第2話  デスマーチ

たた広い草原が広がる。

今は朝なのか?昼なのか?時間の概念がわからない。

「とりあえず、やる事がわからない時は街に行こう。」

「そもそも街がわからないのに街にいけないよ」

爆や剣たちはずっと騒いでいる

そんなこんなで、あてもなく歩いていると、何かがでてきた。

「魔物?」誰か叫んだ。

芋虫キャタンみたいだ。

キャタンは糸を佳音に吐いた。

佳音の前に護が立ち糸に巻きつかれた。

護は「体が勝手に動いた?」

佳音は叫んだ。「キャタンを倒せ」と…

剣と爆はキャタンに攻撃をした。しかも素手で殴っているから痛い。拳から血が吹き出てきた。なんか白い物体まで。

「痛い、やめてくれ、」

何故俺たちは自分の意思に反して勝手に攻撃している?

キャタンからの体当たりを剣と爆は受けた。

あばらが折れた?もう体が動かない

転移してもう俺たちは終わりなの?

「もう終わりだ」と呟いた時、翼がキャタンに斬りかかった。

一刀両断とはこの事かと思うほど真っ二つにキャタンは切られた。

剣と爆は翼が殴れば俺たち戦わなくていいじゃんかと、痛みが無くなるくらい意識が飛んでいる中考えていた。

佳音は「癒し(ハイエン)」と唱え傷を癒した。

傷はみるみる消えて無くなった。

佳音は意識飛んだ2人の3メートル以内に入り強制的に吹っ飛ばした。

「痛い」と2人同時に起きた。

あれっ俺たち生きてる?と2人は目を合わせた。

剣と爆と護はなぜ勝手に体が動くか疑問だった。

3人は同時に「あっ」俺たち眷属になってた。

佳音の言いなりなのか?

3人は「ゆるせねぇ」と佳音に殴りかかった。

3メートル以内に入るとまた吹き飛ばされた。

何度も何度も繰り返し行われた。

翼は「いい加減気付けよ、3メートル以内に佳音へ近づけないと言われたよね」

3人はあまり深く物事を考えていなかった。

「えっ本当に言いなりなの?、死ねと言われたら死ぬのか?」

そんな事を考えている間に翼が、キャタンを10匹倒してきた。

レベルが上がっていた。


佳音 レベル3

スキル 死の行進曲デスマーチ

再出発リスタート


を覚えた

意味わからない、これなんだろう?

「バトルで使ってみればいいんじゃない?」

「そうだね」


剣 レベル3

スキルなし、攻撃力と素早さが主に上がっている


爆 レベル3

スキルなし、魔力と知力が主に上がっている


護 レベル3 、防御力と体力が主に上がっている


奴隷たちはスキルは覚えないか?と疑問になる。


今度はスライムの様な敵が現れた。

佳音は爆に命令した。「スライムに突っ込め」と

スライムに接触するかしないかの場所で、

佳音はぶっ放した。「デスマーチ」と

その瞬間、誰もが目が点になった。いや何が起きたかわからなかった。


そう。爆が名前のごとく自爆したのだ。スライムと一緒に消えたのだ。


「佳音なにしたの?」

佳音は「デスマーチを試しただけ」

デスマーチって死の行進?自爆するってこと?

もう死んだら使えないジャーンと考えていたら、

翼の視線が思うところそこなの?とツッコミがきた。

佳音はもう一つのスキルを発動した。

「リスタート(再出発)」

爆が何ともなかったかの様に姿が現れた。

爆はこっちを向いて「死んだと思ったくらい痛かったよ体が吹っ飛んだ気がしたじゃないか!」

みんなは一斉に「いや死んでたよ確実に、その痛み吹き飛び全て現実だよ」とツッコミを入れていた。

翼はあのスキル相当やばい。イジメていたやつに復讐するにはうってつけかもしれないが、見てるこっちが、気の毒に思えてきた。

だってこれから起こる事が目に浮かんできたから。そうその名の通りデスマーチ(死の行進)が始まろうとしていた。


佳音は鼻歌の様に歌っていた。

「デスマーチとリスタート」しか歌わない歌を

デスマーチと唱えるたびに、剣、爆、護が次々に自爆していく。その後、リスタートと唱えていく。

それを永遠に街に着くまで続く事になるなんて誰が想像しただろうか。そう僕と佳音以外は・・・


途中3人からは「いい加減やめてください。」と悲痛に似た嘆願されていたが、「私がやめてと言った時貴方はやめてくれましたか?自分が私にした事を同じ事をしているだけです。自分の愚かさを思い知りなさい」と・・・

「じゃあせめて魔物相手にして下さい。岩や草に使わないで、お願いします。」

たった一言「嫌」

自業自得と思うが復讐の機会が与えられればここまで人はなれるのかと思った。

この子は怖い、敵に回すのはやめようと心に誓った。

だって笑いながらデスマーチ唱えている。敵に回したら自分も・・・


今はボン・ボン・ボンと四分の3拍子で自分が入るとボン・ボン・ボン・ボンと四分の4拍子になってしまうじゃないかぁーと心で叫んでいた。

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