静かな朝…世は盆休み…

2022年8月12日金曜日7時33分です。

世間的には盆休みに入っている人が多いかと思います。ただ、昨年までは盆休みという感覚ですら、私にはありませんでした。


主夫業、経営者業、子育て、介護ほかetc…。

表現が余り品は良くないですが、全部、各仕事ごとに専業業レベルにガチでやらねばならず。人として、自分自身も思いますが、人として取り扱われてないマシンでした。


鬱になり、心がボロボロになって、多くの方々に助けられて、今現在は何とか見た目だけでも、最低限の普通な生活は出来ていますが、過去で大切なもの、人や物、内面にある心の部分の多くを失いました。


人や物に関しては、不必要なものは、もう残っていません。害にはなれども益にはならない人、物は全て関係断ちしました。それに代わるように、今までの方々とは価値観が180度違う皆さんが周りに集まってきました。


自分の為と言うよりは、様々な表現方法はあるとは思いますが、総じて共通するのは人の幸せを願っている様な方々…。あとは未来に希望を持って、1歩1歩でも歩んでいる人…。口だけではなく行動している人…。ただ黙々と…。


口も達者で動いている人もいますが、私個人の価値観で申し訳がないですが、ただの目立ちたがり屋や自慢家にしか見えなくなってきました…。自己PRは大事ですが、身分不相応…な感じしか思えません。


その部分も私自身が失った部分です。感情の欠落…と友人や知人には伝えていますが…。感情自体は欠落しているものの、その代わりに感性は人生の中で、いまのところ1番研ぎ澄まされていると思います。


「喜怒哀楽」と言われる感情の「哀」以外の感情が薄くなってきました…。物語を書く人間には「喜怒哀楽」の感情は1番必要不可欠なものです。そこが「哀」以外の部分が欠落してしまっている…。

自分に対して喜ぶこともなく…怒る感情が1番無駄な時間を過ごすいらない感情だと思うようになり…喜と同じく、自分が楽しいと思う事もない。残ったのは深い「哀」…。悲しみでした。


ファンタジー小説家を目指して、書いて書いて利き手の右手のヒトサシ指の大きさが他の指の3倍ほどはペンだこになっていた時代…。自分が書いた作品が1番だと本気で信じ込んでいた愚かだった時の自分…。あの時が1番、作家として考えれば、乗りに乗っていたと思っていた頃の彼は非常に「喜怒哀楽」が豊かな人でした。


その時の倍を超える年齢になった現在…。親と子くらいの差…。当時の彼を振り返る度に、何て我武者羅で、自分の先には光輝く未来があると信じて進んでいていたんだろうと…。「喜怒楽」を失った今の自分…。感情豊かに自分を信じていたあの頃には戻れません。鬱病になったばかりの時期は当時の彼が今の私を見たら、どう思うんだろうとも考えもしました…。逆に私が、当時の彼をみたら、どう思うのかも…。


夢だった物書きを諦めて、生きる為にと必死にもがき苦しみ、それでも前に進んで築き上げた今の自分の姿を、当時の彼の気持ちになって考えて分かった事は…色々と複雑な気持ちを持つとは思いますが…「次元さえ違う光輝く天にいる凄い人」でした…。


彼が欲しくて頑張っている全てを、いつのまにやら、未来の自分は持っていて、彼と同じ志をもつ若者を育てようと、感情を欠落させても身体を壊しても動いている…。


あ、そうか…そうだったんだ…。余りに必死に生きて前に前にと歩んでいた居たので、自分の立ち位置

に気付くことも出来なかっただな…と。鬱病になって、立ち止まなければならなくなって、過去の半生を振り返る時間ができて、今更ながら気づいたことが多数…。


感情の欠落も、もう1段階上に登る段階に必要だった事にも気づきました。「喜怒哀楽」の希薄になった「喜怒楽」。特に「怒」はもう必要ない感情…。


自分に対しての「喜楽」も最小限で良い。そう、自分に対しては…。では、何故「哀」だけが残ったのか…。「哀」は悲しみだけの感情だと思っていましたが違っていました。哀しみとは何ぞや…かなしみは、大切なものを失ったり、大切なものが傷つけられたり…。哀しみという感情には、悲しむ理由があります。その理由は「大切なもの」。


「哀」は本当は「愛」で、「愛」がなければ、生まれない感情なのではと…。

こちらも今更ながら、文字の意味を調べてみました。苦笑いでした。かなしみを感じで書くと…


☆かなしみ【悲しみ/▽哀しみ/▽愛しみ】


「哀」=「愛」、想像通りでした。哀しみは愛が無ければ生まれない感情…。何故、この「哀」の感情だけが希薄になるどころか心を大半を支配しているのか…。


もう、私に必要な感情は「哀(愛)」だけで良いんだという結論が出てしまいました。


「哀」は「愛」。


「哀しみ」は「愛しみ」…。

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