06.悪魔の孫_03

 アタシは自分とフライアの姿を見て思う。これ変身ヒロインって言うよりも、デ〇ルマンだなアタシ達は、と。まあ悪魔なんだからデ〇ルマンで間違いないんだけれど。

 アタシは完全に悪魔なのを喜んでいい物なのかと迷いつつも、その場でクルリと回って見せる。後ろのキートリーの顔が一瞬見えたが、食い入るようにアタシを見ていた。そんな珍しい物かと思ったが、いや珍しいか。パヤージュはぽかーんとしている、最初に彼女を助けた時にアタシがこの姿だったら、彼女はどう対応しただろうか?サティさんは地面に座り込んでなんか赤面して潤んだ目でアタシを見てます。アタシのこの姿を見て喜んでくれるのは嬉しいんだけど、サティさんは目がマジなんだよなあ。

 改めて正面のフライアとマースに向き直る。するとマースがトコトコと歩いてアタシに近づき、横から抱き着いてきた。


「はーっ、はーっ、千歳姉様……」

「あれっ?マース?どうしたの」


 アタシの脇腹に顔を埋め、アタシの腰回りを両手で抱きしめるマース。マースの息が荒い。もしかして興奮している?


「千歳、貴女の媚香の匂い全開になってるわ。マースが魅了されて正気を失い始めてる。ちょっと抑えなさい。多分近所のキャンプにも被害は及んでいるわよそれ」


 フライアがアタシの周りを指差した後、両手でおにぎりでも握るような仕草をした。


「えっ?何も見えない…見え……?」


 フライアの指差した先には何も見えない。が、よーく目を凝らして見てみると、アタシの身体からピンク色の霧のようなものが止めどなく放出されている。


「うわっ!?なにこれっ!?」


 アタシは自分から暴風のように吹き出ているピンクの霧を見てビックリして声を上げた。その暴風は森深くまで吹きつけて、反対側の平原では遠く地平線の先までも走っている。


「それが媚香、悪魔の身体から放出される媚香よ。普通の人間が作る媚香なんかと一緒にしちゃダメよ?範囲も威力も桁外れ、冗談抜きで人を狂わすモノなんだから。マースをよく見てごらんなさい」


 そう言ってアタシに抱き着くマースを指差してくるフライア。


「ふぅーっ、ふぅーっ、千歳姉様、ちとせさん……」


 息荒くアタシの名前を呼びつつ、ゆっくりと頭を上げるマース。彼の顔は紅潮し、朱色の綺麗な瞳はぼんやりと焦点を失っていた。切なそうな表情でアタシに何かを訴えるマース。アタシの太もも辺りには、ちっちゃいけどなんか固い物が当たっている。

 アタシはマースには媚香の匂いが効かないのだと思っていた。だけど違うみたいだ。もしかしたらマースは頑張って我慢していただけだった?


「マース……っ」


 アタシはついゴグリと生唾を飲み込んでしまう。マースのこんな表情を見るのは初めてで、さらに彼がアタシを性の対象として見てくれている事が分かった。優しくて高潔な貴族の少年、いざって時に頼りになって常に安心もさせてくれるけど、どこか手の届かない、例え従姉弟だって分かっても、アタシなんかが彼を汚してはいけない、そんな印象を持っていた。でも今アタシの足に縋り付いてるこの子は、間違いなくただの少年。アタシに興奮してくれているただの少年。マースだってただの男の子なんだってわかって、アタシの心はゾクゾクと興奮して、気分が高まって、


「千歳、ダメよ?」

「……はっ!?」


 フライアの静止の声で我に返った。アタシはいつの間にかじゅるりと舌なめずりして、マースの小さな両肩を青い手でがっしりと掴んでいた。マースの白いローブにアタシの紫色の爪がめり込んでいる。危なかった、フライアが止めてくれなかったら、マースとアタシだけの二人きりだったら、アタシは間違いなく彼を押し倒して喰っていた。

 アタシは急いでマースから手を離した。彼は蕩けた目でアタシを見つめている。その朱色の瞳はとても綺麗で、


(ダメダメっ!アタシ止まれ!)


