究極のコンボ

「見れば分かるさ。俺の決めようとしてるコンボがな。」

「ほう……?では見せていただきましょうか。その無駄な足掻きを!」

「あぁ……。無駄じゃないと見せつけてやる。」

まずは木刀を持ってウェイアンさんの方へ。近くで振りかざすと見せかけてスカイソードを精製し、振り下ろす。

キューブは木刀を作った後なので剣がヒットするだろうという打算だ。

「はぁぁぁ!」木刀をウェイアンさんが持ったところでで捨て、スカイソードを精製する。

スカイソードを振り下ろし、剣が発射される。

これで決まったと思いきや、ウェイアンさんは木刀で一本剣を叩き落とし、その剣を使って全て剣を弾いてしまった。

だが、ここまでは想定内だ。

ここから攻撃のスピードを上げていこう。

ここからは精製。精製。ひたすら精製。

何本剣を精製したか分からない。

二刀流でどんどん剣を捨てていく。

キューブの模倣も段々と追いつかなくなってきてるようだ。

「どうだ……!追いつけないスピードに追いつく究極の連撃コンボは……!」

「っ……なかなかやりますね……!一旦目くらまししましょうか……!」

ウェイアンさんはスカイソードを摸倣して地面に剣を撃ち込もうとした。

「無駄だ!念力剣!」

――――――――――――――――――――――念力剣 レア度 ★★★★★★★★

任意のものを振ることで念力で浮かせることができる。動かす時間と量に応じて消費魔力が増える。

――――――――――――――――――――――

念力剣で発射された剣を浮かせ、ウェイアンさんの方へ方向転換させる。

「っ……!魔力量はこちらはほぼ無限!こんな戦い方もできますからね!」

ウェイアンさんはスカイソードを何回も振り、剣を何本も飛ばしてくる。

「魔力量の差はどうにもできない……魔力回復飲んでオーバーフローするしかないな……」

魔力回復を飲み、スカイソードを何回も振る。 

剣同士はガキン!と音を鳴らして地面へと落ちていく。

「この張り合っているタイミングしかないな……チャージソードを精製!」

――――――――――――――――――――――

チャージソード レア度 ★★★★★★★★★

溜めれば溜めるほど威力の上がる剣。

溜める量に応じて魔力が消費されていく。

――――――――――――――――――――――

「やっぱり強いのだと魔力消費は付き物か……もう2本飲むか。」もう2本魔力回復を精製し、飲む。

「剣をもう何本か出しておくか……。」

スカイソードを振り、ウェイアンさんの目の前に刺さり、砂埃を立たせるようにする。

その間にチャージソードをチャージし、相手の出方を伺う。

煙の晴れた先ではウェイアンさんが耐えたぞ、と余裕そうな顔をしてスカイソードを持って立っていた。しかし、僕がチャージソードを持っているのを見るとすぐにキューブを変形させ、チャージソードに変えた。

「たとえ攻撃が上乗せされたとしても今からチャージしたって遅いさ!喰らえ!」

僕はチャージソードのチャージを止め、斬撃を放つ。

「っ……!」ウェイアンさんも急いで斬撃を出すもすぐに斬撃は打ち消された。

パリン。と音がして煙が立ち上がった。

勝負は決まった。

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