鼻から「うんこ」がでましたよ

 気がつけば、俺は、家にいた。

 温かい布団の中で、眠っていたのだ。


(変な夢、見たなぁ)


 そう呟いて、階段を降りる。

 おかんが、朝食を用意している。まずは、水をコップ一杯、ごくごくと飲み干す。

 毎朝の習慣だ。それからトイレに行く。

 

 俺は、毎朝快便だ。

 便秘なんてものには、お目にかかったことがない。いつものように、下っ腹に力を入れた。


 $%#%$#&%&#$————!!!


 鼻からうんこが出て来た。


 嘘だろ? 嘘だろ? 嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――


 あり得ないんですけど。

 あり得ないことが起きてますけれどっ!


 けれど、俺の足元にある細長ーい茶色い物体。

 うんこですよね? で、このうんこは、まぎれもなく今、俺の鼻の穴から生まれましたよね?


 えぅ? 病気ですか? これは、何という病気ですか? 

 知っている人がいたら教えて下さい! 

 助けて下さい‼



 待て! 落ち着け! 落ち着くんだ!!


 

 大きく息を吐く。

 ふぅ――――――

 うっ! 苦しい。

 いけない! 吐いたら、息を吸え‼

 すぅ―――――


 はぁ、危なかった。 

 呼吸のやり方を忘れるところだった。


 そして、足元に転がる物体をもう一度確かめる。

 

 やはり、うんこだ。間違いない! 

 いや、間違いであって欲しかった。


 ここで、思考停止。


 俺は、しばしフリーズ。


 考えることを放棄した。




 


 


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