 またマースを襲ってしまいそうになったアタシは、頭をブンブン左右に振った後、彼から目を逸らして後ろを振り向いた。後ろではキートリーとパヤージュが立っていられなくなったのか、座り込み始めていた。


「千歳お姉様……これ以上は……ワタクシも……おかしくなってしまいますわ……」

「千歳さん……うぅ……これは……」


 座り込みながら両腕で自分を抱きしめるキートリー。アタシを見る目がぼんやりと焦点を失い始め、顔が紅潮していっている。キートリーの隣でパヤージュがコテンと地面に倒れた、辛うじて目を開けているが、やはり目の焦点は合わず、顔が紅潮していた。因みにサティさんは、


「あぁーっ♥千歳様ぁぁっっ!」


 アタシの名前を叫びつつ、倒れたまま幸せそうな顔で元気に身体をビクンビクンと跳ねさせている。なんで貴女はそんなに元気なんだサティさん。

 ふと彼女達を見て、アタシはボースとキートリーと媚香の話をしていた時、同性には効果がないって話していたことを思い出す。


「媚香って、女の子なキートリー達には効かないんじゃ……?」

「そんな訳ないじゃない。そりゃあ私の孫であるマースやキートリーにはそこそこの耐性があるし、千歳と同性のパヤージュやサティには効果が薄いけども。モノには限度ってものがあるのよ?どれだけ耐性があっても、今の貴女の暴風みたいな媚香を叩きつけられれば堕ちるわよ。良かったわね、そこのハゲが気絶中で。そうじゃなかったら貴女に飛びかかってるわ」


 そう言ってボースの方をちらっと見るフライア。フライアは平然とした顔で立っているが、平気なのだろうか、気になったので聞いてみる。


「えっと、フライアは平気そうだけど、大丈夫なの?」

「正直言えば、影響はゼロじゃないわ。悪魔化してる私を興奮させるとか、我が孫ながらやるじゃない?うふふ」


 艶やかな表情で両腕を組み、胸を強調してくるフライア。じゅるりと舌なめずりし、アタシを紫色の悪魔の目で見つめてくる。

 アタシはそんなフライアに引き寄せられて、無意識に手を伸ばしていた。綺麗な青い肌、豊かな胸、艶やかな紫色のルージュ。アタシはフライアを、フライアに、


「私もダメよ?流石に孫に手を出すつもりはないから」

「ふえっ?」


 アタシは一瞬で近づいてきたフライアに、人差し指で鼻頭を抑えられていた。フライアはアタシの鼻をつんつん押しながら言う。


「私はこれくらいなら抑えられるの。それよりも貴女よ、自分の媚香で自分が興奮してるじゃない。私は兎も角、それでマースを襲おうとするのは感心しないわね」

「あいたっ!?」


 アタシのおでこをピンッと指で弾いて離れるフライア。


「それにそれ以上媚香を放出し続けると、近所のキャンプに死人が出るわ。早く抑えなさい?」


 フライアはまた両手でおにぎりでも握るような仕草をしている。媚香を抑えろと言うジェスチャーなんだろう。


(危なかった、フライアが止めてくれなかったら、アタシ、マースを汚してしまうところだった。フライアにすら手を伸ばしちゃうなんて)


「う、うん、わかった」


 アタシは冷や汗をかきつつ、フライアの指示に従って媚香を抑える。


(イメージ、イメージ、媚香を抑えるイメージ)


 頭の中でイメージする。匂い袋、というか巾着袋の紐を引っ張って袋の口を縛るようなイメージだ。


(紐を、締める……これくらい?)


 するとアタシの身体から放出されるピンク色の暴風が次第に弱まって行く。


(お、良い感じ。じゃあもうちょっと、ぎゅっ、と。これでどうだろ)


 放出されていた媚香が弱って行き、ついには出なくなった。


「そう、それでいいわ。媚香は普段は抑えておきなさい。効果はスゴイけど被害もスゴイから」


 フライアが両腕を組みつつうんうん頷く。


「ぜぇ~ったいに町の中じゃ使うんじゃないわよ?大惨事になるわよ?」


 アタシをビシッと指差しつつジト目で諭してくるフライア。


「わ、わかりました」


 フライアに言われなくても町の中でなんて使うつもりは無い。アタシから出ていた媚香の暴風は、ぱっと見た感じ地平線まで届いていた。町一つ余裕で囲える範囲だ。こんなの危なくて使えない、ある意味アタシは歩く毒ガス兵器、大量破壊兵器の一つになってしまっている。

 でもこれで分かったことがある。キャンプでアタシを襲ってきたボーフォートの兵隊達。あの人達は砂浜で既に悪魔として覚醒済みだったアタシの媚香に当てられておかしくなってしまっただけで、彼らはなんら悪くなかったという事だ。


(ジェームズとショーン、テントの周りにいた兵達、あとはグレッグ。あの人達には後でちゃんと謝らなきゃ)


