第78話 VSリヴァイアサン
オス、オラ孫○空。
いや、違った。小林光太郎。
前回までのあらすじを説明しよう。
俺は願いを叶えるために七つの謎のボールを集めた。
その謎ボールから大きな龍が現れたのだ。
ミチコがいたらパロ違反で怒られていただろう。これぐらい許してくだせぇー。誰かに怒られたら消しますんで。
でもココにはミチコはいない。
だから俺はやっちゃったんだ。ドラゴ○ボールごっこ。
昔からやってたもん。蛇タイプの龍が目の前にいるって最高のシュチュエーションじゃん。
「いでよ、シェ◯ロン」
巻き巻きうんこの形で眠っているリヴァイアサンの前で叫んだ。
もうリヴァイアサンなんて言わないぜ。シェ◯ロン。
「願いを一つだけ叶えてやろう。お前の願いは何だ?」
蛇タイプの龍の代わりに俺は言う。
金持ちになりたい? いや、そんな事で願い事を使うのは勿体無い。人間を全て復活させてほしい。でも、また魔物にやられてしまうだろう。
ここは無難に、あの願いを言う。
「女の子のパンツちょーだい」
空からパンツが降ってくる訳でもない。
これは、ただのごっこ遊びなんだから。
17歳になってごっこ遊びをするのは虚しいだけだった。
それにパンツを貰っても嬉しくない。もしかしたら小学生の俺ならパンツで歓喜していたかもしれない。
だけど17歳の俺は経験済みで、本当にパンツを貰ったとしても、頭から被るだけで喜ばないだろう。
一応は頭から被る。だってパンツは頭から被るモノだからだ。
そもそもパンツに魅力があるわけじゃない。誰が使っていたかが重要なのだ。
そこらのオバサンが使っていたパンツなんていらないのだ。
シェ○ロンに願い事を伝える時は誰のパンツをほしいのか指定しなくちゃいけない。そこんとこ気を付けなはれや。
俺は息を吸った。
正直に言います。
大精霊との戦いは緊張する。
ふざけて緊張をほぐしていても緊張しますねん。
だってコイツってかなり強い。
師匠のパーティーが戦って勝てなかったのだ。それを俺1人で戦う。
シヴァを呼び戻そうか? とも考えた。
だけどシヴァはシェルターを守っている。
俺、単独でコイツを倒さなくちゃいけないのだ。
リヴァイアサンは眠っている。
先制攻撃ができる。
手に思いっきり土のスキルを貯めた。
「茶玉」
全力の攻撃。
巨大とんがりコーンがリヴァイアサンに刺さる。
ゴーーーーー、と猛獣の叫び声を上げる。
意外といけるじゃん。
簡単に勝てるんじゃねぇー?
だって俺の茶玉で死ぬほど効いているもん。
もう一発、いきましょうか。
手の茶玉を溜める。
おりゃあああああ。
「茶玉」
巻き巻きうんこが消えた。
茶玉が壊れたビルに刺さり、地球を掘る。
リヴァイアサンはどこいった?
あんな巨大を見失うなよ俺。
そう思っていたら体が締め付けられる。
頭上から現れたリヴァイアサンに体を巻きつかれる。
やってること蛇じゃん。
苦しい。
棺桶なしの土葬をされたみたい。
やべぇー、死ぬぞ。
誰だよ? さっき意外といけるじゃん、って言ったやつ?
闘気を体にまとわす。そして炎のスキルを体にまとわした。
ここでスーパー小林人になって、あっさりと巻きつき攻撃を解除する予定だった。
ジューーーーと体にまとわりついた炎が消える。
炎のスキルは効果ないみたい。
息もできん。
はい、ゲームオーバー。
でも、やり直しはできない。
やり直しができないから死ぬわけにはいかんのよ。
オラに力をくれ。
炎のスキルがダメなら、氷河のスキルを体にまとわす。
氷の鎧が体を覆っていく。
防御力はアップ。だけど攻撃力はアップしてねぇー。
だから氷の如意棒を製作。
氷の棒を伸ばしていく。
打撃・強のスキルのおかげで、武器を持っていたら攻撃が5倍になる。
リヴァイアサンの巻きつく攻撃から脱出。
そのままリヴァイアサンの頭上に行き、氷のハンマーを作って打撃。
おりゃああああーーーーーー。
氷マンになった俺。
必殺、ハンマー攻撃をリヴァイアサンに攻撃。
地上に落ちたリヴァイアサン。
土煙が広がる。
勝ったか?
リヴァイアサンが口から水を放出。
口から出た水は渦巻きながら俺に近づいて来る。
これ当たったらヤバいやつじゃねぇ?
もちろん避ける。
無理、避けるのも間に合わねぇー。
下から水で突き上げられる。
『攻撃スキル、洪水を使えるように成長しました』
と脳内で声が聞こえる。
『水と洪水が結合して、大洪水のスキルに進化します』
きた。なんか最大級魔法みたいなものが来た。
俺は雲を超え、宇宙に近づいく。
このままじゃあ俺は宇宙の彼方に消えちゃう。
大洪水。
心の中で叫んだ。
手の平から、海を落としたような水が溢れ出す。
やべぇーーーー、すげぇー魔力が無くなっている。
あれれれれ? 俺、魔族になって魔力切れなんてしたことないのに。
手から出した大洪水のおかげで、リヴァイアサンの水を押し切った。
だけど俺は魔力切れで落下していく。
体に纏っていた氷だって消えてしまう。
このまま地面に落ちたら、さすがに死ぬ。
ごめん。俺、ここで終わりだわ。
まさかの、こんな中途半端な感じで最終話だわ。
地上に近づいていく。
大きな鷹が目の前に現れた。
なんだよコイツ?
鷹は土で作られた動物だった。
鷹の背中に最強最強が乗っていた。
彼女がお姫様抱っこするような形で俺をキャッチする。
なんで師匠がココにいるの?
俺のことを見守っていてくれていたの?
「師匠」
と俺は言った。
「魔力切れなの?」
「はい」と俺は言った。
「エッチなことする?」
と師匠が尋ねた。
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