第2章 嘘をつく天秤

《1》粥と応酬

 気まずさしか残らなかったアパート前での別れから、およそひと月が経過していた。

 ここ数日は、就職活動をしたり実家に出向いたりと気忙しく動いている。八月も間もなく中旬に差しかかろうという季節、真夏日どころか酷暑日まで延々と続くせいで、照りつけてくる太陽を厭わしく思ってしまうことも少なくなかった。


 ある朝、未登録の番号から連絡が入った。

 ……川島だ。ひと月前、送りの車中で平然と「次は」などと口走った男の顔を思い出す。あれ以来、私たちは一度たりとも顔を突き合わせていなかった。だが。


 川島の連絡先はまだ登録していない。事務所の番号も、彼個人のそれも。とはいえ、末尾の数字を見れば奴だと察せてしまう程度には、このひと月で何度も連絡を受けていた。

 今日は事務所の番号からかかってきた。単調な呼び出し音を聞きながら、無視するかどうか迷う。しかし音はなかなかやまず、たっぷり十秒が過ぎた頃、堪りかねた私はとうとうテーブルの上の端末を手に取った。


「……もしもし」

『あっ、出た! 良かった~アメミヤさ~ん! あれっ、アメミヤさんですよね!?』


 警戒を滲ませて応じた瞬間、思いもよらない人物の声が耳を劈き、私は目を見開いた。

 少々ハスキーな声色、独特のアクセントによる呼び方……如月だ。


「……如月……さん?」

『あっ、そうですそうです~! 急にお電話してすみません、今お時間大丈夫ですか~?』

「……ええ。用件は?」


 すっかり川島からだと思い込んでいた。用件の有無にかかわらずすぐに通話を終わらせる気満々だったのに、予想外の人物の困り果てたような声が届き、調子が狂う。

 如月のハスキーボイスは、電話越しだと幾分か、ああ、もしかしたら男性なのかなと思う要素が増える。目から受け取る情報が欠けるからかもしれない。とはいえ、彼の声は一般的な男性よりも高めで、中性的な印象を強く醸していることに変わりはない。


