力の解放

「ふふ……ふふふ……!素晴らしい……。これほどの力をあやつらは単体で使っていたのか……。」

「あの2人の体はどこに行ったんだ!返せ!」

「それは無理な願いだね……。しかも私が取り込んだのは3人だ。あの柱もだからな。」

「モゴルパスまで……!何をする気なんだお前は……!」

「簡単なことさ。あいつらはただの駒。私が全てを奪うのさ。君たちの幸せだった日々も、それからこの世界もろともね。」

「世界もろとも……?」

「そうだとも。いでよ!魔族ども!この世界を埋め尽くすのだ!アウグイドが命ずる!」

アウグイドと名乗った男性の後ろに大量の魔族が召喚される。

「0.2割は残り、あいつらの相手をしろ。それ以外は各国の王族を襲撃し、政権を乗っ取るのだ!永久支配の始まりだ!」

魔族数1000体がこちらへ向かってくる。

「流石は世界を滅ぼそうとしてるだけあるね……!0.2割でこの量か!ハルくん。これは無傷では帰れないぞ!」

「分かってるよ。ダイスケさん。援護射撃頼んでいいかな?」

「もちろんだ!ここで負けるわけにはいかないからな!」

僕はマルタの剣とスカイソードを手に握る。

「ジュデボラもできたら魔法で援護射撃、マイとラーイーダは僕たちの防御と攻撃を申し訳ないけど両立して欲しい!」

僕達は完全に後には引けない。ここで仕留めなければ……。

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