ガーコイルの城
「貴様……もう少し考えて召喚しろよ……!」
「ごめんって!まさか食事中だとは思わなかったんだよ!」
「まぁ、よい。で?ゴブリンの兵を何体か借りたいのだな?」
「そう。頼む。ゴブリンキング。」
「そのくらいなら全然良いのだが……。それが終われば我は帰れるのかね?」
「もちろん。だから頼む……!」
「よし!分かった!何体欲しいんだ?」
「えっと弓兵が五体。槍が二体。剣が10体だ。」
「いいだろう!ふんっ!」
ゴブリンキングはすぐにお腹からゴブリン達を出してくれた。
「サンキューな。よいしょっと。」
僕はゴブリンキングにもう一度杖をぶつける。
「役に立ててよかったわい!」
「お疲れさん……。よし、行くぞ!」
ゴブリン達はウビィィィ!と声を上げる。
「後はここの通路を出るだけなんだが……。」
そう言いかけて僕は思い出した。
「あそこの前には大量のガーコイルがいるんだったな……。弓使いのゴブリン。屋根の上からあいつらを狙えないか?」
ヴビィ!といけると言わんばかりの声を出してくれたので僕は弓使いゴブリンを屋根上へと念力剣で上げる。
「危なくなったら言ってくれ!一旦逃げるぞ!」
ゴブリン達は頷き、奥のガーコイル達に弓を撃ち始める。
「おぉ!ナイスヘッドショット!一発で落としたな!」
ゴブリン達は腕利きの弓使いらしく、どんどんとガーコイル達を倒していく。
「あそこだ!あの豚見たいやつだ!倒せ!」
「っと……!流石にバレるよな……。ゴブリン達!一旦集合!」
ゴブリン達を集め、僕は路地裏を走り出す。
後ろからはガーコイル達が追いかけてきている。
「バブルソード!」
僕は路地裏の細い道にもう一度大きい泡を出す。
「例の泡だぞ!破壊隊!前へ出ろ!」
「まぁ……流石に対策されてるよね……。」
「せーのっ!!」
5体のガーコイルが一斉に攻撃してやっと泡は割れた。
「ほぉ……?なら少し応用してこんなのはどう?」
僕はバブルソードからガーコイル達を閉じ込めるように泡を出す。
「うわ!?なんだこれ!破壊隊!クールタイムは終わってないのか!」
「あと5分はかかります!」
「アホぉ!」
「今しかない!ゴブリン!行くぞ!」
僕はゴブリンを連れてお城の前まで来る。
全員を泡に閉じ込めることはできなかったので一部のガーコイルはゴブリン達と一緒に倒した。
「よし……ここにいる王を倒せば勝ちだ……あとちょっと一緒に戦ってくれ!ゴブリン達!」
僕たちは城の中へと入る。
そこにいたのは鎧を着た大量のガーコイルだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます