第4話

その夜

葵から連絡があり

週末の夜に会うことになった


駅前で待ち合わせ

私が少し遅れてつくと

葵はすでに待っていた

葵は私服でも美しく

周りの女性たちが色めきたっていたわ

葵は我関せずで

スマホで何かを真剣に見ていた


私が要ることに気付いた葵は

謝り

急いでスマホをしまう

そうして

私に

では行きましょうかと云う


葵が選んでくれたお店は

閑な場所にある日本料理店だった

まだ若い葵には

無理をさせてしまったのでわないかと

心配になるような

店だった

店内に入って驚いたのは

時代劇に出てくるような

庭にそって個室があるのです

まるで

葵が悪大官で

私が村娘?(笑)

なんて事を思ってしまった


しかし

本当に大丈夫なのかしら

私、今日はお財布に1万しか入ってないけど

と考えていると

葵に

大丈夫ですよ

ここは良心的な御値段ですから

って云われてしまった

私、顔にでていたみたいね


料理は全て美味しく

確かに御値段も良心的だった

全て葵が支払っていたけどね


その夜の

お返しに次は私がとやっているうちに

知らないまに

付き合っていた私たち

1年間の交際を経て

結婚することに


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