第3話

メモには

葵らしい美しい字で

メルアドと連絡を下さい

とだけ書いてあったのです

周りに気付かれず

私に手渡したメモを

私がポケットにしまうと

葵は普段通りに

帰っていきました


私は

その後

連絡をするかしないかで

悩みに悩み

仕事にならなかった事は

葵はいまだに知らないけど


多分

その時に

私はもうすでに葵に恋していたのだろう

私より年下の彼に


結局3日間悩み

4日目の朝

葵が店に来て注文した飲み物を渡す時

私の連絡先を書いた

メモを手渡したの

その時の葵の顔を

今思い出しても

可愛かったなって思うわ


いまでは

そんな可愛顔を

私には

見せてくれないけどね

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