対エギビエル

「我が名はエギビエル!貴様を焼き尽くしてやる!」 

「いいだろう!エギビエル!勝負だ!」

僕はエギビエルの燃え盛る槍に対抗するために一つの武器を作る。

「これならいい戦いができそうだ……。」

―――――――――――――――――――――――

アイスソード レア度 ★★★★★★★★★★★★★★

突き刺した地面に氷の柱、攻撃した相手、道具の部分を凍結させる効果がある。

―――――――――――――――――――――――

「さぁ……。勝負だ!」

「その武器でいいのだな……。ならば来い!冒険者ぁぁぁぁ!」

「はっ!」

僕は飛んでくる炎の槍を防ぐために地面にアイスソードを突き刺す。

「槍よ。戻れ。」

エギビエルがそう唱えると槍は彼の手元へ戻って行く。

「なるほどな……。忠実な槍って訳か。」

「その通り。こいつは俺以外の命令は聞かないがそのかわり命令にとても忠実だ。」

「なるほどな……。なら……。これを撃ち凌ぐのも容易なはずだ。『バイオレントハルバード』。」

僕はいつもよりも多めに槍と斧を召喚する。

もちろん、槍がどこまで忠実か試すためだ。

「槍よ!あの武器達を弾け!」

なんとエギビエルはこの量の斧や槍を全て弾けと自信満々に指示したのだ。

「本当にこの量が凌げるのかな!?防げなかったら串刺しだよ!?」

「あぁ。凌げるとも。見せてやれ。『フレイムランス』!」

「フレイム……ランス?」

「まぁ、見てな。貴様を絶望に落としてやる!」

エギビエルの槍は増殖し、どんどんと斧や槍を撃ち落としていく。逆にこちらが串刺しになりそうだ。

「なっ……!?危ない……。ありがとな……。」

一本槍が刺さりそうになったがセイバーゴブリンが弾いてくれた。

「どうだ!見たか!この槍の強さを……!」

「増殖……?ってことか……。いや、あれは同等の値のダメージをトレースしてぶつけてる……?」

「そのどちらもだ。たとえ城が破損したとてこの槍は砦の防御砲台の代わり!この槍がある限り俺の攻撃は止むことはない!」

「槍が動力源ってわけか……。こりゃあ厄介だな……。早めに手を打つしかないな!」

僕はアイスソードを持ってエギビエルの槍を凍らせようとする。

「槍よ!燃え盛れ!」

エギビエルは槍の炎を増やし、剣を持っている手ごと巻き込もうという作戦らしい。

「かかったな!せいやっ!」

僕は炎にアイスソードを当てる。

炎は瞬く間に凍ってしまった。

「なっ……!?馬鹿な!炎よ!氷を溶かせ!」

エギビエルの槍は炎を数秒で溶かす。

「なるほどね……?溶かすのは少し時間がかかるわけか……。」

「まぁな……。」

「ならこれでどうだ……?」

僕はゴブリン達に指示をし、槍の一面を凍らせる。

「これで仕切り直しだ。」

僕はエギビエルに向けてにやけた。

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