るからにヤバそうね」
私は、その魔物の名前を知っています。
「マンティコアです」
とても言いにくい名前です。
教育指導の先生のような恐ろしい人間の顔をして、胴体はライオンで、サソリの尻尾を持つ魔物です。
人間を食べるのが大好きで、かなり強い魔物です。
1匹でAランクの魔物です。
マンティコアも私達のことを視認していました。
吊り上がった目が私達のことを見ています。
だけど襲って来ません。
「シヴァさんが守っている境界線は超えて来ないみたいですね」
「別のルートを探そうか?」
と新庄さんが言いました。
私は頷いて、来た道を引き返しました。
次回の予告です。
別のルートに行った私達。
だけど魔物が襲って来ます。
私達はスーパーに辿り着いて、食料を持って帰れるのか?
マンティコアも襲って来るのか?
たぶん今晩には次の話が投稿されます。
それで私の番外編はお終いです。
絶対に見てください。
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