『あのですね、昨日から川島さんが熱を出してて。それで、なんかアメミヤさんのご飯が食べたいそうで……それ以外なにも発言しないんです~!』

「知らないよ」


 つい本音が零れた。

 如月を相手にしていることすら忘れそうになり、思わずこめかみを押さえる。その途端、如月が電話越しに『ええっ』と心底驚いたような声をあげた。


『いやいや、でもアメミヤさん、うちの事務所で働いてくれるんでしょ?』

「は?」


 頭が痛い。大事な用件かもしれないと、通話に応じながら引っ張り出したメモ用紙を、知らずぐしゃぐしゃに握り潰してしまう。


「……先日は一日限りのアルバイトだったはずだ。そんな話は聞いてない」

『えっ、じゃあ川島さん、これから言う気なのかな。ていうかあの人、ぼくのお粥全然食べてくれなくて。助けてくれませんか~?』

「ますます知らんよ……放っとけ、腹が減ったら勝手に食うだろ」

『おお……アメミヤさん、なかなかパンチが効いてますね。弟子入りしたいかも』

「弟子……?」


 思った以上にマイペースな如月の反応に、つい眩暈がした。同じ空間で働いているからか、如月の思考は川島のそれに若干似ている。

 この緩いペースに持ち込まれるのは危険だ。知らないうちに了承したことにされる可能性が高い。それこそ川島の常套手段だ。


「悪いが私は行かない。忙しいんだ、就職の準備もあるし……」

『ええ~、うちで働いちゃえばいいじゃないですかぁ』

「嫌だ」

『そんなに力いっぱい拒否しなくても……けど就職準備かぁ。川島さん、お坊ちゃまだからいい就職先いろいろ知ってるんじゃないかな? 頼ってもいいと思いますよ?』

「だとしても今日私があいつの家に行く理由にはならない」


 どうしてそこまで拒否するのかと純粋に疑問に思っているような声をあげる如月へ、私は淡々と拒絶の意を伝え続け……だが。


『そっかぁ。じゃあぼくの作ったお粥、食べてくれませんか……?』


 思わぬ切り返しにはっとした。

 直前までとは打って変わって、如月の声は弱々しい。


「……別に私じゃなくても良くないか、それは」

『うん……そうなんですけど、ほら、今事務所にいるし、仕事中だし。お客さんが来ないからって勝手にここを離れるわけにもいかないし……頼れる人、他にいなくて……』


 涙声だ。うう、と呻いたきり、電話越しの如月はなにも喋らなくなる。

 如月の愛らしい顔を思い浮かべた。かわいそう、という気持ちが瞬く間に育っていく。元々川島にさんざん振り回されているだろうに、という憐憫の情もすぐに顔を覗かせた。


 沈黙は十秒以上続いたと思う。

 結局、私は溜息とともに先に沈黙を割った。


「分かった。食べに行くから元気出せ……」

『アハッやったぁ! ありがとで~す!』


 端末を持つ指が露骨に震える。悲壮な態度はどこへやら、またも眩暈がした。

 楽しげに笑う如月の声に、強烈な既視感を覚えた。一週間前、事務所から送ってもらったときの川島の態度と完全に一致している。


『じゃあ、お待ちしてますね! えへへ!』


 ……えへへ、じゃないんだよ。

 拳を握り締め、私はひとり天を仰いだ。






 先日と同様、川島の事務所まではバスを使って行くことにした。無論、移動にかかる費用はきっちり請求するつもりだ。

 この街で生活を続けるなら、今後は車の購入も検討しなければならない。バスなど三、四十分に一本出ていれば良いほうだ。なにより外でバスを待たねばならない分、この季節のバス通勤はとにかくつらい。


 バスを降りて少し歩く。閑静な住宅街を四、五分歩き、ほどなくして川島の事務所が入っているマンションに到着した。

 少々レトロな雰囲気の低層マンションだ。看板は出ていないから、同じマンションの住人でも、ここにこうした事務所があると知らない人がありそうだ。

 駐車スペースに停まっているのは川島の青い車のみ。それを横目に階段を上り、三階へ向かう。エレベーターはない。前回も同じように階段を上った。


 ピンポーンと鳴るインターホンの音が、妙に間延びして聞こえる。

 間もなく「はい」と掠れた男の声がして扉が開き、ジャージに寝癖、無精髭姿の川島が顔を出した。

 額に貼られた熱冷まし用のシートが、男の間抜けな姿に拍車をかけている。寝癖頭の間からはヘアピンが覗いていて、女子かよ、と心の中だけでツッコミを入れ、私は川島の目を見ず一方的に問いかけた。


「どうも。如月くんは?」

「開口一番それですか……如月に嫉妬しそうです」

「いいから如月くんを出せ。私は如月くんがお前のために作ったっていうお粥を……」

「さっき帰りましたよ」

「は?」


 見開いた目が、派手な苛立ちに霞む。

 握り締めた拳がぶるぶると震え出したところで、川島が同情めいた声をあげた。


「まぁお怒りの気持ちも分かりますけど、とりあえず中にどうぞ。少し散らかってますが……あっ、如月のお粥もありますよ、もちろん」


 わざとらしく明るい声をあげる川島に、私は胡乱な視線を向ける。

 如月……完全に謀られた。加速するかと思った苛立ちは脱力に取って代わり、私は臓腑の底から絞り出すような溜息を落とした。


 川島の自室は、リビングと隣接するひと部屋の壁をぶち抜いて広げた事務所スペースの、さらに奥にあるらしい。ひんやりとした冷房の空気を深く吸い込みながら、男の部屋へ一歩足を踏み入れた瞬間、堪らず私は絶句した。

 ひどい散らかりようだ。脱ぎ捨てられたとしか思えない衣服や山積みの雑誌、書籍、それらが無残に崩れているさまも覗く。

 気が遠のきそうになったが、同時に、ああ、川島らしいなという安堵も覚えた。そして次の瞬間には、そんな自分の心情にこそ不安を抱く。さっそく相手のペースに呑まれている。