 そんな事を考えていたところ、アタシに抱き着いていたマースが急に我に返ったのか、顔を真っ赤にしたままアタシから数歩後ずさった。何かあわあわと慌てている。


「ち、千歳姉様っ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ぼ、ぼくっ……」


 赤面したまま泣きそうな顔で全力で謝ってくるマース。マースは何も悪くないので謝る必要はないのだ。


「あっはっは、大丈夫、大丈夫、気にしないで、今のはアタシが悪いんだし」


 あまり深刻な顔をされても困るのでアタシは軽く笑い飛ばす。


「ふぅ、やっと落ち着きましたわ……」

「な、なんとか……」


 振り向くとキートリーとパヤージュが立ち上がり、暑くて汗をかいたらしく手でパタパタと顔を扇いでいる。


「えへへ、キートリーもパヤージュもごめんね」

「んもう、千歳お姉様、次は襲いますからね?」


 そう口を尖らせて言ってくるキートリー。冗談を言える程度には復活したらしい。


「自分の身体の使い方、覚えてきたかしら?」


 いつの間にか悪魔から普通の人間体に戻っているフライア。魔女のトレードマークであるとんがり帽子を被り直してまた空中の魔法陣に座っている。


「まあ、だいたいね。これで、悪魔化しても暴走しなくなったし、媚香も抑えられたし」


 アタシは両手で自分の角を掴みつつフライアに答える。角を引っ張られると頭ごと動いてしまうのがなんか変な感じだ。頭蓋骨から直接体外に出ている器官なんて今までなかったしね。


「じゃあお爺ちゃんの悪魔化初心者講座、終わりね」

「うん、ありがと……うん?」


 アタシとしてはおばあちゃんが亡くなって以来、メグ以外はほぼ天涯孤独だと思っていたので、従妹弟が出来るわ祖父が出来るわで正直嬉しい限りなのだが、この関係を語る上で一番謎な人物に一つ聞いておきたいことがあった。


「フライアさん、質問が」


 フライアに向けて軽く手を上げて質問する。


「なぁに千歳?」

「フライアさん、お爺ちゃんって言ってますけど、女性ですよね?」


 ずっと気になっていたことだ。おばあちゃんを妻って言ったり、自分を祖父だと言ったりしているのが引っ掛かっていた。この世界では女性同士でも子どもを作れるんだろうかとか、単純に悪魔だからなのかとか色々考えていた。


「私、男よ?」

「は?」


 その考えは脆くも崩れ去る。アタシは両手で自分の角を握ったまま固まった。


「お師匠様は、おっきいお胸はありますけれど、男性です」

「えっ?」


 フライアの隣りのマースが、フライアに手のひらを向けながらなんてことのない風に言う。


「フライアは魔女を名乗ってますけれど、れっきとした男性ですわよ?」

「えっ?」


 アタシの後ろのキートリーが、腕組したままさも当然のごとく言ってくる。二人がフライアの性別を普通に知っているという事は、これは周知の事実ってやつなのだろうか。


(魔女って、魔女の"女"って、なんだったっけ?)


「なんなら見てみる?私の大事なところ見ちゃう?」


 そう言って少し恥じらいながら両手で黒装束のスカート部分を捲り上げるフライア。ちらりと見えた股間に、ほんのり膨らみがあるのはわかりました。


「あっ、もういいです。わかりました、スカートもういいです、お爺ちゃんもうスカート下げて」


 フライアの両手で捲り上げられるスカートに、両手を開いてストップの仕草をするアタシ。フライアの性別が確定した。アタシはここは異世界だしそう言う人?悪魔?もいるだろうという事で、思考を放棄、もとい納得した。このお爺ちゃん、なんとなく妖しい魅力があったが、性別まで怪しいとは予想外だったよ。


「因みに私は全性愛よ。人種性別モンスターでもなんでも好きになった子とは誰とでも寝るわよ」


 ドヤ顔しつつザビエルみたいに胸の前で手を交差させてそう答えるフライア。全性愛っていうか、命あるものは見境なく喰う悪魔、というだけなのではないだろうか。

 さて、これで躓いていたらアタシは元の世界に帰れない。身体も自由に動かせるようになったので、フライアお爺ちゃんの言っていた帰るのに必要なアタシの力とはなんなのか聞いて見る。と言う理由で頭を切り替える。


「あー、そうだ、元の世界に帰るのに必要な……ん?」


 -ヒュウウッ-


 喋っている最中、ふと、何かが空から近づいてくる気配がした。アタシはその気配に気が付き、後ろを、キートリーの方を見る。するとそこには美しい白い翼、銀色の鎧に腰に細い剣、白い羽の生えた兜を被った女性が空から降り立ってきた。


(天使?いや、あれは……ヴァルキリーだ!)


