004「虚無壊心」

俺は昔から嫌われていた。


なぜなら、俺は生まれつき物事の善悪が

分からないからだ。


物を奪い、他人を傷付け、火遊びで放火

したり、リストカットまでした。


勿論警察のお世話にも何度かなった。


それでも必死に生きようとして、また罪を

犯してしまった。


これで7回目の牢屋行き。 どうやら俺は

精神異常者らしい。


そんなこと知るか。 俺は俺なりに平和に

生きたいだけなのに、知らない内に他人を

傷付ける。



嫌だ……俺は生きていたい。


……


人生で殺しだけはしてこなかった。

だが俺は、日々のストレスでタガが外れて

いた。


人の流血する様を見た俺は……

その瞬間、意識を失った。

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