37人目 天使さんと元カノ
…はい、言いたいことは重々承知しています…
それは最後に…
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「はぁ…はぁ…」
少年は生徒会や部活で疲れた体で必死に自転車をこいでいた。
「腹減ったぁ…」
寒い冬の中、上り坂を必死にこいでいた。
ここから彼にふりかかる事件など知らないまま…
♦♦♦
日は沈んで暗闇が支配していた。
電灯からは心もとない光が出ていてホラーゲームみたいな雰囲気がその道にはあった。
少年の高校への道は人通りも少なく道も狭い…少年は慣れたがそれでも危険すぎる道と言ってもおかしくないくらい暗い道で狭かった。
少年がいるところから家までは5分くらいのところだった。
それのせいか疲れているせいか彼は気を抜いていた。
…そもそも家に帰ることに気を使っている人はあまりいない話なのだが…それは今は良いだろう。
少年があまり覚えていない曲を口ずさんでいると…
パァアアアアアア
重くて聞くだけで背中がはねてしまいそうな声が前から聞こえる。
「え?」
少年はこれから何が起こるのか…いや何が起こっているのかもわからない。
少年の前には大型のトラックが彼の方にめがけて突っ込んでいた。
「うそ...でしょ?」
彼のその言葉はトラックのブレーキ音にかき消され少年と自転車は無残にもトラックの下敷きとなった。
そこから彼が起きることなどはなかった。
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…
……
………
「ん…」
少年だったものが目を覚ます。
そこは白い光に包まれた綺麗な場所だった。
「え…俺死んだの?」
少年は最後に見た光景に体を震わせながらつぶやく。
「ここ…どこ?」
見渡しても何もなく誰もいないところだった。
「誰かいますかー?」
叫んでみても誰も返事をしない…本当に誰もいないのだろうか…
どうしようもないのでとりあえずいろいろと探索する。
すると彼は思いがけないことに気づいた。
「お、俺…体ねえじゃん!」
手もない…足も胴体も…もしかしたら顔もないのかもしれない。
取り残されていたのはなぜか周りが見える力だった…視覚なのか…それとも違う何かなのか…彼はそんなことを考える心の余裕なんてなかった。
元々は人間だった彼…人というのは仲間がいないと生きていけない生物。
彼も仲間という存在が大切だった。
「だ、誰かいませんかぁ!!!」
大声で叫ぶ…もしかしたら叫んでいるようで叫んでいないのかもしれない。
彼はとてもつらかった。
誰もいない空間…人は一人が好きという人もいるが心の深淵を覗くとほとんどの人が孤独を恐れていた。
彼もその一人だった。
「だれかぁ…」
少年の思いもただ無駄に等しかった。
少年にとってはここが地獄だと感じた。
「…ねぇ大丈夫?」
突然どこかから少女の声が聞こえてきた。
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少女もまた孤独だった。
人に嫌われ諦めて命を絶つもやはり人を恋しくなった。
それは彼女にとってどんなにつらいことだっただろう。
彼女はそこからなぜか天の管理職に就いた。
通称「天使」と呼ばれるものだった。
でもそんなことは彼女にはどうでもよかった
彼女は心という心が灰色に染まり始めていた。
すると彼女は突然とある少年が脳裏に浮かんだ…
少年は必死に何かを書いては消して出来上がったらと思ったら大人に見せに行って何かを言われては悲しげにしていた…ほかにもいろいろなことをしていた。
少女は彼のことを思っているとどこかがポアポアしているような気がした。
そこから彼女はずっと彼のことばかりを思っていた。
そこからだろうか?…彼女の心が色づいていったのは…
ある日彼女の気持ちに変化が訪れた。
少年がとある少女と話していた。
とても楽しそうに…少女も微笑んでいた。
彼女は変な気持ちになった。
…簡単に言おう彼女は嫉妬していた。
(私から・・もう彼を奪わないで!)
天使様の翼の一部が紫色に変色していった。
そこからだろう…彼女が大きく変わったのは…
…
……
………
そこにいたのは夢見ていた少年だった。
彼は不運にも事故に遭ってしまったらしい。
でも彼女からしてみたら…
(やっと来てくれた…待ってたよ!!)
