32人目 ご主人様への誓い


えぇ…これ仕上げたの午前3時…寝みい…プロットを作らないで想像したまま書いているからかなり時間かかるんですよねぇ…


そんな睡眠時間を費やした作品をどうぞ!!(((

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メイドという職業が無かったのは昔のこと。


今は執事やメイド…という職業は当たり前のようにいる。


お金持ちには必ず1人以上いた。


じゃあ僕みたいなお金がない人は…?


…無理なんだろうねぇ。


「いいよなあ…僕もメイド欲しいなぁ。」


誰もいない帰路で一人呟いていた。


家に帰ったら何をしようか…漫画やゲーム…うーん…どれもいいなぁ…あの本は読み終わってないし…素材集めしないといい武器作れないし…あぁ…


そんなどーでもいいことを考えているとどこからか誰かが泣いている音がした。


「ぐすっ……ひっぐ……」


なんだ?…どこだ?


すこし辺りを散策しているとそこには同い年くらいの少女がいた。


「大丈夫?」


彼女はただうつむいていた。


「どうしたの?」


なるべく優しく声をかける。


「…私…家……追い出された……」


え?…追い出された?…そんなことがあるのか…


「そっか…嫌だったらいいけど僕の家来る?」


考える暇もなく自然に言った。


「え?…いいの?……」


彼女はとてもびっくりしていた。


「いいよ…狭いかもしれないけど我慢してくれる?」


「だ、大丈夫…」


そういって彼女を連れて家に帰る…


この文だけ見たら僕なんかやばいことしてそうに感じる…


とりあえずどうしたかと考える。


横目でちらっと彼女を見ると僕をがん見していた…


「ど、どうしたの?」


「…なんて呼べばいい?」


「あ、あぁ…僕は秋谷あきや…普通にあきやでいいよ…君は?」


「私は…美弥って呼んでください…あ、秋谷…様…」


一瞬体がビクってしてしまった。


「さ、様は良いよ…」


「で、でも…秋谷様に何もできない…」


彼女が僕に近づいて上目づかいで言ってくる…いや…可愛すぎる…女の人と話すことがない僕には効果は抜群だった。


「うぐっ…ま、まぁ…好きに呼んでいいけど…」


そういうと


「わかりました!…ご主人様❤」


身体がブルってなった。


「え…いや…ご主人様は…」


「え?…なんでもいいって…」


なんでもいっていいとは…あっ…言ってた…


「む…むぅ…可愛いから余計にドキってするわ」


小声でそういうと


「え?…可愛い?」


彼女はとても不思議そうに聞いてきた。


「うん…とてもかわいいと思う。」


率直に思ったことを言うと彼女はぼーっとしていた。


「だ、大丈夫…?」


そういうと


「はっ……なんでもないです…ご主人様❤」


心なしか彼女はとてもうれしそうに見えた。


「け、敬語はなくていいんだよ?」


「むぅ…わ、わかった…」


彼女は不満そうにそういうと


「ところでご主人様の両親には…」


「あぁ…俺って両親いないんだ…」


「えっ…」


彼女は何かやらかしたような顔をしていた。


「あぁ…病気だよ…最初は悲しかったけど今はふっきれたし大丈夫だよ。」


「そ、そうですか…」


「あぁ…もうそろそろ家着くよ」


そうして家に着くて鍵を開けると彼女はすたすたと中に入って


「おかえりなさいませ!ご主人様!!」


「お、おぉ…」


最初は怖がってたけど今は可愛く見える…ていうか可愛いんだよ…


「ただいま」


笑顔でいうと


「...それずるい.........」


「ん?」


彼女は小声で何か言った。


「な、何でもないですよ!!」


そうして開いている部屋を彼女の部屋にして家に何があるのかをいろいろと教えた。


「ご主人様って彼女いないんですか?」


「え…あぁ…うん…」


つらいんですが…答えるの…


「そ、そうですか............やった...」


まーたなんか言ってる…


「なんていったのぉ!!」


そういうと


「あ…あぁ…そ、その…かっこいいなと…」


「嘘つけぇい!!恥ずかしそうにいうなぁ!本当だと思っちゃうから!」


そういうと


「.........本当にかっこいいのに...」


もぉ…まーたなんか行ってる…


「まぁいいや…そしたら…うーん…服とかどうしよう…」


「あ、それは持ってます。」


彼女が持っていたカバンには服なのがたくさん入っていた。


「あ、あぁ…よかった…」


そうしてとりあえずはご飯にすることにした。


「ご、ご主人様…ご飯は私が…」


「大丈夫だよ!!」


…おわかりだろうか…さっきからこのセリフを10回くらいしている。


「もー…はぁ…んじゃお願いできる?」


学校で疲れておなか減っているからとりあえず任せることにした。


「はーい!」


「わたしゃ寝る」


そういって自室に行く。



「...なんだろう......この胸の感じ......」


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「ふぁああ…」


起きてリビングに行く。


「あ、ご主人様!」


「うわっ!」


普段はここに人なんかいないからびっくりした。


「ご飯できましたよ!」


「あ、ありがとう」


そういってご飯を食べる。


何年ぶりだろう…人の作ったご飯を食べるのは…


懐かしい感じがしていつものご飯より何倍もおいしく感じる。


「おいしい…」


だし巻き卵は本当に僕好みの味がして…作り方教わりたいな…


「このだし巻き作り方いつか教えて。」


「あぁ…了解です!」


少し雑談しながらご飯を食べる。


そして少し勉強してから何かしようかな…


そう思っているとき


「…ご主人様は私の子と聞かないんですか?」


彼女はとても何かにおびえた顔をしていた。


「あぁ…そうだねぇ…気になるっちゃ気になるけど…人は言いたくないことだってあるだろう…僕だってあるし多分世界中誰だってあると思う…そんな人の秘密を暴かせるのは違うかなって…まぁ僕がただ正義ぶってるだけなのかはわからないけど僕はいいかな」


