ペアペンダント
「これ……赤と青で色が分かれてる……!中の模様は変わらないみたいだけどね……。」
「これはペアペンダントじゃないか……?」
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ペアペンダント(確定ドロップ) レア度 ???
男女の二人の絆によって効果の変わるペンダント。
ただし、つけた二人の距離が2M以上離れていると効果は無効化される。
現在のレベル 最大
効果
自動修復機能
自動探知機能
自動分析機能
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「なんだこれ……!機能色々おかしいだろ……。」
「でもデメリットはあるみたいだね……。2M以上離れてると使えないみたい……。」
「でもそれ以外はめっちゃ優秀な機能ばっかだ……。一旦ライマルクさんのところ戻って報告しよう。んで、できることなら地上に戻ってみんなを助けよう!」
その後、僕たちは敵に遭遇することもなくライマルクさんのところまで戻ってきた。
でも、1つだけ違うところがあった。
「中心部の色が紫に変色してる!?」
「ハルくん!いいところに!急いで地上に戻ってくれ!地上が危ない!」
「まさか……!また魔族が!」
「そのまさかだ!俺も後からゴブリンキングとシュリエルを連れて追いかける!」
「分かった!」
僕たちはライマルクさんの魔法を使って地上へ戻った。
「なんだこれ……」
戻った地上は修行前とは全然違った。
地面に謎の紫の発光した線が通っており、道には魔族がうろついている。
「ハルくん!こっちだ!」
「ウェイアンさん!これを!」
僕はたまたま会ったウェイアンさんに修理したキューブを投げる。
「サンキュ!幸い隠れ家にはまだ侵攻は進んでいない!今のうちにそこで休んで体制を整えよう!」
「分かった!」
道中何体かの魔族には遭遇したものの僕とマイに付いているペアペンダントの効果で先に気づけたためなんとか攻撃されずに不意打ちを決めたりして隠れ家まで着くことが出来た。
「あら!ハルくん!マイちゃん!無事だったのね!」
「無事が一番大事。まずは休もう。」
「ラーイーダもジュデボラも元気そうでよかった……!お言葉に甘えて休ませてもらってもいいか?」
外の防御は任せて。と言われ僕たちは修行の前以来のベッドでの睡眠を叶えた。
そして、数時間後。
しっかり睡眠をとった僕たちは月の狼の3人と今後の作戦について考えることにした。
「まずこっちから聞きたいのはあの紫の筋はなんだ?」
「あぁ……あれか……。あれはおそらく君たちのいた地下の疑似冥界から力を吸っていたものと考えられる。」
「マジかよ……」
「ただ幸いなことにほとんどのモンスターが君たちと友好関係を結んでいたおかげで最終層のボスの力のみが吸われた状態で済んだ。」
「それはよかった……でもそれでもまだあの線が残ってるのは……?」
「そう……そこが問題なんだ。おそらく地下の熱エネルギーを吸収している。」
「熱エネルギー!?そうか……ここの地下には温泉も流れてる……。確かにここの地形はもってこいだな……。」
「そうなんだ。しかももっと悪い知らせがある。」
そう言ってウェイアンさんの顔は暗くなった。
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