受賞おめでとうございます。お疲れさまでした。
朝田さんの作品を最初に拝読したのは一年ほど前、「プロトコールが鳴り響く」でした。タイトルは良いのに作中でその表現はどうなのかしらん、と感想を書いたおぼえがあります。私事ですが前回に引き続き、今回も似たような状況からカクヨム甲子園応募作品を読ませていただき、朝田さんの作品もいくつか拝読いたしました。
かつて私も高校生でしたけれども、応募に参加しているわけでもないし、選考権限もなければカクヨムの回し者でもないので偉そうなことはなにも言えないのですけれども、たくさん読めて楽しかったです。
朝田さんの作品の中では、「三年生零学期」が非常に気に入りました。現代ドラマが好きだからかもしれません。「手のひらの記憶」は美麗な作品でした。少女漫画でありそうな、描けそうな、絵で見てみたい印象をおぼえました。読者を意識して、涙を誘いながら寂しさもあるけれども上を向いて歩いていけそうな読後感を与えてくれます。
今回はじめて設けられたカルビー賞を選んだ人の立場になって考えてみると、非常に大変だったとおもいます。主人公は女子高生でテーマは「卒業」、エモい話であることと条件を出し、おそらくカルビーらしい作品を選ばなくてはならなかったはず。カルビーらしさがなにかはわかりませんが、卒業に対する別れの悲しさと旅立ちの喜び、これからの期待を感じさせつつ、「面白かった、楽しかった」と読んだ人が思えるものを選ばなければならなかったでしょう。選考側は苦慮したと想像します。
偉くもない私は偉そうなことは言えません。がんばってくださいとは言いづらいので、どうか元気でいてください。元気があれば、書きたい作品も書けるし、やりたいことに励めます。カクヨム甲子園のロングストーリーは、四百字詰め原稿用紙換算枚数たかだか五十枚です。一般の短編小説応募規定枚数は百枚、長編小説なら約三百五十枚は必要です。長い作品を書くには気力はもちろん、体力が必要です。
これからも、朝田さんにしか紡げない作品を書いていってください。
作者からの返信
感想やコメントや色々全部含めてありがとうございます!こんなエッセイまで読んでいただけるなんて……
そうですね、snowdropさんのおかげで何気なく使っていた「プロトコール」の本来の意味を知ることができました。
去年の作品は拙く、私が納得いっている作品も『手のひらの記憶』だけですが、納得がいっている分カルビー賞でなくて良かったなと今は思っています。
『三年生零学期』!そう言っていただけて嬉しいです!
コンテスト期間中も、そして今も、snowdropさんからたくさん元気をいただきました。本当にありがとうございました!
編集済
コメントが遅れてしまい申し訳ございません。
見苦しい私の自分語りが混じってしまいますが、
どうかお付き合い下さい。
まずは奨励賞受賞おめでとうございます。
他の受賞者さんの作品をまだあまり読めていない状態でこんなことを言うのは失礼な気もしますが、『手のひらの記憶』は私の中で受賞確定作品でした。構成をはじめ緻密な描写、脳に浮かぶ情景、読了後の余韻。恋心を抱いてしまうまでに何もかもが洗練されていました。一体どこのプロが書いたのか。カクヨム甲子園の要項を確認すると、なんと同じ高校生でした。カクヨムどころか執筆すら始めたてのヒヨコには、あの衝撃はあまりにも強すぎた。実際に一度、挑む前から挫けました。こんなん敵うはずないやろ、と。笑「カクヨム甲子園」が何たるかを見せつけられた瞬間でした。
失敬ながら、拙作と比較して考えていました。この差は何なのか。どうして月とすっぽんのように感じてしまうのか。この作品を雲の上の存在たらしめる要因は一体。
本エッセイを読んで納得がいきました。もちろん、根本的な経験値の差もありますが...。
何より賭けているものが違う。このカクヨム甲子園に一体どれだけの思いを託してきたか。貪欲に研究し、いかなる努力も惜しまない。口に出すのは簡単ですが、実際やってのけるのは至難の業どころじゃありませんよ。愛をもっての執筆や何度にもわたる推敲は私も心がけましたが、それでも朝田さんにはとてもじゃありませんが及ぶものではなかった。自作のために身を削り、自作のために涙を流すことが出来る。なんて美しい作者なのだろうかと、エッセイを読んでいて強く揺さぶられました。これぞ創作者のあるべき姿だと思います。
「願わくは我がアイデンティティのため。いざ、尋常に!」とか言って自己顕示欲ぶんぶん振り回してるだけのイキリ男子が本作に鼻をベッキベキにへし折られたのは、全くもって自然の成り行きでした。
