魔法がある社会

しょ~との趣味書記

〜この世界ではよくある事〜

 けたたましく鳴り響く目覚まし時計。寝ていた俺の耳に轟音がダイレクトヒットする。

[?]「…ん、朝ぁ…?」

 が、起きれない。俺、品川 優は、寝起きが酷い。一応アラームは雷○である。しかし、一度全身を布団に捧げた身には起きる行為など至難の業。なので…

[桜]「…はよ起きろし。うるさいよ…。」

 妹である、桜に起こされることなった。流石に轟音パラダイスは迷惑と言う観点から、アラームを黙らすために起きる訳だ。身支度を整えたりした後、家を出発する。学生には憂鬱の時間だ。特にそれが休日明けならば…。

[優]「メンドイな…。行きたくない…。」と愚痴をこぼしながら駅に向かう俺であった。主人公にしてはダサすぎる。悪いが恋愛話は無いぜ。残念やったなHAHAHA!(惨め)

 ICカードを改札に叩き、電車に乗り込む。大抵そこで同級生と会う。

[祐二]「よぉ〜。」

[舞]「おはよ〜。」

[優]「うっす…。」

 つっても男子1人と女子1人だが。音が下がって急に上昇するインバータを横に、会話をする。

[祐二]「そういや、柚希のやつ、卒業式終わったあとに別れ際に告ったらしいな。」

[優]「へぇ…マジか。結果は?」

[舞]「振られて爆散したよ。」

[優]「草。てか女子メンツがそんな情報仕入れるとか悪魔かよ。」

[舞]「女子の情報網は舐めないで貰いたいねw」

 と中身終わってるとしか言えない話が聞こえたところで、急ブレーキがかかった。つり革を使ってなかった俺は思いっきりコケた。

[優]「いっつ…。」

[祐二]「大丈夫か?」

[優]「こけてる時点でなんとも言えんよ。」

 その時、「優、膝みせて。」と舞に言われるがままに膝までズボンの裾を上げると、擦りむいていた。冬ズボンなのに。

[優]「まじかぁ…。」

[舞]「まぁ…とりあえず。」膝に手を当てるようにすると膝が発光、痛みと共に傷が消失した。そう、舞は、魔法使いである。なんなら乗客、果てには人類みな普通に魔法が使える。つまり、ここは魔法が存在しているのだ。裕二がツッコむ。

[祐二]「また怪我したのかよお前…。おっちょこちょい過ぎるな…。」

[優]「そりゃどうも。」

[祐二]「これ褒め言葉で受け取るとかドMだなw」

[優]「んなわけあるか。」

 そんな会話をしていれば、ようやく学校最寄りの駅に到着した。…始まる。高校生活が。でも勉強はしたくねぇ。


 No.1  品川 優[魔法レベル2]

 本作の主人公。基本的に動きが遅い。勉強や運動もメンドイと言う理由で、基本的に本気でやらない男子。アニオタでもあり、鉄オタである。音鉄という部類に入る。小学生の時に、夏休みの作文を魔法で燃やしたこと以外、魔法を使ってない。本人は言う。メンドイと。


 No.2  新橋 裕二[魔法レベル0]

 優の中学時代の同級生。口振りからスポーツ系男子とよく言われるが、実際はクソ真面目のガリ勉強ヤロウ。魔法は扱えない。女子との会話では、大抵の確率で、勝手に女子が恋に落ちるらしい。しかも裕二本人は無意識に。かなりガチのアニオタ。


 No.3  上野 舞[魔法レベル7]

 優の中学時代の同級生。その容姿は、中学で多くの男子を一目惚れにしたという。優と裕二とはアニメで趣味が一致したことで、よく話してる。何を隠そう、3人のメンツの内、一番アニメの推し活に投資してる人物。また鉄オタでもあり、(登場人物に鉄オタ多すぎ)こちらは乗り鉄。休日に鉄路で、全国を周るという。家系が生粋の魔法使い家系であり、それ故に魔法は豊富な種類かつ精度の良いものを扱える。

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