馬車と白馬と

「今更ながらウェイアン。この馬の指揮は俺がしてもいいかい?真の力が発揮できなくなってしまう。」

「そこまで言うなら……。分かった。君にこの馬の指揮を任せよう。ただし、失敗は許されないぞ?」

「分かってる。1つ警告することがあるとしたら伏せておいた方がいいってことだな!それいけ!」

白馬は突如ものすごいスピードで走り始めた。

途中飛び出してくる魔族達が白馬を掴み切れずにこっちに飛んでくる。

「伏せていろってのはこういうことか!ライマルクさん!大丈夫なんですか!?」

「俺は大丈夫だ!むしろそっちが大丈夫かこっちは聞きたい!」

そのまま馬車はなんでこのスピードに耐えられているかわからない程のスピードで走っていく。

「待て!まずいな……!」

「どうした!ライマルクさん!」

「ダイスケ達のヘリがおそらく撃ち落とされた!こっちにもその攻撃の余った分が飛んでくるぞ!」

「マイ!反射の用意をしてくれ!タイミングをいうからそのタイミングで発動してくれ!」

「分かった!タイミングっていうあたり何かを考えてるね?その作戦、私は乗る!」

「サンキュ。余波が来たな……。よし。こんぐらいの泡でいいかな!今だ!マイ!」

マイはその合図に合わせて反射を発動させる。余波だけあって威力は弱く、スピードのみだ。

「泡!間に合ってくれ!」僕は念力剣で反射のビームの形を変え、先端にバブルソードの泡をつける。

ビームはそのまま落下地点へと向かっていく。

「あのビームを追いかけるぞ!しっかり掴まれ!」

白馬は先ほどよりもスピードをあげ、落下地点へと向かう。

「おい!ライマルク!馬車が壊れ始めてる!まずいぞ!」

「後少しの辛抱だ!我慢して、耐えてくれ!」

馬車はそして、泡がダイスケさん達を受け止めたあと数秒後に到着した。

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