地形戦略の王
「さて……とどめだ……。」
僕はガーコイルの方へと歩いていく。
「バカめ……。引っかかったな……。」
「は!?」
「領域魔法……飛行種王国……。お前ら……頼んだぞ……。」
「周りが真っ暗なドームに!?覆われる前に対処してやる……!領域魔法……!『鍛冶場の煉獄』!!」
しかし、周りに炎は現れない。
「何がどうなってやがる!領域魔法は上書きができるはずだ!」
「ふふふ……この領域は上書きすることはできない……。」
「は……?」
「お前の知りえない効果の領域魔法……。この魔法は……上書きの効果が効かない……。代わりに濃は死ぬがな……」
「マイ!来てくれ!マイ!マイ!聞こえてるか!」
「無駄さ……ははは……。この領域の対象人数は一人……。あの盾の女の子は外で入ろうと努力してるようだがね……無駄だよ。では……。さようなら。この領域から出るには城にいる王を倒すほかないからね……。」
「待て!くそっ……!消えちまったか……てかこの領域相当でかいな……」
僕は生成された領域を見渡してつぶやく。
ここは高台らしく街が見渡せる。
カーン、カーンと鐘が鳴る。
「見つけたぞ!」
急に後ろからした声に僕は振り向く。
「大量のガーコイル!?どこから……。まさか鐘と連動して……!」
「殺せ!あいつが我らが殺すべき相手だ!」
「くそ……交渉の余地もなさそうだな……。」
僕はマルタの剣を握り、ガーコイルたちに向かう。
「攻撃態勢!第三の陣!」
リーダーらしきガーコイルがそういうと他のガーコイルたちは即座に場所を変わり、陣を作った。
「くそ……陣なんか作りやがって……!」
僕はガーコイル達の陣を突破しようとするが、強固な陣を崩せず僕はガーコイルの持つ剣がかすってしまう。
「った……。くそ……こいつが代わりに相手だ……!」
僕は召喚ステッキを持ち、一番すぐに出せるゴーレムを何体か出す。
「この間に逃げるしかないな……」
僕は高台を離れて森の茂みの中に隠れ、止血をする。
「痛てて……ここで一旦体制を整えつつ作戦を考えるか……」
僕は茂みの中で作戦を考えた結果2つの作戦を思いついた。
1つめは召喚ステッキで一体味方のガーコイルを生み出し、捕獲された風にして城に乗り込む方法。
2つめはゴーレムなどを少し改造して先に偵察させに行き、敵の層が薄いところを突破していく方法。
「ふぅ……。どうするかな……。1個めの案は急に襲われた時に危ないしな……。2つめの案でいくか……。」
僕はゴーレムを何体か召喚し、中に念力剣を仕込む。
「これで魔石と連動させればある程度自己意志で飛んだりできるはずだ……。」
僕はゴーレム達を四方八方に飛ばす。
「ほれ!行ってこい!倒せるなら少し倒してきてくれ!」
ゴーレム達は四方八方に飛んでいった。どうやら工作はうまく行ったようだ。
「さて……と。んで。さっきからそこらを取り囲んでるのは分かってるぞ?」
「なっ……バレていただと……!?」
「もちろん。少なくとも工作してたあたりでね……。」
「ええい!こうなったらやけだ!お前ら!いけぇ!」
先程のガーコイルたちが襲いかかってくる。
「さてと……!一発決めてやるか!」
僕はマルタの剣を持ってガーコイル達の前へとでる。
「よっしゃあ!いくぞおらぁ!」
僕はマルタの剣を持ってガーコイル達の方へ向かう。
キン!と鋭い音がして剣と剣がぶつかり合う。
「うっ……ぐっ……。強い……。」
ガーコイルの力は意外にも強く、段々と押されていく。
「ふっ……!」
僕は少しの隙を使ってガーコイルから離れる。
「こいつとも戦ってもらおうかな!」
僕はゴーレムを召喚し、もう一度体制を立て直した。
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