第3話家族が隠す

僕が統合失調症である事を家族は隠す。

ビジュアル系にも問題があるのだろうが、嫁さんの友達、義弟、義父には会わせない。

会ったからって、何もないのだが……。

クソガキの義弟は僕が体調が悪く寝ていると、

「何やってるんすか?そんなに寝て!」

から始まり、10歳も年下なのに僕に大演説しやがった。

お金は嫁さんに渡しているのだが、知らないのである。

それから数日後、僕にお金を貸して下さいと、義弟は言う。

飽きれたもんだ。


嫁さんの親戚なんぞ、10年以上会っていない。

毎年、年越しは独りだった。

マンションに嫁さん姉妹、義弟が暮らす事になり、僕は除け者され今は独り暮らしだ。

だが、去年、ブリュ姉さんと出会い年末年始を過ごし、今年は母、弟の4人での年越しである。

みんな、僕が統合失調症である事を知っているが、楽しく普通に接してくれる。

まぁ、嫁さんは自分の家族と過ごしているんだから、問題ない。

僕の姿を見せたくない理由があるのだろう。

負けるものか!

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