33人目 社長(幼馴染)は手に入れたいものはとことん手に入れるらしい


最近俺は大学を卒業しそこそこ有名な会社に入った。


入った理由はなんとなくだ。


夢なんてなく俺みたいなのは一生社畜として日々を送るんだろうな…と将来を思い浮かべながら面接に行った。


その会社の面接は社長じきじきでやるらしく少し緊張したが面接やオリエンテーションなどは得意な俺はいつも通りに面接に応じた。


トントントン


「失礼します」


練習通りドアを静かに閉めてその社長にお辞儀をすると椅子の横に立った。


「飛山 夏樹です。よろしくお願いします。」


そういうと


「えっ…なつ?…なつなの?」


社長はとても困惑していた。


「えっ?」


そういうと


「お久しぶり!!なつ!!…私だよ!!柚葉だよ!!」


柚葉…あぁ!!


「あぁ!柚葉か!!」


説明すると柚葉は昔からの幼馴染で大学からは離れたけど高校まではずっと同じ学校で仲良しだった。


なんかお金持ちなのは知っていたがこの会社の令嬢だったのかもしれないな…まぁそんなことはどーでもいいが。


「まぁ…今は面接だから…また後でね。」


「あとで社長室来てね❤」


「お、おぉ…」


こやつ…社長特権使う気ではないだろうな?


てか前に柚葉のゲーム遊びすぎてあいつのキャラ最初18レベルだったのに俺がやったせいでレベルカンストしたことまだ根に持ってるのかな?


いや懐かしいな…


「以上が僕は御社に志望した理由です。」


そういうと


「うん合格!!」


彼女は満面の笑みでそういった。


「......俺は何も言わねえ......」


そういうと


「だって…なつのすごいところは私が一番知ってるし…」


まぁ社長がいいならいいんでしょう…


「あぁ…私これからあと2人見るんだけど終わったら連絡するから社長室に…ね?」


彼女の眼は逃がさないぞと言わんばかりの小悪魔のような眼だった。


「あ、あぁ…失礼しました!」


そうして部屋を出る。


これから起こることなんて知らないで……


_____________________________________


私は昔から男の人と接するのが嫌だった。


理由は私が有名会社の令嬢だからだ。


寄ってたかってくる奴らはたいていがお金目当てや地位目当て…もううんざりだった。


でも…それでも夏樹君…なつだけは違った。


私を友達として…私は親友だと思ってるけど…まぁそういう対等な感じで接してくれた。


他の男とは違ったあの雰囲気…いつからだろうか…私は彼に惚れていた。


いつか彼に告白したいと思っていた。


でも大学に進むと一切会わなくなった。


寂しかった。


大学で見た男は全然最悪だった。


彼が良さ過ぎるだけなのかもしれない…


でもこの4年間はとてもつらかった。


会社を継いでずっと同じ仕事をこなして1年。


資料に見覚えのある名前があったが気のせいだと思って飛ばしたがまさか彼だったとは…


彼を見たときはっきり言って幸せだった。


今までの疲れをとってくれた。


彼の困っている顔…仕草…でも少しうれしそうで…あぁ…愛おしい。


彼のすべてが愛おしい。


私は決心した。


彼に告白すると…そして付き合って結婚までするんだと…


私は自慢ではないが顔もそこそこいいと思っている。


まぁ…それのせいで辛い目に遭ったけど…


…とりあえず早く面接を終わらせよう…彼が待っている。


____________________________________


ヴーヴー


携帯からバイブ音がした。


社長…まぁ柚葉からの連絡だった。


『面接終わったから来て!!』


文面からもうワクワクしてるんだろうなと思った。


正直俺が高校生活で彼女を見てた時あんまり楽しそうにしていなかったのを覚えている。


だから今こうして楽しそうな彼女を見るのは幼馴染としてうれしい。


約束通り社長室に行く。


途中秘書らしき人に会って親切に社長室まで教えてもらった。


「失礼しまーす」


社長が柚葉だと声に気合が入らないな…


「よく来たね!!ささ!!座って座って!!」


「あぁ…ありがとうございます。」


「そんな固い敬語なんて使わないで楽にしよ!」


「あ、あぁ…まぁいいや。どう?元気だった?」


そうして4年ぶりの再会で昔話に花を咲かせた。


俺は大学で主席をとったことを自慢したり面白いゲームを見つけあから今度やらないか?など


彼女は…まぁ愚痴だよね。


仕方ないよ…柚葉モテるし…まぁ顔もよければ令嬢だからお金もある…こんな完璧な人そうそうそういないよね…


だからそれなりに苦労したんだろう。


「でもさ…久々になつに再会できてよかった…やっぱりなつと話すことが一番楽しいよ!」


「そーですかい…」


照れ臭そうにいうと


「私ね…言いたいことがあるんだ…」


彼女が何か決心したかのように話す。


「なに?」


「私…なつのことが好き…」


「え?!」


心臓が飛ぶかと思った。


「なつと話しているときが幸せって言ったけどなつと一緒にいることが幸せだったんだ。」


「そ、そっか…」


どうしよう…これはオッケーするべきなのだろうか…


別に断る理由なんてない…


でも…結果を言うまでに少し時間はかかるだろう。


心の準備ってやつ?


