モンスター部屋

「とりあえずこの奥にあるチェストがやっと開けれるんだな……。」

僕はチェストをゆっくりと開ける。

「ん?なんだこれ……」

「ふぅん……聖なる炎ってやつみたいね。」

「どれどれ……?」

――――――――――――――――――――――

聖なる炎 レア度 ???

冥界でのみ手に入る神聖なる炎。

合成することで攻撃に火属性を追加、既に火属性の場合は攻撃の強化が可能。

――――――――――――――――――――――

「すごい……!これ、クリスタルマッシュルームに効果バツグンのアイテムだ!」

「合成してみようよ!」

「そうするか。」

僕は生成スキルを応用させ、聖なる炎とマイの盾を合成させる。

「すごい……!盾が暖かくなってきた!」

「本当か……!?どれどれ…………あっつ!」

「大丈夫!?ハルくん!」

「あぁ……大丈夫だ。正面はメチャクチャ熱くなってる……この熱に耐えれる武器作るなんてやっぱライマルクさんすげぇな……。」

「なんかこれ正面から炎出せそうな暖かさだよね……。」

「正面から……まさか……!マイ。後で『反射』を使ってみてくれ。もしかしたら変わってるかもしれない。」

「何が変わってるかもしれないの……?」

「使ってみないとわからないが……反射攻撃に火属性が追加されてるかもしれない。」

「おぉ!強そう……!」

「果たしてこれが吉と出るか凶と出るか……」

「とりあえず使ってみないことにはわからないからさ。奥へ進んでみよう!」

「そうだね。」

奥へ進むとゴーレム、それからクリスタルマッシュルームが現れた。

「好都合だ!ゴーレムの攻撃を受けて反射でクリスタルマッシュルームに跳ね返してみよう!」

「うん!」

「ほらほら!こっちだぞ!」

僕は前にマイがやっていたようにゴーレムをマイの方へ誘導する。

「おっとっとー!危ないよ?」

僕はゴーレムのパンチを横にさっとよけてかわし、マイの盾へ当てる。

「喰らいなさい!『反射』!!」

ドギュウゥゥゥン!と音がしてゴーレムとクリスタルマッシュルームが燃え尽きていた。

「何が……起こったの……?」

「今見た感じシールドの全面が開いてそこから反射の光線が出ていたな……軽減シールドが開くようにして展開されてるのもこのためだったのか……。」

「つまり、この盾はハルくんの予想通り反射に火属性が追加されてたってこと!?」

「そうなるな。」

「それって相当強いじゃない!」

「それで今思ったんだが……」

「ん?」

「後でその盾で普通に敵を殴ってくれないか?」

「まさか…………」

「そのまさかを試したいんだよ。」

「いいじゃん!楽しくなってきたぁ!」

「じゃあ、新しい敵を探しに行くか!」

「うん!」

僕たちはその後、奥へ奥へと進んでいった。

「別れ道があるな……どっちを進む?」

「うーん……右!」

「分かった。多分どっちかはボス部屋への道だ。ボス部屋だったら一旦戻るぞ。」

「そうだね。まだ検証できてないし!」

奥へと進む。段々と壁の模様が禍々しくなっていく。

「ほぉ……?こっちはモンスター部屋ってわけか!マイ。これはちょうどいいぞ!」

「よーし!頑張るぞ!」

「おらぁ!お前ら!俺らが相手だ!」

大量のゴーレムとクリスタルマッシュルームがこちらへ向かってくる。

「たまにはこの武器も使ってやるか……!」

僕はボンバーアックスを手に持ち、ゴーレムのところへ向かう。

「おらぁ!喰らえぇぇぇ!」

僕はボンバーアックスをゴーレムのハッチに向けて当てる。

爆発が起きてハッチが壊れ同時に内部も破損し、ゴーレムは崩れ落ちる。 

「よっし!この調子で倒していくぞ!」

マイもマイで反射をうまく活用し、ビームを大量に出している。

「なるほどな……敵の鉱石の連射を利用して反射を大量にしてるって訳か。考えたな……僕も負けてられないな……」

僕はボンバーアックスを投げ捨てた。

「新しいこの武器でお前らを一掃してやるぜ!」

――――――――――――――――――――――

ビッグキラーソード レア度 ★★★★★★★★★★★★

巨大な敵に対して威力の上がる剣。

この剣は一度攻撃した後に相手が巨大な時に限り、追撃効果がついている。

――――――――――――――――――――――

「さぁ……ゴーレム達!かかってこい!」

僕はビッグキラーソードを持ってゴーレムのハッチを狙う。

「よし!ハッチが割れた!あとは放置でいいな。」

降りた直後、上から爆発音がしてゴーレムが崩れ落ちてきた。

「っと!危ない!!」

僕は上から落ちてくる破片を避け、次のゴーレムを狙いに行く。

「おりゃあ!そらそらそらぁ!」

僕はどんどんゴーレムのハッチを破壊しては飛び移ることを繰り返してゴーレムを破壊していく。

「お前で最後か!おらぁ!!」

僕はゴーレムを破壊し終えて、マイの方へ向かう。

マイもマイでクリスタルマッシュルームを撃破し終わったようだった。

「お疲れ、マイ。」

「お疲れ……。すごい疲れた……。」

「だな……。流石に量が多かったな。」

「少し休んでから行こっか……」

「そうだな。」

僕たちはそこで軽く休憩を取り、ボス部屋へと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る