思いの丈を伝えると彼女は泣いていた。


「ぐすっ…」


「大丈夫?」


そういって彼女の頭をなでてあげる。


これは昔に泣いていた時に母さんにやってもらったおまじないだ。


「…暖かい。」


彼女の口からぽつんと言葉が出る。


「少し寝たら?」


そういうと


「そうします。」


そういって彼女は彼女の部屋に行く。


「…なんかメイドみたいだなぁ…」


まさかこんなことになるなんて…とテレビをつけながらつぶやいた。


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私は自分のことが嫌いだった。


本当は生まれてはいけない存在…


ずっと自分を悪い人だと思っていた。


別に理由なんてない。


両親は自分を道具のように使い何もできなかったらそのまま捨てる。


何もできなくなったことだって両親が過度な仕事を送り込んでくるから体がボロボロになってそれでのことだった。


別に自分は悪くない…でも…それでも自分のせいでと思ってしまう。


自分を卑下しても…なんども自分を呪っても変わらない…


本当は自分は助かりたいのかもしれない…


それに気づいた時はもっと自分を呪った。


無理だとわかっているものを祈る…なんて無駄なんだ…


路頭に迷ったとき…本気で生きる意味を考えた。


そこに現れた彼…彼と出会ったときやっと自分の居場所を見つけた気がした。


そうして彼と話して…笑って…この時間が生まれて一番の幸せだった。


たった一つのこと…でもそれが人生を大きく変えたと言っても過言ではない…


やっと手に入れた幸せ…私はそれに依存しているのだと思った。


しかも…私は彼のことを欲しているのだと気が付いた。


ただ好きなだけなら悲しいストーリーで終わる。


でも…でも彼が欲しい。


心の底から。


私とは違った苦しみを得ながら…それでも笑顔を作っている彼の優しさ…


それは私の心をつかんでいった。


私は嫌な予感がした。


私が変になる…


振り切るように寝た。


すると夢にもう一人の私がいた。


【私たちはさ…彼のことが欲しいのよね…なら手に入れようよ…私たちはずっと頑張ってきたじゃない…一回くらいわがまましてもバチは当たらなくてよ?】


もう一人の私は私の耳元でそう囁いた。


「で、でも…」


【いいんだよ…欲しいのでしょ?…私たちは彼をずっと自分のものにしたい…なら決まっているじゃない…私はもう早くでも彼が欲しくて仕方ないんだよ…】


「た、確かに…でも…彼は…」


【考えよう…彼が横でずっと…一生私とイチャイチャしているところを】


あぁ…想像できる。


私が起きると彼は朝のキスをしてくれる。


他にもいろいろ想像できた。


「あぁ…くっ…」


【なにをそんなに迷っているの?…楽になりなよ…ねぇ…】


頭の中で駆け巡る想像。


幸福をつかむか平凡を望むか…


欲にまみれるかまみれないか…


私はずっと考えていた。


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テレビを見ていると急に抱き着かれた。


「ふぇっ?!」


後ろを見ると美弥が僕に抱き着いていた。


「……」


「ど、どうしたの?!」


「ねぇ…ご主人様?……私を求めてみない?」


彼女の声は先ほどよりも魅惑的でとても甘美だった。


「え?」


すると彼女は僕の耳を舐めた。


「ひゃぅ…」


彼女の舌が耳をなぞるように動く。


「や、やめて!」


そういうと


「…やーだ❤」