そんな思いだった。
彼女の姿は片方の翼はまがまがとした紫色でもう片方は真っ白だった…
「…ねぇ大丈夫?」
彼女はそう少年に言った。
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「ふぇ?」
そう言ってその声がしたところを見ると少女のような姿があった。
「やっと出会えたね…待ちわびていたよ…」
彼女は少女のようで翼が生えていて両方とも禍々しい紫色だった。
彼女の顔立ちはとても可愛い…が、少年は恐ろしく感じた…
「ねぇーえー?…さっきまで人恋しかったはずなのになんで逃げるのぉ?」
彼女はそういうと
「お、お前…さ、佐奈?!」
そこにいたのは堕天使のような少女であり…佐奈と呼ばれていた少年の元カノだった。
「待ってたよぉ…長かったね…ずっとずぅっと待ってたんだよぉ…これからは一緒だねぇ❤」
そういうと彼女は少年だったものに指をさすと
「おいで…」
まるでお母さんが子供に言うかのように優しく言うとそのまま彼は彼女の方に吸い込まれるように彼女に向かっていく
「な、なんで?!…うそ…い、いや…」
「前もそんなこと言ってたね…でもダイジョーブ…また前みたいに気持ちよくさせてあげるからね❤」
彼女が言うころには彼は彼女のそばにいた。
「私ねぇ?…気づいたら天使さんになってたんだぁ…そして君は今私の支配下…あぁそそるわぁ…」
そういうと少年の身体は光っていった。
「え?」
彼の体が戻っていた…
「これでまた恋人になれるね…私たち❤」
「え…ま、まって…」
「嫌だ❤」
そういうと彼女は少年に抱き着く。
「ねぇえ?…動かないでしょお?…弱くなっちゃったねぇ…ちゅっ」
「んんっ…」
彼女の言う通り彼は今なすすべがない…今も彼女に強引にキスされていた。
「…まだ私を拒んでいるの?…微量に君から私を拒む力を感じたけど…まさかね?…ね?」
「……」
彼は無言で首を横に振っていた…その目からは『助けて』と聞こえてきそうだった。
「その目…そそってくるけど違う…私が見たい目じゃない……ねぇ?…どうしてそこまで私を拒むの?…前だって…君は私のことを理解してくれないで振った……私じゃいやだ?…でも前の私と今の私は違う…今だったら絶対私のことを受け入れてもらえるようになったから…少し耐えてね❤」
そういうと彼女は翼を広げると少年を囲むように包んだ。
すると彼女の周りは紫色の禍々しいオーラで包まれた。
「あぁ…暖かい…」
彼の眼はだんだん光を失っていく。
彼女の翼から何かが出てきて彼の背中にズブッと入ると何かを彼の背中に埋め込んだ。
「あぅっ…」
それは彼の背中を動き回りそこから頭の方に登っていく。
「やっと…やっと君を手に入れられる…ふふふ…」
彼女がそうつぶやいた時には彼の頭にいた。
「あぅあああああああ…」
彼の苦痛の叫びは5秒で終わった。
そこからそのなにかはまた背中へと戻っていく。
そして少年の背中からはもぞもぞと何かが出てくる。
「あぅっ…うぅ…」
それは翼だった…紫の禍々しい色をした…
「あはは…私と一緒になっていくね❤…これからも愛してるよ❤」
彼女は翼を広げる。
すると少年はさっきまでの顔とは一変してとても幸せな顔をしていた。
「うん…僕もだよ❤」
彼らの眼も体も何もかもが翼の禍々しい色に染まっていく…
その見た目は堕天使と言わざるを得ない…しかし彼らには関係ない…ここには彼女の…いや彼らの愛を止めれるものなどなかった。
「あははっ…今度こそ君をいただきます❤」
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はい…すみません…1週間くらい時間…開いちゃいましたかね…
こんなはずじゃなかったんです…ネタも思いつかず(1作品は没として保存のところに居座り続けてる)入試のために好きなゲームの動画とか見て(((
はい…申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ…
やる気も出ませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ…
これからもどうか…どうかよろしくお願いします…うぅ…
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