弱体化
「そのまま撃て!計器の故障でなければそのまま攻撃すれば分離に成功する!」
いや、待て。こんなに気安くダメージをアウグイドが喰らうはずがない。
「ウェイアンさん!今すぐヘリを後ろに下げるんだ!爆風がくるぞ!あいつがそんな気安く攻撃を許すはずがない!」
「総員!ヘリを下げるんだ!爆風に巻き込まれるぞ!」
こっちもなるべく撤退の手助けをしなくてはならない。
「剣盾!ジュデボラ!ドームをここに貼ってくれ!」
「分かったわ!はぁ!」
ジュデボラが僕の前にドームを展開する。
「小癪な真似を……。ふん!」
やっぱり衝撃波だ。ここは体を張ってなんとしても押さえ込まなくてはならない。
「よし……。これならなんとかヘリを守れる!」
明らかに最初より威力が下がっている。
「これ……デバフも消えてるな……。一応弱体化したってことか……。」
僕は爆風が消えたのを確認してガスパオロともう一度アウグイドに向き合う。
「これで決めないとまたマイとアウグイドが完全に合体しちまうってことだな?」
「そういうことだ。だからここで絶対分離させるぞ……。癪かもしれないがトドメの時はこれを使ってくれ。」
「ちっ……。結局お前の武器は使わなきゃいけないんだな。」
僕の治療剣を見て
「そうでもしないとマイを救出できないんだ。」
「分かってらぁ……!とっととトドメをとさせばいいんだろ!」
ガスパオロはイヤイヤ僕の治療剣を腰にかけているホルスターに収めた。
僕はボンバーアックスを地面に深く打ち付け、土埃を起こしてアウグイドの目を眩ませる。
「このまま一気に畳みかけるぞ!」
僕はガスパオロと共にアウグイドに相手を始めた。
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