そんな私のもとに幸運にも奨励賞の連絡が入った時には床が抜けるほどはしゃいでしまいました。そして結果発表当日、まさかあの『手のひらの記憶』と同じ賞を賜ることになろうとは。自分にもここまでやれる実力があったのだと、不覚にも自惚れてしまいました。
しかし今となっては逆に重圧でぺしゃんこになりそうです。ここがカートゥーンの世界なら今頃カーペットと成り果てて家族の足跡だらけになっているところでしょう。
名目上は同じ奨励賞ですが、拙作の場合話が少し変わってきます。
「ええか新人、これが全国大会を制した高校生作家達や。井の中からいっぺんツラ出して、小説が何たるかを彼らから教わってこい」。今回はそういう意味での受賞だと捉えております。
あらゆる面で未熟な私に小説の厳しさや美しさを叩きつけてくれたのが朝田さやかさんの作品でした。
改めて奨励賞受賞、おめでとうございます。
そして、素敵な小説と出会わせて頂き、本当にありがとうございます。
同じ奨励賞の称号に恥じぬよう、私も絶えず精進して参ります。
まずは言いたいことを簡潔にまとめる努力をします。
作者からの返信
謝罪なんてとんでもないです、熱い熱いコメントをありがとうございます。『手のひらの記憶』にいただいたコメントもとっても嬉しくて、感動して、何度も読み返してはにまにましてましたよ笑
それから、全然月とすっぽんじゃないと思います!
『アンチマシーンの詩』は二人の関係性がとても真に迫ってきて、2年しかもたないという設定が上手く作用して、素晴らしい人間ドラマを創り出しておられたと思います。しかも、現代や近未来にありそうな距離感の物語で、より感情移入してほんとにラストは号泣しました。その感動を言葉にして伝えられないくらいでした。「拙作にあんなに素敵なコメントをいただいたのに、私は返せないなんて、でも今は言葉出てこん! 無理!」ってなりました笑
だから奨励賞に相応しい一作だったんですよ、絶対に。
ただ、一つだけ。皆さんこのエッセイを読んで「努力」という言葉を使ってくださっていますが、私の中ではあれは努力ではありません。中学の時のバレーボールに対する取り組み方を「努力」というものだと思っているので、私は努力できていないのです。と、どうしても訂正したくて、この場をお借りしますね。だからこれからは、努力したいと思っています。お互いに頑張っていきましょう!
改めて、ありがとうございました。
最後になりましたが、亜木都長さんも奨励賞受賞おめでとうございます。
奨励賞受賞おめでとうございます。
このエッセイを読むと朝田さんがどれほど本気でカクヨム甲子園に挑んでいたのかが伝わってきて、そんな人の書いた作品に賞が与えられたのは本当によかったなと思います。
これだけの方がコメントを寄せられているわけですし、朝田さんの作品も、朝田さん自身もたくさん愛されているのだと思います。
これからはまた違った大変さがあると思いますが、こうして朝田さんの作品を待っている人がいるということを支えにして書き続けてほしいです。
作者からの返信
エッセイにも来てくださりありがとうございます!
そうですね、少なくとも今年は自分なりに頑張ったと思います。
皆さん心温まるコメントや応援をくださって、とってもうるうるしちゃいました。もっと自分は、この世界の端の方でちょびーっと小説を書いてる気分で、アドバイスを乞いに行った御三方にも、「こんなやつが」って思われないかなーとびくびくしてました笑
だけど、そうでもないみたいだって、受賞作よりエッセイの方が読まれている現実を見て思いました。バレーをしていた時も「応援したいと思われる選手やチームになれ」と恩師がおっしゃっていました。だから、私も少しは自信持ってみていいのかなって思えます。
朔さんの言葉はいつも朔さんらしい優しさが滲み出てらっしゃいますよね。自分一人じゃないということや、周りの人や読んでくださる方々に感謝の心を忘れず書き続けたいと思います。ありがとうございました。
朝田さんの強い気持ちと作品への想いが伝わってきます。
2年連続受賞、本当に凄いことですね!
改めておめでとうございます!
学校で騒ぎになっていませんか?
(良い意味で。(^^))
学校名が出ることは、プライバシーにも関することなので、大人からすれば配慮してもいいような気もしますが、主催者側は公表したいのかな。
朝田さんの今後の飛躍に、大いに期待しています。本当におめでとうございました。
(*´ー`*)/
作者からの返信
こちらまで読んでいただきありがとうございます!
