協力体制

やっと体が回復してきた。

視界も安定してきて、やっと僕はほとんど普通に立てるようになった。

「やっとよくなってきた?ならよかった。回復魔法を少しずつかけてたのよ。」

ジュデボラは戦ってる二人だけじゃなく僕にも回復を回してくれていたらしい。

二人は一気に攻撃を仕掛けて行っているようだ。

よほどの能力でない限りはあの攻撃は避けられないだろう。

僕が立ち上がろうとしたその時、「ハルくん!このドームの中に!」

ジュデボラが急に僕にそう言ってきた。

僕は急いでドームの中に転がり込む。

その直後に爆風が起こる。

いや、これは爆風じゃない。斬撃だ。

攻撃を防いでるように見せかけてものすごいスピードで斬撃を撃っているのだ。

「ウェイアンさんが……!ガスパオロだけじゃあれどうにもならないよな……。ちょっと癪だけど……うっ……。」

ドームで防いだはずなのに謎のダメージを受けた感触がある。

「ハルくん!衰弱の魔法がかかったみたい……!1時間以内にあいつを倒さないと……私たちの体は蝕まれて死ぬわ!」

「分かった……。なら、もう一回心のリミッターを外さないとだな……。」

僕がガスパオロの方に向けて歩き出した。

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