召喚の結果
「なるほど……。想像を具現化した訳か。良かろう。少し私には合わない姿だが戦ってやろう。」
このモンスターの言うことは合っている。
それもそうだ。僕は普通に転生前の世界で見たような大群相手で戦えるような武将をイメージして召喚したはずだった。
しかし、やはり現物を見ていないのとこの世界の防具に慣れてしまったのもあるのか体自体は僕の想像した通りだが防具はこっちの世界に適応したものになってしまっていた。
しかも歩兵ではなく騎馬兵になってしまっている。
「少し予想と違うけど……お願いできるか!?
「もちろんだとも。我が戦友よ。騎馬兵になってしまったが騎乗は少し訓練していたからな!任せとけ!この程度の量楽勝だからな!」
「じゃあそっちは任せた……!僕はこっちを対応する!」
「承知!異生物よ!正々堂々勝負だ!」
後ろの6体は実宗さんに任せ、僕は前の5体に専念する。
「バカかよ!ギャハハハハハハ!さっき一人で無理だったのにまた仕掛けるってのか?しかも5体を相手に……。ハッハッハ……ハハハハハ……!」
「見てろよ……エギビエル……!そっちにすぐにたどり着いてやるからな……!」
「来れるなら来てみな。その前にやっちまえ……!ガーコイルども!」
「何度も同じ手段が効くと思うなよ?こっちだって対策くらい用意してるんだよ!!」
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対召喚剣 レア度 ★★★★★★★★★★★★
召喚された敵に対して確率で即死、またはスタンを付与する効果の
ある剣。
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「なんだその剣は……。貴様のステッキと似た形の剣みたいなやつじゃないか。そんなので殺傷能力があるとでも思ってるのかよ!嘘だろ貴様……フフフ……ハハハハハ!貴様俺の腹筋を壊しに来てるな……!」
「そう思えるのも今のうちだ!それっ!」
僕はさっき出した剣で試しにガーコイルを一体小突いてみる。
『即死効果が発動しました。』
「っしゃ!幸先がいいね!この調子で行くぞ!」
「なんだ今のは!一瞬で消えた……だと!?」
「これがこの剣の効果でね。君の召喚したガーコイルは確定でスタンか即死が付与される。」
「ふざけやがって!!くそ!くそ!ええい!こうなったら俺がやるしかないな!」
「なっ!?」
ものすごいスピードでエギビエルがこちらへと向かってくる。
避けきれないと思ったその時、目の前で槍は止まった。
「大丈夫ですか?ハル殿!」
実宗さんが目の前で槍を押さえていた。
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