 アタシはキートリーの目の前に浮かぶその白い翼を持った女性を、即、ヴァルキリーと認定した。北欧神話に出てくる、英雄の魂を神界へ導き、神の国での戦争ラグナロクに備える戦士へと変える戦乙女、ゲームでよく見るソレにしか見えなかったからだ。

 キートリーは目の前に浮かぶ白いヴァルキリーを見上げ、何をするでもなく佇んでいる。そして白いヴァルキリーがキートリーに向かって言葉を発する。


「キートリー・ボーフォス。貴女を英雄と認め、魂の祝福を行います」


 綺麗な声であるが、どこか感情のない、抑揚のない話し方だった。


「本当に突然来るんですわね……というかワタクシ今日何か倒した……ああ、弓ゴブリン1体にトドメをさしましたわね」


 キートリーが白いヴァルキリーに向かって、すっと片足を半歩前に出し半身の構えを取る。


「あれ、その人、ヴァルキリー?ヴァルキリーでいいのかな?」


 アタシはヴァルキリーを指差しながらマースに聞いて見る。


「ええ、神の使いヴァルキリー、僕らは専ら"メルジナの試練"と呼んでいますけれど。皆さん、キートリー姉様から離れてください」

「ん?うん、わかったけど……」


 キートリーから離れるとはどういうことだろう?などと思っていたが、アタシ達がキートリーから離れた途端、ヴァルキリーが腰の細身の剣を抜き、キートリーに斬りかかっていく。


 -ヒュンッ-


「遅いですわ」


 キートリーはヴァルキリーが突いてきた剣を橙色に光る手の甲でスッと横に難なくズラし、


 -ダンッ-


 身体ごとヴァルキリーの懐に一歩踏み込み、


「せぇいッ!」


 -ゴッ!-


 掛け声と共にヴァルキリーの銀色の鎧の心臓付近に、思いっきり肘を打ち込んだ。


「がふっ」


 -ドゴォッ!-

 -ゴロゴロゴロ-


 キートリーの肘の形にえげつないほどにベッコリと凹むヴァルキリーの鎧。ヴァルキリーはうめき声と共に吹き飛びながら地面を転がった。


「ちょっ!?」

「一昨日きやがれですわ」


 吐き捨てるようにヴァルキリーに向けて言うキートリー。そのヴァルキリーは吹っ飛んだ先で倒れていたが、光と共に霧散して消えた。


「キートリー!?相手ヴァルキリーだよね!?神様の使いなんだよね!?倒しちゃっていいの!?ってか消えちゃったけど!?」


 アタシは目の前でヴァルキリーがブッ倒されて大混乱だ。消えてしまったヴァルキリーの方を指差しながらキートリーに疑問をぶつける。ヴァルキリーって普通人間側の味方じゃないのか。神様の使い倒しちゃって神罰とか当たらないのか。


「ワタクシ、まだ神の国に行くつもりはありませんの」


 一仕事終えた感じでぱんぱんと手を払いつつ言うキートリー。


 -パチパチパチ-


「キートリー姉様、おめでとうございます」

「お嬢様、おめでとうございます」

「キートリー様、おめでとうございます」


 マース達はなぜかキートリーの傍で拍手しつつヴァルキリーをブッ飛ばしたキートリーを称えている。唯一フライアだけは黙って見ていた。


「どういうことなの?どういうことなの?」


 訳も分からずあたふたするアタシ。未だにこの世界の文化がよくわからない。よくわからないもなにも、まだ来て半日なのだからしょうがないのだが。そんなアタシにマースが説明をしてくれる。


「千歳姉様、これがメルジナの試練なのです。英雄と認められた者が、その力を実力を持ってヴァルキリーに示す。キートリー姉様はメルジナ様に認められたのです、見事やりとげたのです」

「へ、へぇー……」


 アタシは若干引きながら、わざわざぶん殴られるためにキートリーに会いに来たヴァルキリーに同情した。


「私はこんな試練、与えたつもりはないけれど、ね」


 アタシの後ろでフライアがぽつりと呟いたのが聞こえた。どういう意味だろう?聞いてみようかと振り向こうとした時、


 -ヒュウウッ-


 また、何かが空から近づいてくる気配がした。アタシはその気配に気が付きフライアの方を向いた。

 するとそこには黒い翼、漆黒の鎧に腰に長い剣、黒い羽の生えた兜を被ったヴァルキリーが居た。が、気配はもう一つある。アタシの隣りだ。そこにも黒い翼のヴァルキリーが居た。フライアの前とアタシの隣り、黒いヴァルキリーは二人いる。そしてその黒いヴァルキリーはアタシ達に向かって口を開く。


「メルジナ・メルジーヌ。貴女を不死者と認め、魂の解放を行います」

「日高・千歳。貴女を不死者と認め、魂の解放を行います」

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