40人目 Happy Valentine❤ 


14日中に出したかったなぁ…でも仕方ないんですね…僕忙しいのですね…はい…許してくださいぃ…なんか前もこんなこと言った気がする…入試本番まで10日切っちゃったんで…はい…ちなみに受かりそうかと聞かれたら多分受かると思います。


…確証はあんまりないけど。


まぁ今回バレンタインのことですね…え?テンプレ通りはやめろって?…頑張ります。


後眠いので今回は短めです。


_____________________________________


今日は男子が妙にそわそわし女子は狙っている男子を隠れてちょこちょこ見ていて何かと落ち着かない日である。


まぁわたしゃはもうあきらめているんでホームルーム前のガチ寝を決めているわけです。


そもそも学校にチョコとか持ち込み禁止だし…


そうこう考えているうちに夢の中では可愛い少女が恥ずかしがりながらチョコを手渡している…


手渡された瞬間…その瞬間に夢から強制的に目が覚めた…厳密には覚めさせられた。


「痛ぇ…椅子蹴るなこの野郎」


目を覚まさせた張本人である隣の席の幼馴染の美愛に言った。


「うるさいな…私の目の前でぐうすか寝てるバカがいたから蹴りたくなっただけ。」


彼女はシラっとしながら言い放った。


「めんどくせえ奴だな…んじゃ」


そういうとまた椅子を蹴られた。


「今からホームルームが始まるんだよ…シャキっとしろこのバカ」


彼女は呆れたような顔を向けていた。


「うるせえな…バカバカ言いすぎなんだよ…てめえはカバか」


そういって先生の方を向く。


「はいじゃあホームルーム始めるよ…日直は…美愛号令」


「起立……礼」


こうしてめんどくさくてだるい時間が始まった。


正直もう帰っていいと思う…というか今日月曜なんだよね…それだけで鬱だな…


「はいじゃあ今日も良い一日にしてくださいね…号令。」


「起立……礼」


そんなことを思っていると気づいたらホームルームは終わりを迎えようとしていた。


とりあえず一時限目の準備をしようとロッカーから用意しようとしたらどこかから話し声が聞こえた。


「ねぇねぇ…今日も美愛様可愛いよね…」


「それな…あれだって…サッカー部のイケメン部長告白したらしいけど断ったらしいぜ…」


「まじかよ…あのイケメン部長を?…さすがだぜ…」


…まぁなんていうんだろう…日常茶飯事だな。


美愛…あいつかなり可愛いからさ…モテるんだよなぁ…まぁ俺にはどーでもいい話なんだけどたまにクラスとかの男子からよく見られるんよね…あーだる。


教科書と参考書とノートを持って席に着くとどこかからか妙に視線を感じた…


「んぁ…まぁ気のせいか…」


とりあえず授業が始めるまで寝た。



……


………


「うぐっ!!」


急にまた椅子の方から痛みを感じた。


「起きて!!…この問題当てられるよ!!」


気が付くと授業は始まっていた。


先生は黒板に次々と数式を書いていた。


「えぇーっと…ここを…寝ていた拓馬」


ああ…当てられちゃったぜ…えぇっと…あぁ…この問題前やったわ…


「えっと a=1,b=-2,c=1です。」


「う、うおぉ…あ、あぁ…正解だ。」


まぁそりゃね…答えをそのまま言ったもんだからな…まぁ俺もあんまり頭悪いわけではないからこのくらいは解ける。


とりあえず板書をノートに写してからまた寝ることにした。


(…またどっかから視線を感じる。)


なんかね…もやもやするの…


とりあえず写すことに集中して気にしないことにした。



……


………


「…つけ……礼」


声が聞こえたと同時に俺の意識も戻ってきた。


「ふぁあああ…」


盛大にあくびをして腕を伸ばしながらノートなどをロッカーにかたす…こんな感じでいつも過ごしている。


「......かっこよかったな」


どこからなんか聞こえた気がした…てかマジで今日ずっと変なことばっか起きてるな…


辺りを見渡すと美愛がこっちを見ていた。


「何?」


そう聞くと彼女は「いや」っていってそっぽを向いた。


俺はため息をついてこのまま次の授業の準備をした。



……


………


「あぁ…今日は短縮か…」


窓で校庭を見ながら心で思ったことをつぶやいた。


この授業が終わったらもう帰宅だ…いつもこうだったらいいのにな…


さんざん寝たので軽く絵でも描いていると隣から肩をつんつんされた。


「今日帰り私の家に寄って」


彼女はそういい終わるとそのまま黒板の方に顔を向けた。


「…寄ってって…俺早く帰りたかったんだけどな…」


まぁどーせ家も近いしいっか…


そうして窓の外のハトでも眺めて時間をつぶした。



……


………


まぁそこから話を放課後に進めよう。


何にもなかったからなぁ…いつも通りのがっこーせいかつって感じ。


まぁ…帰宅路かな…


え?靴箱はどうだったかって?……わかってるだろ?!ないよ!…てか今更靴箱にチョコなんて古いんだよ!江戸時代か!


