叩き込む一撃と短い別れ
「この攻撃で一気にケリをつけてやる!」
僕はボンバーアックスを持って柱の根元を攻撃する。
すぐさま僕は背を向けて爆発を背中のシールドで受け止める。
「甘いのぅ!そんなのじゃ倒せんわい!」
「な!?なんで耐えてるんだ……?それになんだあの模様……気持ち悪いな……!」
柱からは血が少し流れ出つつもほとんど無傷に近いと言ってもいい。
そして何より今まで薄灰色でそれ以外色のなかった柱に赤い古代文字のような紋様が浮かびあげっているのだ。
そしてその紋様からは何本ものビームが四方八方へ出てくる。
「マイ!なるべく跳ね返すんだ!ダイスケさん!今すぐヘリを撤退させてください!これ以上の犠牲は……!!」
「分かってる!総員撤退だ…………!うわっ!!」
ダイスケさんのすぐ横にもビームが飛んでくる。
すぐさまラーイーダが受け止めに行ったがここに長居するのは得策ではないだろう。
「しょうがない……。ここは私が受け持ちます。」
そう言ったのはウェイアンさんだった。
いつもは見られない真剣な眼差し。そして今まではあの優しい顔からは見られなかった明確な殺意。
あの柱を倒すということだろう。
「頼んでいいか……?ウェイアンさん。」
「任せて。必ずあいつを仕留めて君たちを追いかける。」
「分かった。とりあえずこれを預けておくよ。」
僕はビッグキラーソード、ボンバーアックス、マルタの剣、炎魔剣、ガルフスの盾などの武器をアイテムボックスに入れて渡す。
「ありがとう。また生きて会おう。」
そう言ってすぐさまウェイアンさんは攻撃態勢に入った。僕たちはビームを避けたり、跳ね返したりしながら柱で隠れていた奥にある階段を駆け上る。
「ウェイアンさん……。絶対生きて帰ってこいよ……。」
僕はそう思うしかなかった。
ただ、ひたすら走った。
そして目の前には大きな神殿らしきものが見えてくる。
「ダイスケさん。一回王国に戻って物資と兵士を集めてきてください!中にはおそらく大量のモンスターです。」
「分かった!待っててくれ!すぐに最速のヘリで戻る!」
そう言ってダイスケさんはヘリに乗って王国の方へと向かっていった。
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