タイトルさえも思いつかない…。

2022年8月28日9時58分日曜日。天気予報は晴れ。

 

今日は忘れもしない令和元年佐賀県豪雨災害の日です。そして、末っ子になる長女の誕生日になります。

令和元年の誕生日は、彼女の中で生涯の中に残る最悪な誕生日として心に残るでしょう…。


今後、彼女が成長し彼女を優しく包み込んでくれる愛する人が現れ、そして、彼女に新しい家族が出来た時、彼女は自分の誕生日を祝ってくれる新しい家族に、令和元年の誕生日の事を伝えるでしょうか…。

生と死の境目…。小さな女の子にとって、凄い勢いで流れ来る泥水が胸のあたりで浸かる…。


平屋であるがゆえに、2階に避難することもできない。親は必死に屋根裏に逃がす…。救急隊員の方が来るまでの時間…。とてつもなく長く感じた数時間…。


彼女が希望した誕生日プレゼントも一緒に天井裏へ…。それでも幾つかは泥水まみれになり廃棄ゴミに…。

今、思う事は彼女が、この日の誕生日の出来事を忘れてくれること。忘れる程の幸せが彼女へ訪れる事…。それだけです。


今日の誕生日はどうしたら良いかとは思いましたが、長女は誕生日プレゼントに3DSが欲しいと言ってきたので、既に生産中になっていて新品があるわけでもなく、画面やコントロールボタンの部品等を新しい物にしてレストア販売している方から、レストア品の3DSを購入しました。少しでも喜んでくれれば…。


当の私はどうかというと…。塵一つさえもない空虚な心の器と、非常に静寂になってしまった感情の中。でも、ただただ、働かない頭で娘の輝く将来を考え、幸せであれと願う気持ちはあります。


娘以外にも長男や次男、3人の子供達が、それぞれ、自分の信じる道を歩み、時には苦労も挫折もするでしょうが、幸せになって欲しいと願います。血筋なのか…どの子も自分の信じる将来の夢はぶれていません。誰から何と言われようと貫こうとする気持ち…。最終的にそれを断念するときがきても…それは必ず自分自身の糧になる。自分自身の身体で得たもの知識や知恵は決して裏切る事はありません…。


人様の迷惑をかける事でなければ、信じる事を突き進めば良い。という父親。堅実に生きろ。そんな夢をおう仕事では金を稼ぐことはできない。という母親…。


どちらも3人の親の言葉…。親子といえど、それぞれ個人です。どちらの言葉の生き方をするのか…。それとも違う人生を歩むのか…。それは自由です。


どの道を進んでも、嬉しい事も後悔する事も必ずあります。その2つをちゃんと自分自身が選んだ道だと享受してくれれば問題ありません。


あなたの父親も、いつまで残っているか分からない残りの半生を全て賭けて、あなた達と同じように子供の時の夢を叶える為の集大成に入ります。もう半分以上は叶えました。あとは1番大きな夢を残すのみです。


ドデカくて、大ぼら吹きやら虚言と言われていた「大きな夢」です。ようやく、この歳になって、手が届きそうな場所に来ました。


あなた達の父親として、恥ずべきことのない生き方をします。その生きざまに共感するのもしないのも、あなた達次第…。ただ、恥ずべき事はしないつもりです。

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