できる限りのことを 精一杯
「隊長!ご無事でしたか!通信が通じなくなったのでてっきり……!よかった!」
「あぁ!それよりもまずはこの柱だ!また層が回復しやがった!ガトリング2に倉庫から持ってきた弾を詰めて一斉攻撃だ!」
「もう詰めてあります!いつでも発射OKです!」
「よし!ならば攻撃開始!残り2層になったら言う!そしたら急いで離れるんだ!」
しかし、そこでマイが「ダイスケさん。その必要はないですよ!私が全部跳ね返してみせます!」
「信じていいかい?失敗は許されない。」
「う……それは……」
「その時は手伝う。弱気になるな。」
「ラーイーダさん!?」
「分かった。なら二人に任せるよ。作戦変更!残り何層になろうと離れなくて大丈夫だ!」
「了解しました!砲撃開始します!」
ヘリ達は一斉にヘスタイアスに向けて攻撃を開始する。
「ダイスケさん。あの弾丸の効果ってもしかして能力の一時停止ですか……?」
「あぁ!そうだよ!」
「だったらそのタイミングで大きな一撃を入れれば……。ダイスケさん。ホログラムシールドをまた貸してくれたりしませんか?」
「何をする気だい……?まさかあの弾丸の雨の中に突っ込むとは言わないよな……?」
「そのまさかですよ……。あのままだと多分あの二人でも受け切れないヤバい攻撃がくる気がする……。」
「そこまで言うか……ふぅむ……。じゃあひとつ約束して欲しい。」
「なんですか?」
「これ以上の無茶をしないで欲しい。例えば柱の上によじ登るとかな。いつ攻撃されるかわからないからな?」
「分かりました……!そこは気をつけます!」
「うん。頼むよ!君はやりかねないからな……。気をつけて行ってきてくれ。」
僕はダイスケさんからもらったホログラムシールドを背中にくくりつけ、ヘスタイアスに向けて走り出す。
もちろん、柱も黙ってみているわけではないようだ。
「このクソ冒険者め!死ねぇい!」モゴルパスが使っていたと聞いた魔法とよく似た攻撃をヘスタイアスはしてくる。
僕はうまく攻撃を交わしながら柱の根本へと近づいていく。
「ちょこちょこかわしやがって!こうなったら……!」
後で地響きがしたかと思うと少し小さめの柱が地面から出てきた。
「あいつらを焼き払うのじゃ!!」
「しまった……!」
僕はもうあの柱からは遠いところにいる。攻撃を加えることは難しい。
「焼き払われるのはあなたよ!
オクデハジュデボラが魔法を使って柱を燃やして攻撃してくれている。
「だったらこっちだって……!でかい一撃かましてやる……。」
僕は一本の武器を手に取った。
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