「……首輪、必要だよね？」

　ずっと沈黙していたミリアが口を開いた。

　……随分と物騒なことを。

「世界全土を戦禍に包もうと暗躍していた世界最強の存在。こんなやつを野放しにしているわけにはいかないよね……？」

「ん？」

　僕は首を傾げる。

　……あれ？なんか不味い気がする。

「僕が大人しく首輪を嵌められ」

「私がガイアと結婚するわ」

「「「「は？？？」」」」

　全員の時が固まった。

「私だけじゃないわ。アレシアやお姉ちゃんもよ」

「ちょいちょいちょいちょい！？」

　僕はいきなりのミリアの言葉に戸惑う。

「そしてトイ王国の王様兼世界皇帝になってもらいましょうよ」

「おかしいな？おかしいなぁ？話がとんでもない話に進んでいるよ？」

「待ってよ！！！」

　ここでリーエが声を上げる。ナイスだ！リーエ！僕の部下として……！

「スキア様のお嫁さんは私たち円卓メンバーよ！？後は余生をイグニス公爵領で家族として幸せな生活を送るって決まっているんだから！誰かを守ったりしながらまったりと！」

「ん？ん？ん？聞いていないよ？僕は何も聞いてないよ？」

　僕は『クロノス』を美少女ハーレム慈善団体として作ったわけじゃないよ？止まって？本当に止まって？切実に止まって？

「大丈夫よ。みんなで結婚しましょ？表と裏。両方からガッチリ美少女包囲網よ？」

「待ってぇ！？無視しないでぇ！？お願いだから無視しないでぇ！？」

　僕は切実に声を上げる。

　何かがやばい。そんな気がする。気がしてならない。なんかとんでもないことになる。このままだと恐ろしいことになる！！！と。

「なるほどね……」

　そんな中、ゆっくりと皇帝陛下が口を開いた。

　あとがき

　タイトル回収できなくて日和っている奴いる？いねぇよな！

　……前話であれ？全部想定通りならタイトルと相反してない？なんか思ってないよ？

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