第2話
私の母は黙って、家を出て行った。父に言わすと、男と浮気していたので、その男のもとに走ったという話だ。しばらくすると、あの男は、お母さんもやっていたことだからと、私に一緒に風呂に入って背中を流せと言ったり、男のアソコを手で洗えと強制するようになってきた。だから、私は、直ぐにアパートを借りて、家を出た。
私は、昔付き合っていた男性のことを想い返していた。20才近く年が離れていて、妻子持ちだったけど、単身赴任で来ていて、同じ職場だった。私が、就職して1年程経った時に付き合い出した。
帰っても独りだからと、何回か食事に誘われて、優しくて、会社の中でも色々教えてもらっているうちに、私は彼のことが好きになっていって、そのうちに、身体の関係も持つようになっていた。私の方から「抱いてください」って言いだしたのだ。
職場内でウワサになると、あの人に迷惑が掛かると思って、会社も変えた。正直言って、いやらしいんだけど、私はあの人にしてもらうのが好きだった。私はあの人が二人目だったけど、初めては高校の時で、その時は乱暴だったし、半分無理やりだったから、だけど、あの人は優しく扱ってくれて、いつも絶頂になりそうだったし、その時は幸せだった。
その人と付き合っていることが、親にばれてしまって、母から「人の家の家庭を壊すようなことを、あなたにしてほしくないんだょ」と涙流して、こんこんと言われた。その時、私はあの人のことを好きだったけど、やっぱり、良くないことだからって・・別れる決心をした。
『もう、会えない』とメールした。あの人からは『君とは、一緒になろうと思っていた。離婚すること考えている』って返ってきたけど、『もうメールも電話もしないで』 それっきりになってしまった。でも、あの時には、もう母は浮気していたんだと思う。私は、その血筋だったかもしれない。でも、今でもあの人のことは忘れないでいる。
- - - - - - - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - - - - - - -
「俺が、その想い出に連れて行ってやるから、夢の続きを見ろ」と黒猫が言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます