第1話「消えたおとぎ前線」④
※[お詫び]セリフのみで簡単な状況説明やルビと傍点などは今のところついていません。
大雷:「バステトちゃん来てくれたの♪本当にありがとう。」
バステト:「新しい世界を創造するか…。そなたらしい…。(※しばらく間をあける)おい!ショロトル!」
ショロトル:「わ、わかってますよ!僕も手伝えば良いんですよね!」
大雷:「ショロトルくんも本当にありがとう。」
ショロトル:「いいですよ~♪シュカとネガイが現実世界で蕃神達と死闘を広げている今…。そして、世界中の神々達も各々が蕃神達と死闘を繰り広げている…。」
バステト:「結局、神々の黄昏の時代へと突入してしまった…。人間達の心は荒さみ、争いも絶えない…。魂は輪廻の環に戻っていくが、浄化し新たな人間として転生を果たすには、どれだけの時間を要するか…。世界は蕃神達の優位な状況にある…。」
大雷:「私の全ての神気を使えば、別宇宙を創り出すこともできるかも知れない…。それは、この世界ではないの…。全く違うもの…。」
バステト:「メタバースと言ったか?どうやって仮想現実世界を創るのだ。人間達が作っているものと同じものを創るつもりか?」
大雷:「名義上、メタバースとは謳ってはいるけど…。私やバステトちゃん、ショロトルくん…。そして、かつて栄華を誇り滅んで言った文明や消えたいった大陸の主神達と創り上げる、人間達と神々が触れ合うことができる世界…。それを別次元に創造するの…。人間達にはコンピュータで創った仮想現実の世界と偽ってね…。」
バステト:「実に面白い!その世界の中では神々も眷属も人間も、自由に公平に存在できるということじゃな!」
大雷:「勿論よ♪私達も人間と同じように、存在していくことができる!」
バステト:「じゃが、蕃神達はどうする…。奴らがその新しい世界へ侵入せぬとは限らんぞ!」
大雷:「それも対策済み!蕃神も異形の者達も物質世界あっての存在…。でも、そこは物質世界ではないもの…。(※しばらく間をあける)精神世界だから…。邪魔をしようとしても中に入ったとしても蕃神としての力も失ってしまう…。やつらにとっては全く魅力もない世界…。」
バステト:「(※ハッハハハ…と大笑い)精神世界か…。」
大雷:「そろそろ、みんなが集まりそうね…。」
バステト:「わらわもそうだが、みな1度、全て失った神達か…。数万年…数千年…同志達は今、何思い、そして、新たな世界を皆で創造しようとおもうのじゃろうな…。」
ショロトル:「(※不安そうな声で)そ、そういえば…ケツアル兄さんも来るの?」
大雷:「いいえ…彼は来ないわよ…。実際に文明を創り上げたのはあなた…。そのあなたが今ここにいるから…」
バステト:「(※プププッと一瞬噴き出す)ショロトルよ!お前気づいておらぬのか?」
ショロトル:「(※不安そうな声で)な、何をです…。バステトさん!」
バステト:「お前も、あの紅って娘にそっくりだな!」
ショロトル:「(※不安そうな声で)紅って…。その…あの超々高位神なのに未だ自分の事を”タイシン”って言っている岩崎社の紅さんですか?」
バステト:「(※ハッハハハ…と大笑い)良く分かってるじゃないの!あなたはこの2年間、シュカと何をしてきたの?」
ショロトル:「(※困惑した声で)そ、それは…、一緒に蕃神達と戦ってきましたよ…。」
バステト:「(※冷静な声で)で、シュカは今、どうなった…。」
ショロトル:「(※困惑した声で)それはシュカちゃんも、創造の女神として自慢できる子に成長してきたと思います。」
バステト:「(※冷静な声で)ほかには?何も思う事はないのか?自分自身の事も?」
ショロトル:「(※困惑した声で)僕は至って普通に過ごしてますよね?バステトさんと…。何か変わった事でも?」
バステト:「(※呆れた声で)あちゃ~。やはり、オオイカヅチちゃんの側にいると皆、自分の神気の変化に麻痺ってくるのね。」
大雷:「バステトちゃん、何か言った?」
バステト:「いや、大したことじゃないのよ!ショロトルも紅ちゃんと同じで勘違い神様になったのに気付いただけ!」
ショロトル:「な、なんですか!その勘違い神様って?」
バステト:「その通りの意味。いつもサポートしているシュカの力は、ショロトルはどれくらいだと思う?」
ショロトル:「(※困惑しながら)じょ、上位神になった…位ですかね…。」
バステト:「それなら、シュカは一応、まだ、ショロトルよりは神気的には下だと思う訳ね?」
ショロトル:「(※困惑しながら)そ、そうですね…。まごうなりにも、僕も1度、超古代文明を創り上げた高位神の端くれ…。2年そこらで蕃神退治しているシュカよりは上ですよ!彼女もネガイも凄い成長速度とは思いますけど…」
バステト:「(※小馬鹿にしながらフ~~~ん)じゃあ、わらわの事はどう思う。」
ショロトル:「(※困惑しながら)バ、バステトさんには敵いませんよ!オオイカヅチさんは論外としても…」
バステト:「(※小馬鹿にしながら)じゃあさ。ショロトル…。シュカちゃんもネガイもさ、今の実力が超々高位神の神気に到達してるってしたらどう思う…。」
ショロトル:「(※困惑しながら)超々高位神ですか!それはいつかはなれるでしょうね!このまま頑張れば…」
バステト:「(※呆れた声で)ダメだこりゃ。(※心の声)今の双子の兄が、彼を観たら余りの凄さに驚くだろうね…次元の違いにさ!でも、2年前にトールがジャパンに行きたいと切望していた意味が分かった。ここにいると…。いや…彼女といると世界が変わるね…。」
大雷「(※明るい声で)お~い♪みんな、揃ったわね!それじゃあ、作りましょうか!メタバースを!新しい神々の世界を!新しい世界の名前はもう決めてあるの?」
バステト:「(※ハハハハと呆れた声で笑う)もう決めてあるんだ!で、名前は?」
大雷:「(※愉快そうな声で)新しい世界の名前はSAGASAGAよ!」
バステト:「(※わっははははは…と腹を抱えて大笑い)。そのままだね!」
大雷:「そう、そのまま!2つ目の佐賀!」
ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」第2期│クロスオーバー、トリプルオーバー作品なので第1期を読んでいただくことを推奨! かたしよ @otsuma4041
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」第2期│クロスオーバー、トリプルオーバー作品なので第1期を読んでいただくことを推奨!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます