ボイスドラマ用台本「サガンパーV」閑話 

かたしよ

2021年クリスマス用台本『ボイスドラマ用台本「サガンパーV」』へ関わってくれている皆様へ♪

※場所は佐賀県武雄市朝日町たけおしあさひちょうエスカンパニー内。2019年12月24日。時間は19時頃。傍点は佐賀弁。


ゆう:「メリークリスマ~スのイブ♪」


哲人てつと:「おゆうさん、もうクリスマスなんて早いねえ~♪」


ゆう:「"てつ"ちゃん、本当に今年は8月の豪雨災害ごううさいがいから大変だったね…。」


哲人てつと:「いや…本当に大変だった。8月から今日まで本当に怒涛の日々って感じだったよ!でも、村下さんのお陰で家も住めるようになって無事に何とかクリスマスも送れるようになったし、それに、一杯お客さんがいて楽しいクリスマスイブになりそうだね♪」


志織しおり:「社長、ありがとうございます!」


理名りな:「お姉ちゃん共々、今日はありがとうございます!」


ゆう:「"理名りな"ちゃんはいつも鹿島かしまのお店を手伝ってくれるし、鹿島かしまのお店の子達の"アイドル活動"の"プロデューサー"までしてくれているから当然よ!」


理名りな:「"おとぎ前線"の皆は"商店街しょうてんがい活性化かっせいか"の為に凄く頑張ってると思います!私も最初は"冗談"だと思っていたけど…リーダーの祈里いのりちゃんはじめ、みんな、お店で歌や踊りを披露したり稲荷神社いなりじんじゃ内の催しでも"大活躍"で、私も少しづつ彼女達をもっと"アイドル"として成長させたいって気持ちになってます!」


ゆう:「兎に角、今日はエスカンパニーのちょっと忘年会も兼ねた"クリスマスパーティー"だから、あとから"蒼羽あおば"くんも参加するし、楽しい話がきけそうね!」


志織しおり:「"専務"も来られるんですね!」


ゆう:「勿論!ウチの"専務"だから当然よ!」


涼子りょうこ:「"蒼羽あおば"さんもですか!伝説の武闘派専務!今日はウチまで呼んでとは!本当にありがとうございます!」


ゆう:「"涼子りょうこ"ちゃんも"サガンパー"の同志だからね!それに、事務所も家もこんなに早く住めるように奇麗にしてくれた…。お礼にもならないわよ!」


涼子:「ウチもやりたかやらせて、感謝す!」


ゆう:「それじゃあ乾杯しましょうか!"明来あき"、"いつき"、"まさる"!それに珠花しゅかもケーキもジュースもお菓子もパーティーオードブルも一杯買ってあるから、今日は"無礼講ぶれいこう"よ!」


まさる:「やった~♪"いつき"もケーキを食べようよ♪"珠花しゅか"お姉ちゃんも♪ついでに"明来あき"姉ちゃんも…。」


明来あき:「まさる~!」


まさる:「やっぱり"明来あき"姉ちゃんは、"珠花しゅか"お姉ちゃんと全然違う!怖いもん!」


いつき:「今日は本当に大パーティーだね!」


<部屋の隅で静かにグラスに継がれたシャンメリーを見つめる"叶恵かなえ"の様子に気付く"珠花しゅか"。"叶恵かなえ"に近づいて話しかける…。>


珠花しゅか:「"叶恵かなえ"お姉ちゃん、今日はずっと黙ってどうかしたの…。」


叶恵かなえ:「いや…。あちらでお世話になっていた友人や、1番大事な人は楽しいクリスマスを過ごしてくれてるかな…と思って…。」


珠花しゅか:「"叶恵かなえ"お姉ちゃん、そうだね…。お姉ちゃんは外国に住んでいる沢山の大切な人たちと離れて、ここにいるんだもんね…。誰かを心配しているの?」


叶恵かなえ:「いや…。みんな今日は楽しいクリスマスを送っていると思うよ!あの国、あの場所には世界中の幸せが一杯詰まっていたから…。それに私には、ゆう姉ちゃんも、"珠花しゅか"もいる…それにこんなに多くの新しい家族!"蒼羽あおば"専務や"志織しおり"先輩も…。それと、おまけで"白い猫"と"黒い犬"もだけどね…ハハハハ。」


珠花しゅか:「"白い猫"の方が"叶恵かなえ"お姉ちゃんの話を聞き耳立ててるんじゃない!怒るかもよ!」


叶恵かなえ:「それはありえるな…余計なことは言わないでおこう!」


珠花しゅか:「それに私、クリスマスを祝うの生まれて初めてのように感じるよ♪」


叶恵かなえ:「そうだね?まだ、ここに"来る前の過去の記憶が曖昧"なところがあるみたいだね!」


珠花しゅか:「大丈夫!"過去の記憶"がなくても、今の"生活には支障"はないから…。じゃあ、"明来あき"ちゃんのところに行ってくるね!」


<"珠花しゅか"、叶恵かなえから少し離れた"明来あき"や"いつき"、"まさる"、子供たちがいる場所へと歩いていく…。>


叶恵かなえの心の声:(べにさん、けいさん、はくさん…。"祈里いのりに"美琴みこと"…。"Galeげいる & thunderさんだーのみんな”メリークリスマス!私はここで…この場所で元気にやってます…。私の心はいつも…あの場所にあるよ…。)


<ピンポーンとエスカンパニーのドアホンからチャイムが鳴る。ドアホンのモニターを見つめる"ゆう">


ゆう:「"蒼羽あおば"くんがきたわね!」


志織しおり:「私が専務をお連れしますね!」


ゆう:「"志織しおり"ちゃん、ありがとう!お願い!」


<"蒼羽あおば"、パーティー会場と化しているエスカンパニー事務所内に入る>


蒼羽あおば:「社長、みなさん、お疲れ様です!メリークリスマスですね!」


ゆう:「専務、お疲れ様。お店は大丈夫だった♪」


蒼羽あおば:「今日は早く閉めました!バイトの子達も"クリスマス"を楽しんでもらいたくて!」


ゆう:「"良いこころがけ"ね!」


蒼羽あおば:「まあ、どちらにしろ…お店は相変わらずの閑古鳥かんこどりですから…。」


ゆう:「まあ、良いわ!あと、忘れそうだから、明日、"これ"をお店のバイトの子みんなに渡してあげて♪」


蒼羽あおば:「しゃ、社長!これは何です?」


<"ゆう"可愛い包み紙で包装された6つの箱を"蒼羽あおば"に渡す。>


ゆう:「バイトの子達の好みが分からないから、みんな"お菓子の詰め合わせ"♪これなら喜んでくれるでしょう?」


蒼羽あおば:「ありがとうございます!みんな喜ぶと思います!」


哲人てつと:「おゆうさん、これで皆、揃ったってことかな?」


ゆう:「てつちゃん!揃ったね!」


哲人てつと:「それじゃあ、みんなで乾杯しようか!おゆうさん、音頭おんどをとって!」


ゆう:「じゃあみんな!クリスマスおめでとう♪来年こそは何事もなく良い年であるように♪乾杯!」


全員:「かんぱ~い♪」


<みんなでそれぞれのグラスに入った飲み物を掲げて口に添える!パーンという子供たちが鳴らすクラッカーの音が部屋中に響き渡る…。>


★2021年12月24日クリスマスイブの日に、ボイスドラマ『サガンパーV』に携わる全ての方と同じく令和3年へお贈りします。良いクリスマスをお過ごしください。作者"”より

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ボイスドラマ用台本「サガンパーV」閑話  かたしよ @otsuma4041

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