13人目 重い愛は一つだけとは限らない

今回は...いつもとは違う感じのヒロインでする...好きな人は好きで苦手な方は苦手かも...


________________________



僕は最近一人暮らしをしている。


昔から誰かと一緒にいないと辛い僕には一人暮らしはつらくてあまり眠れないのだ。


寂しいけど頑張って生活していたが3か月したらもう精神が暴走しよく精神科に行っていた。


知らない人と話すのが苦手な僕に一緒に話せる友達もいなく兄弟もいないから本当にボッチだった。


仕事はできているが精神がギリギリでの状態だからか帰ったらもう生きることが嫌になる。


今日は精神病院に行く日だ。


会社にはそのことは伝えており長期休暇をもらえた。


つくづく自分の会社は良い会社だと思う。


行きつけの精神病院は最寄駅から3駅のそこそこ近いところである。


駅まで歩いていると肩をトントンとたたかれた。


「Excuse me.(すみません)」


振り返ると外国から来たであろう女性がいた...てかこの人なまら美人だ!


「Hi?...Do you need any help?(はい?何かお困りですか?)」


「I wanna go to Rissyoudai station.(立正台駅に行きたいんですけど...)」


立正台...僕が行こうとしている駅だ。


「Really? I'm going to go too ...Shall we go there together?(本当?...一緒に行かない?)」


「Oh!! Yes let's!!(えぇ!行きましょう!!)」


そんな会話をしながら立正台駅に行く。


彼女はそこそこ日本語を使えるらしいが英語の方がいいんだって...僕はあんまりわからないが自国語が使える方がいいのはなんとなくわかる気がする。


そんなこんなで立正台駅に着く。


「Thank you!! You are very kind!!(ありがとう!!君はとても親切だね!!)」


「Sure.(当然ですよ)」


そうして彼女と離れる...はずなんだけどなんと精神科でまた会った。


「あら...さっきの親切なジェントルマンじゃないですか!」


え...この人バリバリに日本語使えるじゃん...英会話の時かなり心臓どくどくなりながら話したの意味ないんじゃ...


「あぁ...こんにちは」


そういって受付に行った。


「こんにちは...あぁ永田さんですね?...今回は東花先生が風邪で休んでいるので違う先生が付きますのでご了承ください。」


「あぁ...わかりました。」


がびーん...東花先生はかなりいい先生で東花先生の助言で結構頑張れてたんだけど...


東花先生は女性なんだけどかなり優しくてよく相談に乗ったり精神ケアをしてくれるいい先生だ...なんか知れないけど連絡先もらえてよく話したりしている。


...え?なら精神病院行かなくてよくねって?


いやいやダメダメ。


それだとなんで休暇もらってるかわからなくなっちゃうでしょ?


...そんなこんなで診察室に行くとさっきの女性がいた。


「はーい...こんにちは!私はアリナ・イリビアル...アリナって呼んで!」


「こ、こんにちは...」


「あはは...やっぱり先輩から聞いている通り優しそうな感じだね!」


「先輩って?」


「あー...東花さんのこと!」


「あぁ...東花先生か...」


「先輩今日風邪らしくて...あとで先輩の家に行こうかなと...」


「あー僕も連絡来ました...ちょっと来てくれって...」


「先輩から?」


「はい...」


今が11時で9時くらいにメールで住所教えるから来てくれって言われた...まぁ来てって言われたし行かないとな...


「一緒に行きません?...私先輩の家知ってるんで!あとで有給使うんで!」


「大丈夫ですか?」


「えぇ...ここあまり患者さん来ないので...」


そんな話をした後診察をしてもらった。


その時急に


(なんで彼女僕に道案内頼んだんだろう...)


と思った。



____________________________________


「お待たせです!」


12時くらいに駅に合流し東花先生の家に行く。


「...そういえばなんで僕に道案内頼んだの?」


向かってる途中にそう聞くと


「えっ...えっと...私最近来たばかりで...あまり電車に慣れてなくて...」


あー...それなら納得だ。


「あーわかるかも...」


そんな話をしながら歩く...


...



