第3話  ホールドの街


やっとの事で小さな街についた。

街の入り口にはギルドを中心に冒険者達で埋め尽くされていた。

どうしたんだろうと思いながら近づくと、武器を身構え、魔法の詠唱し待機状態で、自分たちを睨んでいた。

「何かあったんですか?」と聞いてみた。

ギルドマスターらしい方から「街にだんだんと爆発が近づいてくるから様子を見ているんだと」言ってきた。

佳音のことじゃんと頭で思っていた。

ギルドマスターらしい人に「爆発は魔法の詠唱によるもので覚えたてだから上手く操作ができず、連発していた事を説明した。」

しかし、最初よりだんだん威力、範囲がでかくなったのは佳音のレベルが上がったからなのか?と同時に考えていた。

無理な説明かと思っていたが、「敵ではないんだな」と聞かれたため「はい」と答えた。

僕達は街に入る事ができたが、先ずはギルドに行くことが条件だった。

ギルドの一室でギルドマスターと受付の女性1人。僕達5人と対面していた。

ギルドマスターから「私の名前はギル・マスリーと言う。」

うわー此処にもいた!名前痛いあだ名はギルマスだな…

と考えていたから、いじめっ子3人は何かお互い見つめ合い頷いていた。しかし何も発言しなかった。

そう僕の横から冷たい視線が彼らを襲っていたから、名前だけでイジメられていた佳音が同じ匂いを感じたからだろう。

僕も思ったくらいだから、佳音も感じたんだろう。

ギルマスにどうやってお金を稼ぐかなどきいた。一番手取り早いのが、冒険者として生きていく事らしい。

冒険者になるには、此処で登録する必要があるらしい。

受付の女性は、ライラと言っていた。

ライラは魔法陣の書いてある布を差し出して手をかざして下さいと言った。

先ずは僕から手を置いてみる。

「職業は英雄ですね。でも英雄って何でしょう?勇者は聞いたことありますが?」

「英雄って職業なのか?」と考えていた。

佳音も手をかざしていた。

「職業は、何か複数持っている様ですが、今見えるのはビショップと言う治療系が得意な職業ですね。」

次は剣だが、「あなたは剣士の職業ですね」

次は爆「あなたは魔術師ですね。」

次は護「あら貴方も珍しい職業なんですね。盾使いとなっています。

冒険者ランクは一番下から順番に上がっていきます。SからHまでありますが、Hについては身分証明書がわりにしている人達です。よってGランクからの登録になります。

簡単なクエストから経験をしていただく事になります。」

「そうそう言い忘れていたが、この街の名はホールドと言う。他の冒険者と揉め事はないように。相手から何かされる場合はこのかがりでない。肝に命じて置くように。話は以上だ」

ギルマスは席を立った。

そういえば佳音がデスマーチしてたおかげで勝手にレベル上がっていたなぁ確認するか。

みんなレベル10に上がっている。

剣は二連撃と言うスキルを覚えた。名前の通り二回攻撃だろう。

爆はファイヤーボール、ウォーターボール、アースボール、ウィンドカッターと魔法使いの初心者が覚えそうな魔法を覚えた。

護は自身強化プロテン仲間強化オールプロテンを覚えた。補助系魔法ばかりか。

佳音は自動迎撃パトリオットデスを覚えた。向かってくる敵を迎撃するのか?それとも敵の攻撃に対して迎撃するのか?わからない。まぁ使って確認しかないな。

僕達は武器屋で剣2本と盾3枚、それから杖と鞭を買った。

僕は「佳音なぜ鞭?」

「なぜってダメ?似合わないかなぁ」

「いや以外に似合ってるよ」

「でしょー見た時にビビッときたもん」

魔物使いの様なイメージかな?

しかし僕と言えばスキルはまだ何も覚えていない。ステータスが馬鹿みたいに上がっている。能力だけでスキルなしなのか?と思えてきた。

今日は宿に泊まり明日から行動する事になった。

部屋はあいにく2部屋しかなく、僕と佳音。

眷属3人の部屋割りになった。

初めはドキドキしていたが、疲れがでてきたのかいつのまにか眠りに就いた。

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