何度もa y a n eさんからの「おめでとう」の言葉を頂いてとても幸せです。
学校側やクラスメイトは自分から言わないとぜんっぜん知らないので実はそうでもないですよ笑
だけど、実はうちの前身の学校が瀬戸内寂聴さんの出身校なんですね。あまりにも畏れ多いんですけど、空で「後輩が頑張ってるな」って見つけてくださっていたらいいなと勝手に思ってます。
実は、カクヨムを始めてすぐ、一番最初に読んだ書籍化作品が『プロローグは刺激的に』でした。その後に『キミの噓に唇をよせて、絡まる赤い糸をほどきたい ~奪い婚~』を拝読して、まさかあの作者さんだったとは! と、近況ノートに来てくださった時に感激したのを今でも覚えています。そこから今まで、拙い私の作品を読んで、コメントも星もしてくださり本当にありがとうございます。私が挫けずに続けてこられたのは、絶対にa y a n eさんのおかげです。
今まで分全部含めて、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
受賞おめでとうございます!
これだけの結果が出せる人はそうそういませんし、連続で受賞するということは運ではなく本当に実力があると証明されたようなものです。
一方で、個人的には朝田さんの才能はこんなものではなく、持っている才能の一部しか使っていないように思えます。
まだまだ上にいけると思いますので、頑張ってください!
作者からの返信
ありがとうございます!
ヒロさんにそう言っていただけてとても嬉しいです。
拙作をほとんど全て読んでいただき、また昨年はタカナシさんのエッセイに推薦していただきありがとうございました。あのことがきっかけで、私の作品は誰かに面白いと言ってもらえるような作品なんだと気づくことができました。
まだまだ上を目指します。ありがとうございました。
受賞おめでとうございます!
『手のひらの記憶』、最初に読んだときは手が震えました。こんな作品と戦わなきゃいけないんだって、一気に自信が崩れていく感覚でした。
私の拙作は正直に言うとかなりの部分、昨年の読売新聞社賞受賞作『プロトコールが鳴り響く』に影響を受けつつの執筆になるんです。あの作品を度々見返しながら今作は書き上げました。
昨年のカクヨム甲子園受賞発表でお見掛けして、朝田さんの文体と作風に心惹かれて以来、私にとっては正真正銘、尊敬する先輩作家です。3年間の高校生作家、お疲れさまでした。
大学生作家として、一層の活躍を信じています。
作者からの返信
ありがとうございます!
占冠さんも、大賞受賞おめでとうございます!
『手のひらの記憶』お褒めいただきありがとうございます。
本当ですか!『プロトコールが鳴り響く』がそんな作品になってくれたこと、とても嬉しく思います。去年はただただ私が今中三だったら……と考えずにはいられない状況でしたので、自分の想いを綴ったまでです。
私なんかを尊敬して良いことはないような気もしますが、そう言っていただけてとっても嬉しいです!
これからも頑張りますね、ありがとうございました!
受賞、おめでとうございます!
自分から言いに行く勇気がないので(笑)、今とても緊張していて変なこと言ってたら申し訳ないですが、朝田さんは本当に良い作品を書かれていて、この前近況ノートにコメントさせていただいたように、初読した時ものすごくショックを受けました。普段恋愛や青春っぽい要素のある作品をあまり読まない私でもめちゃくちゃ面白く読めて、本当にすごいです(語彙力が無くてすみません、ただの朝田さんの作品のファンです)。
このエッセイを拝読して、一年目の時の心情がそっくり同じだったことに驚きました。(すごく共感しました笑)
また、何度も推敲を重ねたり、昨年の受賞者の方々に助言を求めたりと、朝田さんほどの実力があってもなお、さらに努力していたのか…ということにも驚きました。
私は初めての受賞なので、むしろ、朝田さんと並んでる…?夢かな…?みたいな気分でしたが、朝田さんのエッセイを読んで、もっと色々できることはあったんじゃないかと今さら思っています。
改めて、二年連続の受賞、おめでとうございます。これからも朝田さんの素敵な作品を楽しみにしています。
作者からの返信
ありがとうございます!
陽子さんもついに!おめでとうございます!!
