〜コノヤロウ〜
改札を出てみれば、そこにビラ配りらしきおっさんがいた。
[祐二]「ありゃ何だろ。」
[優]「チラシっぽいが?」
と話してると、おっさんの声が聞こえてきた。
[おっさん]「バイトだよー!働きやすくて儲かるバイト!」
売り文句かなぁ。
[おっさん]「氷魔法でかき氷を作るバイトだよー!」
意味わからん。何だよそのバイト。おまけに春なので微妙に季節外れ。3人は静かにツッコむ。
[祐二]「ホントに何だあれ…。」
[優]「この時期にかき氷て…。」
[舞]「どのくらい儲かるのかな…。へへへ。」
おいちょっとまて。がめつい女子いたぞ。
[祐二]「と…とりあえず式行くぞ。」
[優]「お…おう。」(儲からねぇだろ…あれ。)
優が否定的な憶測をしている間にも、舞は銭の思考をし続けていた。大方、推し活に小遣いを回し過ぎたのだろう。きっとそれでこんな思考になったんだろう。
校門を通る直前、噂していた柚希にあった。卒業式から日が経っているとはいえ、結構ゲンナリしていた。
[柚希]「あ…おはよ…。」
[祐二]「うぃ〜す。」
[舞]「おはよ〜。」
[優]「おはよ振られダイナマイト野郎。」
と俺は自分の名前に「優」があるのにも関わらず、優しさ0%の挨拶をする。
[柚希]「馬鹿にしてんのかおめぇ()」
[舞]「ちょw」
[祐二]「言い方よw」
怒ってないものの、ゲンナリ度が上がった模様。なお、祐希と舞はそこそこ爆笑。柚希には悪いがウケが良かった。ちなみに何故そんなことを言ったのかというと、なんとなくだ。(人でなし)
正直、入学式の最中はずっと寝ていた。あり得ないくらい眠かったからだ。裕二とは同じクラスとなり、出席番号も後ろで続いていたので、寝ている最中に小さい雷魔法で何度も起こされた。
[祐二]「流石に式中に寝るなよ…w」と式が終わったあとにツッコまれた。
[優]「だって眠いもん。3大欲求には敵わん。」と返す。犯罪したときもこの返事しそうだなと、自分自身思ってしまった。
[籠原]「さて、早速だが教科書配布すっぞ〜。一部は3年も使うから無くさんように〜。名前書いとくんがオオスメやぞ〜。」
やけに訛が強い俺らの担任、籠原先生が、浮遊魔法でクラス全員分の教科書を、机に配布。予想はしていたが、教科書がドッサリと来た。
[優]「これ…カバン入るのか…?」そう愕然としている俺は、横を見てみると、舞を始めとした高レベル魔法使いが、転移魔法を使用した。俺と裕二が思ったこと、それは…
(コノヤロウ、ずるい。)
この2人は転移魔法が使えない。故に楽に家に教科書を飛ばせないのだ。そこで柚希が、
(その手があったのか!)と思わんばかりに、早速転移魔法を使った。無事成功した所で、先生が言葉のミサイルを投下する。
[籠原]「よし…転移魔法使ったお前らに悲報だw」
悲報なのにやけにニヤけてる…。
[籠原]「ワーク配るぞ〜w」先生グッジョブ。勿論、舞たちは、固まっていた。この先生、中々に性格悪い。これが、このクラス最初の風景、もとい日常だ。
No.4 目黒 柚希[魔法レベル4]
アホの男子。裕二とは古くからの親友。ガリ勉見たいな見た目なのに、超スポーツ系と、裕二とは真逆のステータス。この2人のペアにつけられたあだ名は[面違い]。魔法はそこそこ扱えているが、おっちょこちょいのため、1/3の確率でしくじる。
No.5 籠原 大輝[魔法レベル7]
優のクラスの担任。大男な体格で、その身長2mを越える。性格はかなり捻ってるが、真面目な事には信頼できることから、男女共に人気だったりする。魔法はかなり高度なものを扱える。しかも魔法検定2級持ちでもある。体格により、膨大な魔力消費の魔法の連発も出来るらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます