十 二 死 〜エセ占い師と十二の怪事件〜

※ 幕 間 ※

【鼠の滸】〜【蛇に乗る】あとがき

　ここまでお読みいただきありがとうございます。

　１２作中６作目が終わりましたので、ここまでの振り返りです。

　本編ではありませんので、そんなんどうでもええわ！という方は、読み飛ばしていただいて大丈夫です＾＾

【鼠の滸】（3.5万文字）

　初めて書いた中編ホラーでした。

　とあるホラー作品を読んで、その影響を受けて書き始めたので、一人称と三人称で統一しなくてもいいのだと知りまして……こういう書き方になっています。（ずっと一人称ではじめたなら一人称で書き続けねばならぬものと……）

　連作にする予定ではなかったので、まさか友野と渚もびっくりしていることでしょう。

　実は冒頭の愛里の部屋は、私の部屋の間取りを参考に作っています。

【黒牛夢】（3.1万文字）

　連作にすることにしたので、鼠からはじまったということもあり、次は牛。

　都市伝説やオカルトは渚ほど詳しくはないですが、私も大好きです。

　実は最近近所に越してきた人がどうやら私に似てるらしく、祖母が間違えたということがありまして……ドッペルゲンガー！？という話と、胎夢（妊婦が妊娠の予兆で見る夢）を掛け合わせてみました。

　夢占いのようなものですね、いい夢ならいいですが、それが不吉なものだったら怖いですよねぇ。

【虎一匁】（2.5万文字）

　花一匁×色情霊です。

　花一匁の歌詞には都市伝説がありまして、花は遊女のことだとか、あの子が欲しいのあの子は子供を売っていたものだ……とか。

　銀一匁で売られて遊女になった女が悪霊となり、逆に銀一匁で男を買う話にしようとしたらこうなりました。

　前の２作とは違って、怖さよりちょっとファンタジーが強めでしたね＾＾

【人食い兎】（3.3万文字）

　学校の怪談×狼男です。

　まぁ、この場合、狼女なんですが……うさぎの皮を被った狼。

　大神は基本的に、自分を慕ってくれる純粋な心を持った無垢な少女がお気に入りなんです。

　なので、思ったことはなんでも言っちゃうし、余計なことばかりする問題児だった渚は、大神先生から嫌われていました。

【六爪龍】（2.6万文字）

　パンドラの箱×龍の爪

　龍の回のタイトルを決めるときに、龍について調べた記事で偶然見つけまして……そこから発想を思いつきました。

　作中にも出てきますが、爪が5本だと皇帝のものらしいので、6本あったら神のものだったり、皇帝を越えようという思いで作られたとか……そういうのにしようかと。

　最後に死体で見つかる動画配信者……IKでもあるのですが、実は【鼠の滸】で友野が「いつか何かに取り憑かれるぞ？」と言っているのですが……そいつです。

【蛇に乗る】（3.1万文字）

　風水なんかでは色によって意味が異なったりしますね。

　おなじ蛇の夢を見ても、白や黄色は金運の象徴だったりしますが、黒は毒ヘビとして悪いものとされていたりします。

　そして、蛇には神の使いであるという話もあるので、こういった話になりました。

　この事件の後、渚は引っ越してしまったので二人は十年間一度も会っていません。

　渚が高校生の時にやっと再会するのですが、渚は当時のことは覚えていないし、友野も成長した渚があの時の少女だということには気づいていません。

　こんな感じです。

　前半６作で約１８万文字に到達しまして、残り６作あります。

　残りも少しずつ書いて、完結まで頑張りたいと思います。

　また、日頃応援のハートや感想コメント、星評価、レビュー等々ありがとうございます。

　SNSでの拡散もありがとうございます。

　ホラージャンルというWeb小説界では過疎ジャンルにも関わらず、読んでいただいて嬉しい限りです^ ^

　裏話等々は、近況ノートにもありますので、そちらも合わせて読んでいただけたら幸いです。（お知らせとかもあったりしますので）

　それでは、７作目【馬墓の血】以降もお楽しみくださいませ！♪( 'ω' و(و"