結局は(side月の狼)
「ガスパオロ!君のチャームは僕が保存してあったスペアがある!こいつは君の攻撃の力じゃないとおそらく倒せない!」
「っと!ありがとさん!罪滅ぼしに一発ぐらいやってやるか!」
「防御は任せて。私の盾で防ぐ。」
「じゃあ私は奥からサポートと回復をする!マイちゃんもどきはそうでもしないと倒せない!」
僕はウェイアンと反対の位置からマイに取り憑いたアウグイドに攻撃を仕掛けようとする。
「愚かな真似を……。この泥で絶望するといい!」
まずい……!泥が飛んでくる……。
「ガスパオロ!泥が飛んでくる!一旦下がれ!」
「いいや!その必要はないさ!俺の言葉を信じてそのまま攻めろ!
」
訳がわからないがそのまま僕はガスパオロの後ろについていく。
「二人とも、伏せて。」
上をラーイーダの盾が通り泥を防ぎ、吹き飛ばす。
「このチャンスを無駄にするな!2方向から一気に攻めるぞ!」
やはり性格は荒いもののリーダーとしての判断力は抜群に高い。
「俺の斧を喰らえぇ!」
「キューブよ!データで残ってるマルタの剣をコピーするんだ!」
アウグイドから見て手前からガスパオロ、後ろ側に僕という挟み撃ちの体制を取る。
目で合図を交わして同じタイミングで攻撃を仕掛ける。
「無駄だ。全て読めている。真の肉体を手に入れた時点で思考回路が君たちより上回っているんだよ!!」
「うぉぉ!?」
吹き飛ばされた。このコンマ数秒の間に僕達の攻撃を防ぎ、反撃まで行ったのだ。
「明らかにおかしいぜ……!このスピード、身体能力がバカみたいに引き上げられてやがる!」
「やっぱりか……がっ……。」
突如腹部が暖かくなる。どうやらさっきの攻撃で負傷したらしい。
しかも傷は深い。どうやら……ここまでのようだ……。あとはガスパオロに全てを託そう……。
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