そんなことを心の中で突っ込みながら家の方に向かう。


え?美愛の約束はって?…あぁ…忘れてた。


とりあえずあいつの家に行く前に荷物だけ家に置いていくか…


そんなこんなで帰宅なう。


高校生になると自転車で曲聴きながら帰れるんだよね…最高じゃね?


そんなことを思っていると隣から何か聞こえてきた。


「おーい!!聞いてるの?!」


いったん道の端に止まってイヤホンを外す。


そこにいたのは美愛だった。


「何?」


「な、何って…お、覚えてるよね?!…そ、その私の家に来るの…」


「あぁ…覚えてますよ…んじゃまた。」


そうして俺はまた自転車をこぎ出した。


「あ、そういえば今日の夜大会配信あるやんけ…楽しみだな。」


そんなことをつぶやきながら自宅の方に足を進めた…



「......あぁ…早く食べてほしいな…私からの愛❤」


この時のこの少年…拓馬君はめためたに洗脳されることなど全く気に留めてなかった…



……


………


ぴんぽーん


美愛の家のインターホンを鳴らす。


小学生のときかな…最後にここに来たの…


「はーい」


「俺」


そういうとドアが開いた…いや「俺」だけで開くのかよ…


「拓馬…これなんだけど…」


美愛がなんか恥ずかしそうに足をもじもじさせながらハート形の何かを渡してきた。


「あぁ…毒か何か?」


冗談交じりに言うと


「ば、ばっか!!ち、違うわよ!!チョコ!!た、食べなさいよ!!」


彼女は顔を赤らめて怒っていた…つーか今ここで食わせるの?…俺おなかいっぱいなんだけど…まぁいいや


そういって包みをとってラップをとって一口…え?見た目はって?まぁふつうだったと思うよ。


「んあ…うーん…まぁチョコって感じだな。」


ちなみにこの少年…これがなんのためのチョコかわかっていません。


「そ、そう…そ、それで…なんか私に言うことはなくて?」


彼女はなんかとてもワクワクそうにしていた。


「え?…いうことって言っても…うーん…特にはねえな…いつもありがとな愛してるよ…え?」


なんか俺変なこと言った気がする…


「え…ほ、ほんとう?!」


彼女は嬉しそうに抱き着いてきた。


「え…ちょま…ちゃ…ちゃう…違うって…」


「本当?…本当は大好きなんでしょう?」


彼女はニヤニヤしながら言っていた。


「ち、違うって…愛してるんだって…って何言ってるの俺?!」


なんか勝手に俺の口が変なことを言っている…どうなってるんだ?


「ふぅーん…そうなんでしゅかぁ…そんなに私のことが好きなんだねぇ?…ならこっちおいで」


彼女は手招きをしていた。


「ま、マジで…違うんだって…ってなんで?!…か、体が…」


勝手に体が彼女の方に向かっていく。


「あははっ…意識とは反対のことをしてるね…なんか可愛い❤」


彼女はそうつぶやくと俺の耳元で囁いた。


「拓馬に食べさせたチョコにはね…とあるお薬が入っているんだ❤…あっ…私特性の調味料も入っているよ…私の一部が君の中に…あぁなんて幸福なんだろう…今は初期段階で体が支配されているけどだんだん時間がたつと心まで…ね?」


彼女はそうして俺の頭をふとももにおいて頭を撫でた。


「昔からこうしてみたかったんだ…でも君はめんどくさそうにしてて…私に全然かまってくれない…でもこれからは君とずっとイチャイチャできる…相思相愛だね❤」


俺は反論する気になれなかった。


なんだろう…別にどうでもよくなってきた。


美愛が俺の彼女?…あぁ…そうなの…


「ねぇえ?…もうそろそろ私にしてくれることがあるんじゃない?」


…彼女にすること…あぁ…


ぼぉっとしながら彼女の顔に近づいてそのままキスをした。


「あはっ…君からのキス…私と君のファーストキス…あぁぅ…なんて気持ちいい…幸せ…」


…彼女がうれしそうだ…なんだろう…嬉しいな…


気づいたら彼女に自ら抱き着いていた。


「ひゃ?!…もぉ~可愛いんだから…我慢できない子にはこうだ!!ちゅっ」


「んっ///」


…そこはもうどんなに砂糖をいれたチョコよりも甘い空間が広がっていた。


みんなもバレンタインには気を付けよう…こうなってしまうかもしれないから…


______________________________________


ちょっとだけアンケート。


もしリメイクをしてもう一回出すならどの話がいいですか?


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る