ピンポーン


チャイムを鳴らすと


「はーい...」


東花先生が出た。


「こんにちは先輩...私も来ちゃいました...」


すると東花先生はちょっとびっくりしたようにし、そのあとアリナ先生と少し話していた。


するとアリナ先生はびっくりしそのまま顔を赤くした。


「あぁ...永田さん...まぁどうぞうちに...」


「えっ...あぁ...まぁ失礼します...」


入っちゃいけないかな...って思ったけどアリナ先生が入って行ったから僕も続けて入った。


...ちなみに人の家に行くのが初めてだ...ちょっぴり緊張する...しかも女性の家


「どうぞ~」


そういって渡されたコーヒーを飲んで世間話に花を咲かしているとなんか眠くなっていった。


「あ...れぇ...なんか眠くなって...きた...」


「大丈夫ですか?...」


「あ...わた...しも...」


続けてアリナ先生も眠くなったらしい。


「ゆっくり寝ていってね❤」


僕とアリナ先生はそのまま眠りについた。


「...アリナもいい目だね...永田君を好きになるなんて...アリナも積極的になればいいのに...」


____________________________________


「...ん?」


意識が戻ると僕は椅子に座っていて縄で縛られていた。


「え?」


同じくアリナも椅子に座っていて僕と同様縄で縛られていた。


「あら...起きた?」


「東花先生?」


「先輩?」


「まあ...いろいろと言いたいことはあるのだけれど...アリナ?...きみだめだよ...好きになったら攻めないと...私はまだアリナも好きだからいいけど他の女だったら絶対に奪われてるからね?」


「えっ?」


アリナはびっくりしている...というかなんの話だろう。


「で、でも...先輩...」


「だめだなぁ...」


そういって彼女は注射器を持つ。


「先輩?...何をして?...」


そういうと東花先生はアリナ先生の首に持っていた注射器で注射した。


「あぅ...」


彼女は注射されるとだんだん呼吸が荒くなっていった。


「わかる?...それが君の欲望...私と一緒に永田君...いや陸斗くんを愛しましょ」


「え?」


...もうわけがわからない...どういうこと?アリナ先生と東花先生は僕のことが好き?


「あぁ...陸斗君...あなたはさ...これから私たちのことが好きになってもらうの...」


「えっ...何をして...」


もう恐怖で体が震えていた。


アリナ先生の方を向くと口の周りがよだれで汚れていて...もう獣みたいな感じに見えた。


「おとなしくして?」


彼女の声はつららのごとく冷たくとがっていて体の震えは一瞬で止まった。


「はい偉いえらーい」


東花先生はアリナ先生みたいに僕の首に注射した。


「うっ...」


注射されると同時に体の中が燃え上がるように感じた。


「陸斗くーん...好きなのは私たちだよね~」


耳元で囁かれる。


「うぅ...」


理性が壊れそうになっている。


すると彼女はアリナ先生の方の縄をほどくと...


「アリナ...あなたも陸斗のことが好きなんでしょ?...一緒に堪能しましょ❤」


そういうと


「りく...とぉ...❤」


彼女は獲物を見つけたトラのようにこちらを見て...そのまま僕に抱き着くと僕の右耳を舐めた。


「はぁう...」


もうだめだ...薬の効果とアリナ先生の耳舐めで...理性が...


「私も行くよ...」


彼女は自分の腕に注射をするとアリナ先生のように息が荒くなり...僕の左耳を舐めた...


「うぅ...はぁ...はぁ...はぅぅ!」


もう限界だ...


そのまま僕は意識が沈んでいった...


でも一つ言えることは...これがとても幸せに感じた。



______________________________________


...目が覚める。


さっきの部屋の天井が見える。


ベットの上に東花とアリナと一緒に横になっていた。


「あぁ...陸斗...おはよう。」


東花が目を覚ます。


「あぁ...東花おはよう。」


「ねぇ...陸斗...私たちのこと好き?」


...なんで彼女は当たり前なことを聞いてるんだ?


「もちろんだよ?...東花もアリナも大好きだよ。」


そういって僕は彼女たちの唇にキスをした。


寝ていたアリナは「はぅぅ...」と甘い声をこぼし東花はそのまま僕を抱きしめ熱いキスをした。


僕はなんて幸福なのだろう...そう感じた。



______________________________________


今日は家族と牛角行っててちょっと歩いていると精神科を見つけてぱっと思いつきました...

ヤンデレは一人だけだからと言って1人だけしか愛されないのは個人的に嫌だったので2人にしてみました...ご好評だったら使いたいな...


5000PVあざます!!








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る