全然変なことじゃないです、とっても嬉しいです^ ^
語彙力を無くすくらい良い作品だったって最高の褒め言葉です、ありがとうございます。私はメンタルがえぐくて、まだ陽子さんの作品を読めていないことをお詫び申し上げます。授賞式までには必ず読みに伺うので許してくださいね
陽子さんはそれでも一年生で中間選考を突破されてるじゃないですか、すごいです、本当に。でも、一緒に二年前の自分たちを殴りにいきましょうか?笑
むしろ実力なんて全くないから、努力したというよりはもがいたって感じです。その後悔が、また陽子さんを成長させてくれることでしょう!
ありがとうございました。
クリスマスイブの疲れた身体を叩き起こしてでも、いまこの感動を伝えたくて文におこしております。受賞作の方、とても素敵な作品でした。正直なところ、私なんかが偉そうにアドバイスをしていたのが恥ずかしくなってくるほどの出来だったと感じます。比喩表現も、詩的かつ読者には伝わるような絶妙なラインを突いていて、それが朝田さんの強みなのだと確信いたしました(自分も中学ではサッカー部だったので、卒業したら部活に行けないといった淋しさが部室から香るのとか、鋭く伝わってきました。)
またエッセイにありました「奨励賞」が悔しい気持ち。私にも少しわかります。こんなことを言うとまた同世代と喧嘩になってしまいますが、私も実は去年「本気で挑んだ自分の作品よりも面白い作品があった」という事実がショックでなりませんでした。しかし時を経た今では「奨励賞でよかった」と素直に思っております。それは大賞や読売新聞社賞への酸っぱい葡萄とも取れるとは思うのですが、単に「のびしろ」が感じられたのです。私はまだ大賞じゃないから頑張ろう。奨励賞のままでは終われない。朝田さんも一年ほど経つと、そんな風に思える日がくるかもしれません。
2年連続受賞した朝田さんは、才能や努力なんて言葉では語れない「実力」があると感じます。今回の奨励賞も取ってしまったものではなく、勝ち取ったもの。この喜びを胸に、プロ作家を目指していただけたら、私はとても嬉しいです。読書嫌いな私がすんなり読めて感動したことが、あなたの作品が「本物」である何よりの証拠だと思います。ぜひこれからも頑張ってください。応援しております。
作者からの返信
クリスマスイブお疲れ様です!
長い長いコメント、とても心が温まります。ありがとうございます。
エッセイでも述べましたが、遥夏さんから書く姿勢と熱量をいただいたおかげでこのような作品が書けたのだと思います。勝手に名前出してすみません笑
部室の感じは私も小中とバレーをしていたので、あのめちゃめちゃ臭い部室をイメージして書きました笑笑
なのでリアリティは誰にも負けません!
のびしろってめっちゃ良い言葉ですね!私も真っ白な次のページを埋められるように精進します。「実力」って言葉を見た瞬間に、なんだかうるうるきちゃいました。作品をお褒めいただきありがとうございます。遥夏さんに応援し続けていただけるような作家になれるよう、これからもっと努力しますね。
奨励賞受賞おめでとうございます。
今後は作家を目指されるとのこと。
ファンの1人として素直に嬉しく思います。
今は、色々な思いがあることでしょう。
悔しさの方が勝るかもしれません。
でもいつか、プロの作家としてデビューする日が来たら、きっと今日のことを懐かしく思い出すんじゃないでしょうか。
遠い日に応募した読書感想文の評価に一喜一憂したことを、思い出すような懐かしさで。
その日が来るのが待ち遠しいですね。
私はずっと、朝田さんの才能と努力を応援し続けます。
この度は本当におめでとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
ついたちさんは今日、何回も私に四度目の涙を出させようとしてらっしゃいますよね?笑
ファンって素敵な響きの言葉で大好きなんです。ありがとうございます。
この三回の挑戦とそこで出会った人々や作品との思い出や得たことは、絶対に一生忘れません。
努力すれば叶うこともあるって、教えてくれたのは他でもない昔の自分で、さらに応援してくださる人がいると思うとなんでもやれちゃう気がします。ついたちさんにずっと応援してもらえる自分でいられるように頑張ります。
受賞できたのはついたちさんのおかげです。誠にありがとうございました。
(結局四回だ)
あなたが作家になれるように祈っています。沼津平成などあんまり筆力がないただの文章をたまに発表する人ですのであまり言えたことじゃないんですけど――
応援したいです! 頑張ってください!
作者からの返信
今気づきました、読んでいただきありがとうございます(T . T)
めちゃくちゃ嬉しいです、このコメントを励みにまた頑張らせていただきます。
ありがとうございました。