31人目 私が助けてあげるよ❤


えぇ…私立の入試が終わって少し一息って感じです。


最近の一言…メイドのヤンデレが神ということに気づいたので次書きます。


あっ…それと応援数300突破ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!!


ではっ!!


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「はい…えぇ…今回のターゲットは彼…ですか……そうですか…はい…了解しました。」


電話を終えると大きいため息をついてしまった。


「はぁ…よりにもよって今回の暗殺目標が彼だとは……はぁ…無理だなぁ…」


僕はベーネ。


裏の社会では有名な殺し屋で有名だ。


確実に目標を殺す。


それが売りでずっと生きてきた。


しかし今回の暗殺目標は殺すことができない。


理由は…彼は僕の彼だから…


え?…意味が分からない?


彼は僕の一番愛しているダーリン…そういえばわかる?


そんな彼を殺すことなんてできない…


ガラガラ…


引き出しを開けるとそこにはたくさんの彼の写真が入っていた。


ハンバーガーショップで大きいハンバーガーをほおばっている彼…公園で遠くを眺めている彼…駅で外国人に優しく教えている彼…あ、雌が混じったままだ…消さないと…


はぁ…彼はなんてかっこいいんだろう…


あぁ…彼との出会いは突然だった。


僕が殺しで少してこずってけがをしたときに彼が僕のけがを手当てしてくれた。


彼は僕のことなんて知らない…でも彼は私を助けてくれた。


僕はその時から彼のことをずっと考えるようになった。


「はぁ…好き…」


ずっと…ずぅっと…彼のことばかりを考えていた。


しまいには彼のことを観察するようになった。


彼が家を出たときから帰ってくるまでをずっと…ずぅっと観察。


一瞬たりとも目を離さない。


彼の体を見るだけで僕は幸せに感じる。


でも…


でもでも…不運のことに


彼に付きまとうゴミムシがいる。


あぁ…吐き気がする。


助けたい…


助けたいよ…


なんで彼はあんなごみに汚染されなければならないんだ?


僕は考えた…彼を方法を


僕と一緒に居れば…


僕だけのものになれば…


僕で満たせば…


あぁ…そっか…そうすれば…


頭の中で何かがカチッとハマった感じがした。


彼も本当は僕の助けを訴えているのかもしれない。


…なら僕が助けてあげないと。


彼が救えるのは僕だけ…


…でも彼はきっと汚染されてパニックになっているはず…


綺麗にしないと…


そこで思い出したのは今回の暗殺だった。


「あぁ…そっか❤」


はぁ…彼を自分のものに…待っててね…ダーリン…


______________________________________


なんだろう…最近は何かと変な感じがする。


家を出ると毎回誰かに見られている感じ…


いつからだろうか…


辺りを見渡しても誰もいない…なんなんだ?


とりあえず今日はぶらぶらと散歩でもしよう。


太陽の光に照らされて歩く川沿いはとても気持ちがいい。


心が浄化されていく感じがした。


…でもやっぱり無くならないこの感じ…本当になんなんだ?


まぁ今日はどこまで行こうか…


そうしていると背中に何かとがったものが当たった。


「動くな…」


声の感じからして女の声だった…小さい声で…でも小さきながらも強い声で…


「えっ?」


何が何だかわからない…


「君は今狙われている…僕は君を暗殺しろと言われた…でも君を殺したくない…だから一緒に来てくれ…」


え?…ど、どゆこと?


「早く来い…!」


そうして彼女が僕の後ろにピタッとくっつきながら彼女の指示通りに歩く…


怖い…なんでこんな目に…


「大丈夫…君を絶対に傷つけないから…」


彼女はずっと励ましてくれる…なら俺を逃げさせてくださいよ…


そうして少しすると見覚えのない家に着く…


「入って…」


そういって中に入る…まだ何か背中に突き付けるの?…怖いんだけど…


内心はこんなことを思っているが脳はもうがくがくぶるぶるである。


「君には少し演技をしてもらう…これは君の命にかかわることだ…頑張ってくれ…僕も応援するから…」


初めて見る彼女の顔は美しかった。


…あ、あれ?…なんかどこかで…


「とりあえずはこの手錠をしてくれ。」


「あ、あぁ…」


もうわけがわからないまま彼女の言うとおりになる。


「僕がじゃあな…っていってから空砲を打つからそれと同時に血のりを出してくれ」


「え?…え?」


何言ってるんだ?…血のり?…なんかのアクション映画か?


「親指をひけば出るから…いいな?」


「あ、あぁ…」


怖いけどなんか面白そうだ…いやいや何考えてるんだ?…俺は…


「行くよ…」


そういって彼女はスマホを手に持つと録画を始めて


「ほら見てください…これが彼の最期ですよ…行きますよ…」


そういうと手に持っていた空砲から音がした。


パンっ!!


びっくりしたけどそのまま死んだふりをした…てか今なんでこうなってるの?…


「あはは…死んだ…こいつは後で燃やしておきます…依頼料は後で口座に…よろしくお願いします。」


そういって彼女は録画を切ると


「お疲れ様…あぁ…簡単に説明するよ…僕は殺し屋で君を殺しように依頼が出てたんだ…」


「え?…」


俺が…狙われていた?…なんで?


