第3話
私は、知っていた。高校の受験勉強をしていた頃、夜遅く、下に下りて行くと両親の寝室から、母の鳴くような声がしていたのを。しばらくして、それはセックスの時の喘ぎ声なんだとわかった。お風呂あがりに白いレースのナイトウェァを着て、寝室に入って行くのも、何度か見ていた。
あの日、母がお墓参りに出掛ける前の晩も、二人がしていたのも聞いてしまった。今までよりも、激しかったように思う。私には、経験がないが、そんなに声が出てしまうほど気持ちがいいのかしら。その日も、あのウェァを着て、寝室に入って行くのを見ていた。
それに、母が亡くなって以来、父は寝室に母の衣装をハンガーで掛けているのも、季節毎にそれを換えているのも気づいていた。そして、夜中に父のうめき声みたいなのが聞こえてくることも。
ある日、その寝室も掃除しようとしていたら、ベッドに多分、母のだろう下着が布団の下から出てきた。私には、セクシーすぎるものだ。その時、脳裏に、父がこの下着に想いを寄せて、欲求を満たしている姿が浮かんだ。その時の声だったんだ。お父さんにとっては、かけがいのない存在で、今でも、お母さんのこと愛していて、忘れられないんだと思った。淋しいのだ。なのに、私には、好きな人とは離れるなって、自分のことは気にするなと送り出そうとしている。
お父さん、私、明日嫁ぎます。今夜は、あんまり飲み過ぎないで早く寝てくださいね。
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確か、しばらく寝たはずだった。薄明りの中で、白いナイトウェァを着た郷子が横に来て
「抱いて」と短く言って、抱き着いて、キスをしてきた。懐かしいシャンプーの香りがする。私は「郷子 郷子」とうなりながら、抱きしめて、首筋から唇まで吸っていった。
私は、郷子の背中を撫でながら、お尻のほうに下ろしていった、はじくようにプルンとしていた。太腿から中心に向かって、探っていったが、今夜の郷子は何も穿いていなかった。今までは、私を楽しませる為か、セクシーなものを必ず身に着けていたのだが。柔らかい繁みを分けて、その中心に指を這わすと、その時には「あっ ぁー」と、今までこらえていたように吐息が聞こえた。指を入れると「ウッ」と口を結んでいた。少ないのだ、いつもより、愛蜜が、そのせいで、痛いのか。
私は、いつものように胸を広げて、乳房に唇を這わせた。片手で乳房を寄せながら、吸っていったが、新婚当時のような、小さめだが張りがあって弾力も感じていた。両脚をあげるようにして、あそこに唇を寄せて行くと「嫌」と手で塞ぐようにしてきた。その手を広げて、強引に唇を這わせていった。郷子は口を開いて小さい声で何かをうわごとのように言っていた。中心に舌を入れた時「あっ いやっ」というのを聞いた。私は、唾液で濡らすようにあそこを舐めていった。
ナイトウェァを脱がして、その裸身を眺めると、薄明りの中で透けるように白くて、くびれた腰にプルンとしたお尻からまっすぐ伸びた脚・・結婚した当時の郷子の姿だ。郷子が帰って来たのだと思った。だから、あそこを舐めていくと、恥ずかしがっていたのか。
そして、郷子の中心に入って行った。郷子は歯を食いしばっているようにしている。先端が入った時「うっ」と聞こえた。「痛いのか やめようか」と聞いたが、郷子は首を振って「いいの 入ってきて」と、抱き着いてきた。そのまま、進めて、ツルンという感じがあった。「あぁー」と郷子はもらして、枕元でこらえるように両手を結んでいた。私は、ゆっくりと上下していたが、そのうち「郷子 郷子 すばらしいぞ」とうめきながら激しく動いていた。郷子も、抱き着いてきたり、両手を広げるようにしたりしていた。
その時「あなた 好きよ いいわぁ 気持ち良いぃー」としがみついてきて「出して 中に思いっきり出して」と言ってきた。私の動きは激しくなって「出すぞ」と弾けて、ドクドクと注がれるのを感じながら「いいぞ 郷子 気持ちいいぞ」と、そのまま郷子を抱きしめていた。郷子も「あなたぁー 幸せよ」と言いながら、しがみついてきた。あそこが、まだヒクヒクしている。
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