彼女の腕の力は強まってそもそも運動をしない僕の虚弱と合わさり彼女に抵抗をすることなんぞ不可能に等しかった。


「ご主人様は…私を受け入れてくださいよ…きっと幸せですよ❤」


彼女は耳を舐めた後僕の膝の上に乗って胸に顔をうずくめるとふぅーと息をかけた。


「あぅ…」


なんだろう…とても気持ちいい。


「ふふふ…気持ちいいですか?……目がとろーんってしてますよ?…そのまま堕ちてしまってもいいのですよ?」


彼女の声はとても心地が良くて自然に頭に残る。


「あっ…あぁ…」


ただ声を出すことしかできない…


「本当は甘えたいんでしょう?…ずっと人と触れないことでずっと隠れていた欲望…出しちゃいましょう…そうすればきっと楽になるから…」


よく…ぼう…


わからない…なんだよ欲望って…


…でも体がうずうずする。


彼女を受け入れろ。


そういうことなのか?


この頭が我慢できない感じ…これこそが溜まっていた欲望なのか?


「愛し合いましょう?…私と…ずっと死ぬまで…いや死んでもずっと…」


これがマインドコントロールというやつなのだろうか?


頭や体が彼女の言葉に従うようになってきた。


「ねぇ…もうわかってるんじゃないの?…あなたは私と愛するべきなの…と」


「だ…だめ…」


この欲望を出したら自分が自分じゃなくなるような気がした。


「でも体は正直ですよ?」


実際僕は彼女を抱いていた。


力強く逃がさないように。


「で、でも…」


抵抗する。


減っていく理性で必死に対抗する。


「どれくらいたえれるかな?」


そういうと彼女は僕を彼女の部屋のベットに連れていく。


そうして横になる。


そのベットは彼女の甘い匂いでいっぱいで頭の中が彼女で満たしていくようだった。


「ふぁあぁうう…」


もう…これでいいのでは?…彼女に溺れていこうよ…


心もだんだんと彼女で満たされていっていた。


「可愛い…やっぱりご主人様のこと大好き…」


そういって抱き着かれる。


彼女の優しい肌…甘い匂い…


それに対抗できるものはもう僕にはなかった。


「あっ…ビクッ」


あぁ…しゅき…


そうして目を閉じる。


「ご主人様…私はあなたのものです…ご主人様は私のものです…私たちは決して離れることができないのです…良いですね?」


「はい……」


「はぁ…幸せ…」


彼女は僕の顔を彼女の胸に寄せる。


「どうですか?…私の体を…私のすべてをささげます…だから…だからあなたを…ご主人様をください❤」


そうして彼女は僕の顔を彼女の顔の前に寄せると彼女の唇が僕の唇に触れる。


「?!」


最初は触れるだけ…そこから彼女の舌が僕の舌に絡まりそのまま僕を駆け巡る。


そうすると彼女は突然唇を離した。


「え?」


「ここからはご主人様がちゃーんといわないと…私に求めないと…」


あぁ…彼女に気持ちよくしてほしい…


「く…ださい…」


「もっと大きな声で?」


「もっと…僕をめちゃくちゃにしてください……」


「よく言えました❤」


そういって彼女にどんどん堕とされていった。


頭も体も…心も。


「ご主人様は私のことどう思ってますか?」


彼女は急に聞いてきた。


もちろん決まっているだろう。


「愛してるよ❤」


そういうと彼女は興奮したように僕の唇を奪う。


でもこの感じがとてもよかった。


「あはは…堕ちた…うれしいな…一生愛してますよ…ご主人様❤」



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