「だ、だめ?」


「す、少し待って…心の準備というか…」


「そ、そっか…そ…っか…あ…ううぅ…」


彼女は急に何か我慢し始めた。


「ど、どうした?」


そういうと


「…ほしい…」


「え?」


「なつが欲しい…その顔を私だけのものにしたい…そのしぐさを私だけにしてほしい…なつのすべてをホシイ…ホシイ…」


そういって彼女は近づいてくる。


「ど、どうしたんだよ!!」


そういうと


「だって…我慢できないよ…ずっと我慢してきたんだ…なつが私から離れてからの4年間…この気持ちをどこにも出せないまま…だからさ…もう…いいよね?…私社長だし…ずっと養ってあげるからさ」


そういって俺に抱き着く


「ねぇ…どう?…私って変かな?…でも悪いのはなつのせいでもあるんだからね?…私をここまでにさせたんだからさ…責任…とってよね❤」


そうして俺にキスをする。


「んんっ!!」


「はぁ…はぁ…その顔…好き…私ってさ…快楽でもなんでもいいから人を洗脳するのが好きなんだよね…でさ…私って有名企業の社長じゃん?…だから前にに取引先のお偉いさんからいいもの…もらったんだよね…」


そこには心臓マッサージ機みたいなものがあった。


「な、なにそれ?」


おそるおそる聞くと


「これはね…この部分を首に…これを胸に…あぁ少し服…脱がせちゃうね?…あぁ…良い身体…かっこいい…あぁつけないと…そして…足にっと…」


そうしてなんかのパッドみたいなものを体中につけていく。


抵抗しようと思えばできるんだろうがする気が起きなかった。


なんでだろう…


「んでね?…このボタンを押すとすごいことが起きるんだって…私は結果を知ってるけど君は知らないだろうし無知のままやられたらどうなるのかをみたいから…頑張ってね❤」


そうしてボタンを押す。


「はぅう?!」


変な声が出た。


でもそりゃあそうだ…突然ぬるっとした何かが身体を動いてるんだから…


「ふふふ…反応が可愛いなぁ…」


するとそのぬるってしたなにかはだんだん顔の方に登っていく。


何故か体を動かすことができない…


「スライムって知ってるよね?…なんかそれを改良したらいんだ…どんな感じなんだろう...」


そうしてぬるっとしたものは耳の中に入って行く。


「あぅうっ?!」


耳が圧迫されていく感じ…なんだろう…気持ちいいな…


そうしてスライムは頭の方に向かっていく。


「そこからスライムは理性を消すんだ…欲望を抑えるリミッターをなくし自分の欲望のままに動く…どうなるんだろうね…あぁワクワクするわ…」


「あぁつ…ああぁ…」


頭がおかしくなっていく…


彼女は僕の体に触れる…あぁ…それが心地いい…


「あともう少しだよ…あともう少しで私たちが結ばれる…私たちは愛し合う運命なんだよ…」


意識がぼおっとしている中彼女の声がただ心地よく体に響いた。



……


………


「もういっか…」


そうして頭の中にいたスライムは消えていく。


「あぁ……」


俺の顔は多分だらしない感じだっただろう…


「あぁ…こんなにめちゃくちゃになっちゃって…ほーらおいでえ…」


そうして彼女の方に行く。


「ぎゅぅ…どう?…私と結婚…したいよね?」


「う…ん…」


「私のこと好きだよね?…あぁ…愛してるの間違いか…」


「うん……」


「なら行動で示してよ❤」


彼女の言葉を聞いた瞬間体は勝手に彼女の体に飛びつき獲物を狙ったかのように彼女を貪っていった。


「あはは…強引だね❤…君のその顔…ぞくぞくするわぁ…そしたら私の家でいいことしようね❤…それまで君は我慢できるかな?…」


______________________________________


あぁ…あぁあ…あぁああ…私事ですが…受験(私立)受かりました!!!…はい…残りの県立も受かってどんどんストーリーを作っていきたいと思います!!


皆さんも応援やご協力(ネタ提供)のほどよろしくお願いいたします!!


ではっ!

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