21人目 Crazy love of automata


ぎゃああああ…10000PVありがとうございます!!!!!!!


もううれしさでいっぱいです!!これからもよろしくお願いします!!


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機械人形…まぁ自動人形とも呼ばれる者たちは最近になって進化を遂げた。


本当に人間にそっくりになったのだ。


ロボット…まぁそう呼べなくもない…というかほとんどロボットだ…


じゃあ何が違うのか?…それは機械人形はすべて人間の手作りなのだ…


だから人形は人間を模範とする。


だから身体や仕草…話し方まですべてが人間と変わらないのである…


家族がいない僕はそれらを買うことに決めた。


今日は大学のない日…だから機械人形オートマタ専門店に足を進める。


「…いらっしゃい」


そこには年老いた女性がいた。


「こんにちは…」


「どういうのがいいかな?」


そこには多種多様な人形たちがいた。


女の子だったり少年だったり犬だったり…


本当に本物に似すぎていてびっくりだ。


「これがおすすめだよ…」


そこにいたのは少女型の人形だった。


優しそうでかなりの美麗…


「いくらですか?」


「私の自慢なものだが私ももう長くない…今更金なんて要らないさ…大切に扱って遅れ。」


「え?!…い、いいんですか?」


「あぁ…おぬしはきっと大切にしてくれるさ。」


「ありがとうございます!」


そうしてその人形をもらった。


老人はなにか寂しそうな目で人形を見ていた...


人形は何も話さないまま後をついてくる。


でも少しだけ寂しそうに見える。


罪悪感を覚えながらも帰路に就く。


これからどうしようか…行き当たりばったりで買ったのはいいがただ一緒にいるだけじゃ人形も可哀そうだ...


そんなことを考えていると...


「初めましてご主人様…マーサと申します。」


「わぉ…しゃべった…」


急に話しかけられてびっくりした。


「あ、あぁ…よろしくね!」


そんなこんなで少し話しながら家に着く。


「ここが僕の家…狭いかもしれないけどごめんね…」


「大丈夫です…」


僕はあんまりものを買わない人だから普段部屋が散らかっていることもない…


「ところでご主人様…今後私は何を…」


「あぁ…うーん家事とかしてくれるといいかな」


そうして僕たちの生活は始まった。


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私とご主人様の生活が始まってもう二年。


最初はご主人様は緊張してそうだったが次第に慣れてきたように私を家族のように接してくれた…


そして私は一つ変化が起きた。


それはご主人様を見ると体が軽く感じることだ…


機械仕立ての体に軽いなんてないはずなのになぜか軽く感じる。


その反面ご主人様がいないととても体が重く感じてしまう。


なんでだろう…


そう思ってプログラムを確認する。


そこにはエラーの文字が2つあった。


・行動制御プログラムerror


・規則プログラムerror


…どういうこと?


これらはすべてご主人様と私の関係をつなぐ役割を持つ...


これらが無ければ私はご主人様と一緒にいることができない?


…そんなことは嫌だ!


嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ


頭の中で嫌なことが想像してしまう。


ご主人様が私を捨ててしまう瞬間


ご主人様は無言で私を何もない空間に連れて行ってそのまま立ち去ってしまう…


つらい…どうして?


私は必要ないの?ご主人様…


私はそこで初めて自分が感情を持ったことに気づく。


でもそんなことはいいんだ…


私はご主人様に教えてあげないと…


私の存在は大切なことを…


もう私はご主人様のなんではない。


ご主人様の家族であること。


黒いこのもやもやが体を支配する。


でもご主人様と一緒に入れるなら何でもいい。


私はなににでもなってやる。


待っていて…ご主人様。


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「おーいマーサ!コーヒーもらえる?」


「かしこまりました。ご主人様。」


そういってすぐにコーヒーをもってきてもらえる。


本当にこの2年間で人生が変わったと思う。


彼女が来てくれて…人生が虹色になった気分だ。


そうして持ってきてくれたコーヒーを飲む。


はぁ…おいしいな…


優しい味に体がふわぁとなると後から来る眠気にそのまま体を預けた。


「ご主人様…えへへ…」


今の彼女のプログラムはすべてエラーが起きていて彼女は誰も手が付けられないことになっていることに彼は全く気付いていないのだ。


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「んんっ…」


目を覚ます…


眠気はさっぱり消えていた。


辺りを見回すと僕の部屋にいた…多分彼女が運んでくれたのだろう…


しかし体に異変を感じた。


「足が…動かない?」


上半身だけ起こして足を見ると冷たい金属のようなもので固定されていて動けない。


「ご主人様…起きましたか?」


「ま、マーサ!!…ど、どういうこと?!」


「ご主人様が悪いんですよ?私を捨てようとするから...」


は、はぁ?…彼女は何を言っているんだ?


「だからわからせてあげるんです。」


そして彼女は初めて笑った。


その笑みは不気味で悪を表している…そんな感じがした。


「ご主人様…どうして私を捨てようとしたんですか?」


彼女はどんどん近づいてくる。


「す、捨てようなんてしていない!!…本当だ!!」


「嘘…つかないで下さいよ…ご主人様。」


そうして動けない僕の体を押し倒すと


「どう…ですか?私に押し倒されるのは…」


狂っている…そんな言葉が頭をよぎる。


「私はこの2年間ずっとご主人様に仕えていました…つらいことは一緒に分け合い幸せは二人でともに喜んだ…それなのに…それなのに!!!!」


初めて聞くこの彼女の声…まるでショットガンで撃たれているようだ。


「どうして?…どうしてなんですか?…ご主人様…」


声が出ない…彼女の眼は人を殺めるような目をしていて体は恐怖に打ち付けられている。


「何も言わないんですか…そうですか…ならわからせてあげるしかないんですね?」


すると彼女はスタンガンをも手に持つ。


「少し…我慢しててくださいね?…大丈夫です…死なないように威力は抑えています…でも…痛いですよ?」


スイッチを押して体に近づける。


「あぁぁあああああ!!!!」


体に激痛が走る。


「あはははは…その顔…体が震えてきます…この感情…あぁ幸せ…」


「ぐはぁっ...あぁぁああぁああぁあああ」


痛い…痛いよ…助けて…


「ねえねえ…ご主人様…助けてほしいですか?…これでわかってくれました?…私が受けた苦痛…」


「ちがうぅぁああああ…ぼくはぁあああがあがああ…そんなこと…してないぁああああ」


苦痛に耐えながら反論する。


「…まだそんなこと言うんですか。もう壊れるまでやるしかないですね…」


そこから5時間…6時間…体が壊れていくような感じがする。


「もう…いいですね?」


そうして苦痛は終わる。


「大丈夫ですか?…」


そういって抱きしめてもらう…


「あ…あぁ…」


「泣きそうですね…大丈夫です…私がいます…」


「あっ…」


彼女の顔は天使のように優しい顔だった。


「でも次に私を捨てようなんてしたら…わかってますよね?…ご主人様❤」


「ひゃ、ひゃい…」


「よくできました❤」


もしかしたら彼女の方がご主人様なのかもしれない。


「私気づきました❤…この気持ちは恋なのだと…ご主人様への愛…ご主人様は受け入れてもらえますよね?」


「う、うん…愛してるよ…」


「あはは…私の大好きなご主人様だ❤…」


こうして彼らの関係は変わっていったのであった。


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