偉人の力を引き継ぎし者

「ゴーレムが……消えた!?」

「ハルくん!下!」

下を見ようとしたがそれは叶わなかった。

ゴーレムが僕の体を握っていた。

「うっ……。いつの間に……!」

僕は必死にもがくも剣はギリギリゴーレムに届かない。

「斬り付けが無理なら投げて……!」

僕はビッグキラーソードをゴーレムの体に投げつける。

するとまたゴーレムは小さくなり、僕は空中で手放される。

僕はすぐさまバブルソードをだし、地面に着地する。

もう一度僕はゴーレムの元へと向かう。

「小さくなっちゃうなら!これでどうだ!」

僕はアイスソードで地面を突き刺す。

ゴーレムは即座に凍りついていく。

そこに炎魔剣の一振りを入れる。

「っしゃあ!これで突破だ!覚悟しろ!謎の機械王!」

僕はマルタの剣を機械王に向けて刺そうとする。

しかし、剣は機械王の寸前で止まってしまった。

「なっ……。うっ……!」

僕は剣を抜こうにも謎の壁によって抜けず、機械王の一撃を喰らってしまい、階段を転げ落ちる。

「うっ……痛てて……。『上位回復』……」

僕はすぐさま上位回復でぶつけた傷を癒す。

「なるほど……。その程度の技術はあるのだな……」

「その程度……だと!?」

「見ればわかるさ。行ってこい」

そう機械王らしきものが言った後でマントを纏い、鎌を持った黒いオーラの人物が出てきた。

「処刑対象者を確認。」

その男は僕たちの方へ鎌を持って突っ込んでくる。

マイのシールドと鎌がぶつかり合う。

僕は後ろから回り込み、マルタの剣で斬りつけようと剣を伸ばした。

しかし、その人物は「はっ!」と声を出してマイの盾を台にして僕の方へ突っ込んできた。

「くっそ!なんだこの殺意と力……!」

「そりゃあそうだよ。私はフランス革命期の処刑人、サンソンの力を受け継がせられた人だからね。呼ぶならサンソンもどきとでも呼んでくれ。」

「あのサンソンか……!そりゃあ急所狙いも強いわけだ!」

僕は一度サンソンもどきの鎌を弾き、作戦を考えることにした。

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