天使が舞い降りた日

第1話 聖なる夜の奇跡

あなたが産まれたのは

Xmas。

星降る夜――――。

ずっと会いたくて·····会いたくて·····

夢にまで見た、あなたは恥ずかしがりで中々、私達の元へ現れてはくれませんでしたね。

大好きな人と愛を育み大切に、時間をかけて育ててきた愛の結晶であるアナタは私の中で日々、少しづつ成長し大きくなっていきました。

次第に大きくなるお腹に沢山、沢山、話し掛け撫でながら毎日、色んな音色を聞かせましたね。

時には辛く、苦しい日でもアナタと出会える日を夢見て私達は頑張れました。

そして今日、この時――――。

私はアナタと出会い。そして、本物の母になるのです。

これから先の人生がアナタにとって健やかで愛に溢れたものになりますようにと私は夫と共に祈りをこめ煌めく夜空に願いを飛ばす。

真夜中の鐘の音が鳴り響く時。あなたは高らかに産声をあげ、この世に生を受けました。

『産まれてきてくれて、ありがとう』

頬を伝う涙の雫は優しくて、私はそっと我が子を抱いた。

夜空に浮かぶ煌めく星のように生まれたてのアナタは純粋無垢な瞳を美しく輝かせ全てに笑顔の花を振り撒いた。

ま るで満天の星空のように尊さに満ち溢れた世界でたった1人の愛しい存在。

Xmas誰もが愛を語り寄り添い愛を育み育て幸せな時を過ごす。

この日、この夜。

星降る夜に舞い降りた天使は、私達を幸せへと続く満天の星達が織り成す煌めく天の川へ導きながら、美しい音色と共に未来への架け橋を作り前へ前へと、歩幅を揃えて歩きだして行くのでした――――。

《Xmasに贈る愛のstory》

――END――