扉の奥の機械王

「問おう。貴様たちがこの通路を突破した選ばれしものか?」

そう問いかけてきたものは階段の上の玉座に座っていた。

ちょうど暗がりで姿がよく見えず、どんなモンスターかはわからないが声的には機械系のモンスターだろう。

「あぁ。そうだ……。」

姿は見えないもののすごいオーラを感じつつも自分に鞭を打ち、モンスターへ返答する。

「そうか……。選ばれしものよ……」

「なっ!なんだ!?」

突如、部屋の中が地震のように揺れ出した。

「輝け祭壇よ!光を照らせ!」

揺れに耐えながら階段をみてみると階段が一部割れ、そこから石柱が出てきた。

「っ……!すごい揺れだ……何本柱を立てる気だあいつ!」

その後、僕達の横にも石柱が立っていく。

揺れがおさまると僕たちの横には石柱が何本も立っていた。

「これは……。周りの風景は変わってないけど……とりあえずあいつはどんな姿してんだ!?」

祭壇に目をやる。

その姿はまさしく機械王だった。

「体は大きいのか……。ビッグキラーソードは刺さりそうだな。」

僕は先手を打つために階段を駆け上がる。

「ゴーレムよ。動け。」

その機械王ようなものが一声かけると僕の前にゴーレムが5体ほど出てくる。

「っそ……!こいつを突破しないと上には行けないってか!?」

僕はビッグキラーソードを振る。

しかし、切ったのは空気だった。

ゴーレムは視界に入っていなかった。


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