「夢を見てたんですよ。おや、まさかこのあまみや先輩も夢では……」

「は? 呼び出しておいて何様のつもりだ」

「あっ本物っぽい、良かったー。まぁ呼び出したのは如月ですけども……それに僕の夢って白黒なのですぐ分かるんですよね」

「あっそ」


 心底どうでも良さそうな声が出た。

 溜息をつくことさえ億劫で、汚部屋と呼んで良いだろう室内を、私はぐるりと見回す。


「……で、お粥は?」

「あっ、この状況でお粥求めちゃいます?」

「食べたら帰る。バス代は後で請求する」

「ええー、つれないなぁ」


 言いながら、川島は少し咳き込んだ。

 乾いたそれは間もなく止まったものの、確かに具合が悪そうだ。微かに目を細めて男の様子を眺めつつ、私は、電話で如月に尋ねられた詳細について切り出した。


「如月くんがあれこれ言ってたが、この事務所で働く気は一切ないからな」

「えー。でも落ちたんでしょ、さいかわ工業さん」


 聞き覚えのある企業名をさらりと出され、派手に頬が引きつった。

 先日履歴書を送り、その翌日に電話がかかってきた会社だ。早すぎる上に、わざわざ電話で断られるなんて初めてだったから、妙だとは思っていたが……まさか。


「お前のそういうところ、本当に嫌い……」

「そうですか? それより、うちなら特別待遇で採用しますよ。なんならお嫁にきてもらっても……」

「明日職安に行く」

「何度行っても結果は同じです、僕の圧力を舐めないでください。先輩だってこのひと月で分かったでしょう」


 圧力、と言った。言いきった。

 やはりお前が関わっていたのかと思った途端、またも脱力した。迷惑すぎる。


「今だけでいいんですよ~、お願いできませんか~」

「……もういい、分かったから……」

「はは、良かった。よろしくお願いしますね」


 ……はは、じゃないんだよ。

 気力が削がれる。男の額の冷却シートをぼんやりと見つめながら、仕事の件についてはもうなにも言うまいと心に決めた。


 如月が「アメミヤさんのご飯が食べたいとしか言わない」と言っていたわりに、川島は私に飯を作れとは言わなかった。如月特製のお粥を温め直した後、川島はふらふらとレトルトパックのお粥を開封し、器に移し、電子レンジに入れている。そちらが自分用らしい。

 如月のお粥は梅味だ。やわらかく煮込まれた米の合間に、ふやけた梅干しの果肉が覗く。ほかほかの湯気も相まって美味しそうだ。

 朝食を軽く済ませていたからか、中途半端な時間なのに妙に食欲をそそられる。いただきます、と手を合わせ、私は川島が用意してくれた木製のスプーンでひと口分をよそった。


 ……美味しい。息を吹きかけながらスプーンを口に運ぶ。

 そんな私の視界の端へ、レトルト粥を前に、これ見よがしに溜息をついてみせる川島が映り込んだ。


「はぁ。先輩は勝手に部屋を片づけたがらないので助かります。そういう女の子が多くて困るんですよ、如月とか……」

「如月くんは女の子じゃないんだろ。だいたいこんな部屋の掃除なんか頼まれてみろ、私だったら片っ端から全部捨てる」


 溜息交じりに返してやると、川島はげっそりと引いた様子で肩を竦めた。

 その顔を見ていたら、わずかながらも溜飲が下がる。


「怖……やめてくださいよ。地味に本気でしょ、それ」

「だからしてないだろ。片づけは自分でやれよ、子供じゃあるまいし」

「はは。あなたのそういうところが好きなんだ、僕」


 笑う川島の声を、うんざりと聞き流す。

 相変わらず掴めない男だ。どうしても掴みたいわけでは無論ないが、あまりに変わらなすぎて、ふと昔に戻ったような錯覚を引き起こさせるから厄介だ。

 とはいえ、相手の声は前回会ったときより確かに掠れている。なんとなく居心地が悪くなり、私は川島から目を逸らした。


「……お前、なんでこの街に来たの」


 漂った沈黙を裂き、つい尋ねてしまう。

 私たちが通っていたのは、川島の地元にキャンパスを構える大学だ。川島は卒業後に地元で就職し、一年と少し会社員として勤めた後、この街へやってきたという。そして今のこの探偵じみた仕事を始めたと聞いている。


「なんでって言われても……気紛れっていうか」


 スプーンを片手に、川島はへらへらと笑う。

 肩を竦ませる川島と目が合った。ふいと視線を逸らすと、川島はふふ、とまた笑う。

 気紛れ。都合の良い言葉だ。私も使うし、川島もよく使う。むしろ川島を表すときにこそふさわしい言葉だとも思う。


 空になったどんぶりを前に、ごちそうさまでした、と手を合わせると、川島はふたり分のどんぶりとスプーンをまとめてキッチンに運んでいった。片づけろと言われるでもない。川島にとって、今の私が客人だからだろう。この男には意外とこういう面がある。

 手持ち無沙汰な感覚を自覚しつつ、散らかった部屋を再びぐるりと見渡した。

 たまたま、ベッド横のナイトテーブルに載った書類が目に留まる。無造作に置かれた複数枚のそれらは、碌に揃えられてもいない。


 ……体調が優れない中で仕事をしているのか、こいつ。思わず眉が寄る。

 ちょうどそのとき、食器を洗い終えた川島が寝室に戻ってきた。私の視線がどこへ向いているのか察したらしく、川島はふふ、と口元を緩めて笑みを浮かべてみせた。


「気になります?」

「……別に」


 目を逸らしたが、川島の話は途切れない。


「今回の件について、あめみや先輩はどういう認識を持っていますか」


 真剣な声で問われ、言い淀んでしまう。

 居心地が悪い。ナイトテーブルの上に焦点を合わせたまま、戸惑いながらも口を開く。


「……どういう、って……」

「警察は、しばらく前から同一犯による自殺幇助の線を推してます。田住さんも怪しい線をいくつかピックアップしてるみたいですが、どの被疑者にもアリバイがあるようですね。難航してる様子です。まぁ警察としては実際その線で調べるしかないんでしょうが」

