城の中

「なんだこのガーコイルの量……!!予想の10倍はいるぞ!?」

「敵を確認。攻撃態勢をとれ。陣などいらん!」

「ゴブリン達!こうなったら少しでも減らして上に向かうぞ!」

ゴブリン達と僕は大量のガーコイル相手に戦う。

「これはこいつらにも効くのか!?」

僕はバブルソードをガーコイル達を閉じ込めるような形で展開する。

「効かぬよ!ふん!」

ガーコイル達は通常攻撃で泡を割ってしまう。

「っち……。流石に無理か……!」

「死ねぇ!この豚め!!」

ガーコイル達はいくら腕利きのゴブリンとはいえ、流石に大量のガーコイルに囲まれてしまってはどうしようもない。

「くそ!このままじゃ上の階にも行けない!どうにかしなきゃ……!え?どうしたんだ?なるほど?ほうほう……。それならいけるな!よく思いついたな!」

僕はゴブリン達の思いついた戦法に出ることにした。

「『バイオレントハルバード』!串刺しだ!分かってるよな?」

僕はガーコイル達の塊に向けてバイオレントハルバードを撃ち込む。

「なっ!お前!早く奥に行け!避けれないだろ!」

「んなこと言ったて!前が進まないんだよ!」

「よしよし……。いいぞ!飛行剣!!」

僕は追い討ちをかけるように剣を撃ち込む。

「うあ!?痛い!痛い!」

「よし!今だ!上に行くぞ!」

僕とゴブリン達は上へ向かう階段を走る。

「くそ!追いかけろ!」

「させないぞ!閃光剣!」

僕は閃光剣を振り、フラッシュを起こす。

「追い討ちをかけてやる!飛行剣!」

「うあっ!?痛い!!」

ガーコイル達に当たり、ガーコイル達は倒れる。

「よし……!これで階段を上がれば王室のはずだ!」

「ここまで来れたというわけか……。下の階に大量のガーコイルを配置してたはずなんだけどなぁ……。」

「お前……!消滅したくせにここにはいるのか!!」

「あそこの世界では死んだという意味さ。こっちの世界で蘇ったと言ったらいいかな。」

「そういうことか……。なるほどな……。だったらここで倒せばいいってことだな。」

「そういうことになるだろうね。さぁ、かかってきな。」

「そんなに積極的なあたりなんかあるな?試しにここの壁を少し……。」

「やめろ!いけ!ガーコイル!」

「図星ってことか。ゴブリン!少し足止め頼む!」

僕はボンバーアックスを持って思いっきり城の壁に打ちつける。

「あぁ……。城の加護が……。召喚の加護が……。」

「やっぱりそういう仕掛けだったわけね。これでお互い正々堂々の殴り合いだ。勝負だ!」

「いいだろう!我が名はエギビエル!貴様を焼き尽くしてやる!」

エギビエルはそう言って燃えた槍を手に取り、僕の対面に立っていた。

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