「理由はわからないが…だが君を殺すのは僕が嫌だった…だから君に一芝居打ってもらった。」


「あ、あぁ…ありがとう…もう手錠は外してもらえるのか?」


そういうと


「え?…なんで?…ここから僕と一緒に住むんじゃないのか?」


彼女は突然変なことを言い始めた。


「は、はぁ?!」


「何をそんなに驚いているんだよ…僕と君はラブラブじゃないか…」


「え…何言って…」


「君こそ何言ってるんだ?…頭でもおかしくなったのか?…君は僕のものなんだよ?」


え…彼女は僕を誰かと間違えているのではないのか?


「そ、そんなこと知りませんよ!!早く帰してください!!」


そういうと


「…やっぱり君は毒されてたか…前の君とはちがう…直さないと…」


前の君…あぁ!!思い出した…彼女は昔にけがを直してくれた…


「あ、まさか…」


「やっと思い出してくれた?…僕たちがラブラブなのを…」


「い、いや…君…前に助けた…」


思い出したことを言うと


「あぁ…そうだよ…そこからだもんね…私たちがラブラブなのは…」


「は?」


な、なに言ってるんだ?


「僕はずっと君のことを見てきたんだ…悪い者から君を守ってきたんだ…今日だって…こんなに尽くしてくれる人を彼女じゃないなんて言わないよね?」


彼女の美しい顔は僕の前に近づいてお互いの息が顔に当たる。


「ねぇ…何か言ったら?…僕たちは愛し合ってるもんね…相思相愛だもんね…!」


俺は何も言えないままだった…


「…なんで何も言ってくれないの?…そんな君じゃない…おかしいよ…ねぇ…ねぇ!!」


そういって彼女は俺の首を絞める。


「悪い君にはお仕置きが必要だね…さっきは傷つけないって言ったけどこれは違うよ…君を直してあげるためだからね…僕を裏切った罰だよ……ねぇ…苦しい?…はぁ…ねぇ…もう楽になりなよ…本当は僕のことが大好きなんでしょ?…僕のことを愛してるんでしょ!!」


苦しい…呼吸ができなくなる…あっ…あぁ……・・


瞼がだんだん下がって行って意識は失われていった。


「…これは重症だ…直さないと…」


______________________________________


「んぁ…げほっ…あぁ…」


目が覚めて起き上がろうとすると喉が変な感じがする…さっき彼女に絞められたからだろうか…


「あぁ…起きた?」


彼女はとても気持ちよさそうだった。


「君の寝顔…可愛かったなぁ…早く君のその毒を抜いてあげないと…」


そうして彼女は俺に近づいていく。


「く、くるな…こ、…こないで…やめて…」


怖い…恐ろしい…嫌だ…あぁ…


彼女は半狂乱になって笑っていた。


「ねぇ…?…痛いのは嫌だよね?……ならさ…リセットしよ❤」


「え?」


彼女の前にあったのは数えきれないほどの量の薬だった。


「まずはこの10錠…飲もうか…頑張ってね!…僕は応援しているよ!」


そうして彼女は僕の上にまたがって薬を飲ませようとする。


「ねぇ…口を開けて…」


意地でも開かない…絶対に開かない…


そうしていると…


「ふーん…なら…」


そういって彼女は僕の鼻をつまんだ。


「?!」


息ができない…


やばい…やばい…


30秒くらいでギブアップだった。


とうとう口を開けてしまった。


「はい❤…僕の勝ち❤!」


そうして薬は僕の口に入りそのまま喉に入って行く。


「は、早く帰せ!!は、はぁ…や…く…あ…」


身体が火照る…熱い…あぁ…


「ねぇ…感じる?…君の熱い思い…」


「はぁ…はぁ…」


頭がぼおっとなって動けない。


「はい…もうすこし飲みましょうねぇ…あーん」


もう彼女の言うことに体はしたがっていた。


「じゃあ最後にこのお薬飲みましょう!…これで元に戻るから…ね?」


そういって僕に飲ます。


「ん?!...あぁああ…ぐはぁあ…」


頭がとろけるような…


とろ…け…る……よう…な……


バサッ...


俺はその場で倒れた。


「あはは…これで治るんだ…これからは君をずっと守るよ…ダーリン…さて…いじくっちゃうぞ❤」


______________________________________


「あぅ…」


目が覚める。


「あぁ…」


頭がぼぉっとする。


「おはよっ!!」


そこには美少女がいた。


「あぁ…おはよ」


「もー僕がいるのにぃ…もう少し甘えてもいいんだよ!!」


「そっか…なら…」


「あはっ…急に抱き着かないでよ!!…もぉ…可愛いんだから…はぁ…幸せ…❤」


「だってぇ…大好きなんだもん!」


そういって彼女に体を預ける。


「そうだよね…私のことを愛してるんだもんね…あはは…あはっははははははあはははははははははははははははははは。...。」


彼らの顔はとても半狂乱になっていた。


…でもとても幸せそうだった。


______________________________________


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