「……へぇ」

「僕は殺人だと考えています」


 曖昧に相槌を挟みながら話を聞いていた最後、それまでと変わらない口調で平然と言いきられ、私は今度こそ言葉に詰まる。


「断言します。これは、小道具を使ってオカルトっぽく見せかけようとしてる、性質の悪い殺人です。殺されたんですよ、先輩のご友人は」


 目を伏せる。まっすぐに私を見つめる川島の視線を、とても直視していられなかった。

 今回の件に関するこの男の見解は察しているつもりだったが、言葉にされてしまうともうどうにもできない。行き場のない感情が渦を巻き、指がカタカタと震え出す。


 でも、自殺でも他殺でもない遺体しか残さなかった彼女らは――みゆきは、一体どうやって殺されたと?


 震えを閉じ込めるように拳を握った私を、川島はじっと見つめたきりだ。

 やっとのことで男の視線に応えて目を合わせると、川島はまたも口元を緩めるだけの笑みを浮かべた。


「あのね、先輩。実は僕、例の絵馬がどんなものなのか知ってるんですよ」

「……え?」

「あれは、ある寺院で使われている縁結びの絵馬なんです。昔は死後しごこんに利用されていたという逸話もある、ね」


 関係ないとしか思えない話を切り出され、ただでさえみゆきのことで埋め尽くされた私の頭は、簡単に混乱に埋もれてしまう。


「……死後……なに?」

「死後婚、です。若くして亡くなった男女を、ヨミで結ばせるための儀式ですよ」


 ヨミ、と鸚鵡返しした後、「黄泉」のことかと一拍置いてから思い至る。

 なにも知らない子供へ語って聞かせるように、川島はゆっくりと喋る。その姿が一瞬陽炎のごとく揺らいで見えた気がして、ぞくりと背筋が震えた。

 一方の川島は、私の困惑など知ったことかとばかりに続ける。


「けどそんなこと、現実に起こるわけがないと思いません? いくらなんでも悪趣味でしょう、被害者と死者の名前を並べて書くなんて。死後婚の再現でもしたがってるみたいだ」

「……川島。待ってくれ、意味がよく……」


 とうとう、私は川島の話を遮った。

 お伽話じみた話を、現実に起きている事件に絡められても――露骨に動揺する私を、口を噤んだ川島はじっと見つめ続けている。


 川島の口ぶりは、絵馬を用いて行う死後婚なる儀式を、まるで自分の目で見てきたとでも言いたげだ。

 それほど有名な儀式なのだろうか。私が知らないだけで、多くの人が常識として、あるいは知識の一部として知っていて当然と考えられるような、そういう。

 困惑に置き去りにされた私を見つめる川島が、やがてふっと頬を緩めた。


「そんなわけで、来週、ふたりでその絵馬の寺院に出かけましょう」

「……は?」


 額に指を添える私の顔を覗き込みながら、彼はますます声のトーンを上げて笑う。


「だから、その縁結びの寺院に、一緒に。ここからだとちょっと遠いですが」


 眩暈がした。あちらこちらに飛ぶ話でさんざん人を振り回しておいて、今度はなにを言い出すのか。


「な、なんのつもりだ」

「デートのお誘いのつもりです」

「ふざけるな! 如月くんとでも行けよ!」

「奴は奴で予定があるそうで。そもそも、僕が如月とデートしなきゃいけない理由なんてひとつたりともありませんよ。心外です」


 ……知るか、そんなこと。心の中で叫びながら、またも視界が派手な眩暈に揺れる。

 私の困惑と苛立ちに川島が気づいていないとは思えなかったが、奴は明らかにその点を無視し、浮ついた声で続ける。


「風邪、それまでにちゃんと治しておきますね。先輩も感染うつらないように気をつけて」

「だったら部屋になんか呼ぶな!」

「でも僕が心配だったから来てくれたんでしょう? ああ、楽しみだなぁ来週」


 嬉しそうに笑う川島の、額の冷却シートをむしり取ってやりたい衝動に駆られた。

 お前を心配してここに来たわけじゃない。如月のお粥のために来たんだよ、私は――言葉にしたところでどうなるものでもないだろうその叫びを、結局私は呑み込んだ。


 川島に巻き込まれることを心底厭っているはずが、もしかして自分は率先して巻き込まれに向かっていないかという不安まで湧いてくる。

 すっかり脱力した私は、それ以上の反論を早々に諦めた。

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