幸せは白い
わたしは彼に仔犬くらいの知能で生きていって欲しいなと思います。辛いことや悲しいことがあっても、お昼寝から目が覚めたら全部忘れて、私に笑いかけてくれた方が嬉しいからです。
そうしたら病院でお薬ももらわなくて済むし、夜中に一人で泣いていることに気付かないふりをすることもなくなります。たくさん辛いことに耐えてきたのだから、仔犬くらいの知能になっても神様は許してくれるんじゃないかなと思います。
だから毎日、明日目が覚めたら彼が仔犬くらいの知能になっていますようにとお願いしていました。でも、彼はどこかに行ってしまいました。
もしかしたら私より先に目が覚めたとき、仔犬くらいの知能になっていたのかもしれません。窓の外になにか楽しいことを見つけて、出て行ってしまったのだと思います。だから今、彼は楽しいことがたくさんある場所で、悲しまずに過ごせていたらいいなと願っています。
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